現代社会における健康阻害要因 新 た な 栄 養 問 題 運 動 不 足 精 神 的 緊 張 の 増 大 社会・職場 の複雑化 社会的背景 社会・職場 の複雑化 生活・労働の機械化・ 電化、くるま社会 食糧事情好転 グルメブーム 新 た な 栄 養 問 題 運 動 不 足 精 神 的 緊 張 の 増 大 機序 ス ト レ 蓄 積 筋 力 低 下 関 節 異 常 血 圧 ・ 代 謝 エ ネ ル ギ ー 相 対 的 増 加 C a 欠 乏 発 癌 健康阻害 脂肪摂取過剰 メタボリックシンドローム
糖尿病患者総数の増加と関連因子の推移 2 1 3 4 2 8 6 1 5 2 4 2 8 6 1 2 9 8 7 6 1 5 (万人) 3 脂 肪 摂 取 比 率 (%) 4 2 8 6 自 動 車 保 有 台 数 (千万台) (千kcal) 1 5 2 4 2 8 6 1 エ 糖 ネ 尿 ル 病 ギ 患 | 者 摂 総 取 数 量 2 9 8 7 6 1 5 年
欧米型の食事と車社会
職域の定期健診の有所見率 定期健康診断 有所見率 1位:血中脂質 30.1% 2位:肝機能 15.1% 3位:血圧 12.5% % 47.3 1位:血中脂質 30.1% 2位:肝機能 15.1% 3位:血圧 12.5% 4位:血糖 8.4% + 喫煙率40〜 60% 4 定期健康診断 有所見率 3 (法定項目) 2 じん肺健康診断 1 5.9 特殊健康診断有所見率 4.0 S61 62 63 H1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 年度
疾病予防の概念 一次予防:健康日本21 二次予防 三次予防 疾病の発生そのものを予防。適正な食事、運動習慣、禁煙、節酒、ストレスコントロール 早期発見、早期治療、人間ドック 三次予防 適切な治療、リハビリによる疾病や障害の進行防止
生活習慣病のイメージ レベル 1 レベル 3 レベル 2 レベル 4 レベル 5 ●不適切な食生活 (エネルギー・食塩・脂肪の過剰等) 生活習慣病のイメージ レベル 1 ●不適切な食生活 (エネルギー・食塩・脂肪の過剰等) ●身体活動・運動不足 ●喫煙 ●過度の飲酒 ●過度のストレス レベル 3 ●肥満症 (特に内臓脂肪型肥満) ●糖尿病 ●高血圧症 ●高脂血症 レベル 2 ● 肥 満 ● 高血糖 ● 高血圧 ● 高脂血 ●虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症等) ●脳卒中(脳出血・脳梗塞等) ●糖尿病の合併症(失明・人工透析等) レベル 4 レベル 5 ●半身の麻痺 ●日常生活における支障 ●認知症 厚生労働省生活習慣病対策室
特定健診・特定保健指導の普及と 「内臓脂肪と皮下脂肪」 48歳、男性 56歳、女性 ウエスト 内臓脂肪面積 皮下脂肪面積
メタボリックシンドロームを標的とした対策が 有効と考えられる3つの根拠 第1の根拠 肥満者の多くが複数の 危険因子を併せ持っている 第2の根拠 危険因子が重なるほど 脳卒中、心疾患を発症 する危険が増大する 第3の根拠 生活習慣を変え、内臓脂肪 を減らすことで危険因子の すべてが改善 高血糖 高血圧 脂質異常 肥満のみ 糖尿病 40 30 20 10 1 2 3〜4 1.0 5.1 5.8 35.8 内臓脂肪型肥満 心疾患の発症危険度 運動習慣の徹底 食生活の改善 高脂血症 高血圧症 肥満のみ 約20% 個々のクスリで、1つの山だけ削っても、他の疾患は改善されていない。 いずれか1疾患有病 約47% いずれか2疾患有病 約28% 高血糖、高血圧 脂質異常 がともに改善 3疾患すべて有病 約 5% 危険因子の保有数 内臓脂肪の減少 厚労省生活習慣病対策室
厚労省生活習慣病対策室
特定保健指導対象者の選定と階層化 ステップ1 内臓脂肪蓄積に着目してリスクを判定 ステップ2 ステップ3 腹囲 M≧85cm、F≧90cm →(1) 腹囲 M<85cm、F<90cm かつ BMI≧25 →(2) ステップ2 ①血糖 a 空腹時血糖100mg/dl以上又は b HbA1cの場合5.2%以上又は c 薬剤治療を受けている場合(質問票より) ②脂質 a 中性脂肪150mg/dl以上又は b HDLコレステロール40mg/dl未満又は c 薬剤治療を受けている場合(質問票より) ③血圧 a 収縮期血圧130mmHg以上又は b 拡張期血圧85mmHg以上又は c 薬剤治療を受けている場合(質問票より) ④質問票 喫煙歴あり (①から③のリスクが1つ以上の場合にのみカウント) ステップ3 ステップ1、2から保健指導対象者をグループ分け (1)の場合 ①~④のリスクのうち追加リスクが 2以上の対象者は 1の対象者は 0の対象者は 積極的支援レベル 動機づけ支援レベル 情報提供レベル とする。 (2)の場合 3以上の対象者は 1又は2の対象者は
特定保健指導の支援対象 動機付け支援 積極的支援 積極的支援 動機付け支援 男性85cm BMI 女性90cm 25以上 以上の腹囲 リスク 以上の腹囲 BMI 25以上 いいえ はい はい リスク 高血圧 糖尿病 脂質代謝異常 2つ以上該当 3つ、2つ、1つ該当 3つ該当 1つ該当 2つ該当 1つ該当: 喫煙状況 2つ該当: 喫煙状況 吸う 吸わない 吸う 吸わない 40-64歳 動機付け支援 積極的支援 積極的支援 動機付け支援 65-74歳
標準的な健診・保健指導プログラム (確定版)平成20年より開始 健診の標準化 健診項目、判定基準の標準化により保健指導の対象者を客観的に 絞り込むことができる 健診データの電子的提出様式を標準化 保健指導の標準化 階層化基準の標準化により保健指導の対象者に優先順位をつけることができる アウトソーシング基準により質の高い実施体制を確保 保健指導データの電子的提出様式を標準化 データ分析・評価の標準化 保健指導の成果を客観的に評価できる (健診データの改善、リスクの減少、該当者・予備群の減少等) 保健師・管理栄養士等の仕事を客観的に評価することができる 厚労省生活習慣病対策室
有所見者の25%削減を達成するために 標準的な健診・保健指導プログラムの作成 ポピュレーションアプローチの充実 健診の標準化 保健指導の標準化 データ分析・評価の標準化 ポピュレーションアプローチの充実 健康づくりのための運動指針 (エクササイズガイド2006) 食事バランスガイド 禁煙支援マニュアル 国民に分かりやすい学習教材の開発 厚労省生活習慣病対策室
後期高齢者医療制度支援金の加算・減算 負担の差は 約11億円 尼崎市の試算 (0~74歳国保加入者数見込み数約15万人) 支援金基準額 加算 10% +5億4千万円 約54億円 -5億4千万円 10% 支援金基準額 加算 減算 厚労省生活習慣病対策室
厚生労働副大臣のメタボ退治 (http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/metabo/index.html) 保健指導の具体的な進め方の事例 (石田副大臣) 克服した暁には、その 快適感を様々な場で お伝えしたいと思います。 (武見副大臣) 「武見ができるなら、誰にでもできる」という気持ちをお伝えしたいと思います。 2006年の厚労省 ホームページより 厚生労働副大臣のメタボ退治 (http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/metabo/index.html)
アセスメント 対面により、腹囲の測定及び対象者自身による生活習慣の振り返りを行う。 ○腹囲の計測○食生活状況の振り返り○運動状況の振り返り ○腹囲の計測○食生活状況の振り返り○運動状況の振り返り (武見副大臣) (石田副大臣) 管理栄養士による腹囲測定の様子 現在 (平成18年11月) 体重84Kg 腹囲100.5cm 体重88Kg 腹囲101.5cm
生活習慣の改善状況の確認、新たに確立された行動の維持のための支援を行う。 モニタリング 生活習慣の改善状況の確認、新たに確立された行動の維持のための支援を行う。 ○体重・腹囲の変化を確認 ○生活習慣チェックリストを確認 管理栄養士・保健師からのコメント 開始時から、確実に体重と腹囲の数値に成果が現れています。 甘い飲み物や菓子類に関しては、ほぼ毎日目標を達成していますね。今まで間食として食べていた菓子類をやめ、果物を食べるようになったことで、摂取エネルギー量を減らすことにつながっています。 しっかり食べて、低いエネルギー量にするという工夫が大切ですね。 厚労省生活習慣病対策室
健康づくりのための運動指針2006 〜生活習慣病予防のために〜 <エクササイズガイド2006> 身体活動=運動+生活活動 エクササイズ:Ex( METs ・時)= 身体活動の強さ( METs )×量(時) 普通歩行(3 METs )×1時間=3Ex 目安:週23 Ex以上 そのうち4Ex以上は3METs以上の活発な運動 詳しい内容は実習でおこないます。
運動しない人たちの中でやせている人と太っている人の行動分析 立位& 歩行 526分 座位 407分 やせた人 NEAT 熱産生 1日のエネルギー消費量の割合 352 ± 65 kcal/day 姿勢配分(分) 安静代謝率 立位& 歩行 373分 座位 571分 肥満者 NEAT: non-exercise activity thermogenesis 運動によらないエネルギー消費 1日のエネルギー消費の内訳:やせた人と肥満者との比較 やせた人と肥満者の1日のエネルギー消費量の差は、NEATの姿勢配分の違いにあり、 その差は352 ± 65kcal/dayであった。(Science 307: 530, 2005より改変)
社会のバリアフリー化:小倉駅新幹線口 あなたは動く歩道によく乗りますか?
内臓脂(1kg=7000Kcal) 減少のための身体活動量の目標設定 腹囲:90cm 目標:85cm 5cmを5ヶ月で 35,000kcal 減らす必要あり 1日当たり 233kcal減らす 70kgの人が 1日に233kcal減らすには、、、 233kcal÷1.05÷70kg= 3.2Ex 厚生労働省 運動所要量・運動指針の策定検討会:健康づくりのための運動指針2006、平成18年7月
身体活動と運動 身体活動:安静にしている状態より多くのエネルギーを消費する全ての動きのこと(①=②+③) 運動:身体活動のうち、体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施するもの 生活活動:身体活動のうち、運動以外ものをいい、職業活動上のものも含む 厚生労働省 運動所要量・運動指針の策定検討会:健康づくりのための運動指針2006、平成18年7月
週23エクササイズ(メッツ・時)の活発な身体活動(運動・生活活動)! そのうち、4エクササイズは活発な運動を! 目標は、 週23エクササイズ(メッツ・時)の活発な身体活動(運動・生活活動)! そのうち、4エクササイズは活発な運動を! ・これから運動を始める人 :週2Exから始めて ・運動量が4Ex未満の人:週4Exを目標に ・運動量が4Ex以上の人:10Exを目標に バレーボール:20分 3メッツ 4メッツ 6メッツ 8メッツ 強度 軽い筋力トレーニング :20分 運動 生活活動 1エクササイズに相当する活発な身体活動 速歩:15分 エアロビクス:10分 軽いジョギング:10分 水泳:7~8分 歩行:20分 重い荷物を運ぶ:7~8分 自転車:15分 ゴルフ:15分 ランニング:7~8分 子供と遊ぶ:15分 階段昇降:10分 身体活動量評価のためのチェックシート 活動内容 運動 生活 活動 合計 月 Ex 火 水 木 金 土 日 厚労省生活習慣病対策室
内臓脂肪減少のための身体活動量の目標設定 腹囲:90cm 目標:85cm 5cmを5ヶ月で 35,000kcal 減らす必要あり 1日当たり 233kcal減らす 70kgの人が 1日に233kcal減らすには、、、 233kcal÷1.05÷70kg= 3.2Ex 厚生労働省 運動所要量・運動指針の策定検討会:健康づくりのための運動指針2006、平成18年7月
運動に関する行動変容 環境整備:THPルーム、運動のイベント、 自転車エルゴを各職場に配置 無関心期:運動するつもりがない →過去の運動経験を聞く →運動しないことのデメリット →少しでも身体を動かすように激励 熟考期 :運動を始めるつもりがある →生活活動を増やす 準備期 :ときどき運動している →継続するためのアドバイス 実行期 :最近6ヶ月、23エクササイズ運動 維持期 :6ヶ月以上、 23エクササイズ運動 環境整備:THPルーム、運動のイベント、 自転車エルゴを各職場に配置
中央労働災害防止協会 階段利用の 促進ポスター
1階部分 1階→2階の踊り場
2階→3階の踊り場 2階→3階の踊り場 3階→4階の踊り場 3階→4階の踊り場
5階に到着 4階→5階の踊り場 簡単なポスターも 啓発&環境整備の一環 4階→5階の踊り場
運動の目安を作ろう 自宅から産医大:1730歩、緩ジョグ13分=89Kcal 産医大1周:1246歩、ジョグで7分=66Kcal
私の運動が習慣付いた環境 自転車エルゴ 私のオフィス デスクから1分の場所に運動施設があるから
THP(健康増進) 提案:喫煙室を小型THPルームに改造 いつでもこげる 自転車が 習慣を変える パソコンでDVDを 観ながら運動 蝶野V.S.中邑 THP(健康増進) デスクから1分の場所に自転車エルゴメーターがあれば運動習慣の獲得、維持は簡単。余ったパソコンで好きなDVDを見ながら昼休み、仕事帰りに30分、100Wat、229Kcalのフィットネス! 最大酸素摂取量: 1年半で37 → 42 → 45 → 47 ml/min/kg 、 体重:61→ 59キロ、腹囲:80→ 77センチ
2007年10月からランニングも開始 使用前 使用後 2008年3月2日 第16回北九州ひびきマラソン 10Km、51分46秒、831人中471位 9000歩、500Kcal
運動の効果(私の健診結果) 運動なし (7000歩) ウォーキング で+2000歩 自転車エルゴ 30 min/日 & ジョギング