東北地方の 二重ローン問題         10bd020p 小瀬村 愛子.

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株 式 を 活 か す! ● 融資額 100 万円~ 3 億円 ● 融資期間 1 年(延長可能) ● 金利 年 4.05 %(金融情勢により変わりま す。 ● 返済 随時可能 ● 担保掛目 株式の場合、時価の 60 %以内 ※担保内容により変わります。また、取扱で きない銘柄もございます。 ● 担保差替.
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東北地方の 二重ローン問題         10bd020p 小瀬村 愛子

東日本大震災は被害規模が大きかったため、企業再開に向けて多額の資金需要が発生する見通しとなっている!! 二重ローンとは 地震や火災で被災した企業や 個人が、生産設備の修繕や住 宅を新築したりするために債務 (新債務)を抱え、被災前から の債務(旧債務)と併せて二重 に債務を負う問題 東日本大震災は被害規模が大きかったため、企業再開に向けて多額の資金需要が発生する見通しとなっている!!

東日本大震災 二重ローン問題の状況 個人はもちろん、地域経済を支える地元企業の再建は、被災地の復興にとって欠くことのできない要素であり、二重ローン問題への支援を求める声は被災地を中心に根強い!!!! 5月時点 旧債務残高 → 5500億円 今後の見通し 支援対象となる住宅ローン残高 → 1兆1000億円      中小企業向け貸出残高 → 2兆2000億円 (被害の大きかった被災3県及び茨城県)

二重ローン問題に対する政府支援策 個人住宅ローン向け対応 住宅金融支援機構における既存ローンの返済猶予等 旧債務 住宅金融支援機構における既存ローンの返済猶予等 個人向けの私的整理ガイドラインの策定 住宅再建を目指す方の負担軽減 新債務 住宅金融支援機構による金利引き下げ・返済期間の延長 災害公営住宅の供給

⇒「金融機能強化法」及び「信用事業再編強化法」の改正 金融機関向け対応 ①金融機関への資本参加・要件の緩和 ⇒「金融機能強化法」及び「信用事業再編強化法」の改正 ②金融機関の無税償却等の弾力化 ⇒個人向け私的ガイドラインの策定

中小企業及び農林水産業等向け対応 公庫等による融資制度の拡充 信用保証制度の拡充 リース信用保証制度をはじめとした設備導入支援策の検討 旧債務 公庫等による融資制度の拡充 信用保証制度の拡充 リース信用保証制度をはじめとした設備導入支援策の検討 原発事故被災者への「特別支援制度」の創設 二重債務をできる限り負わずに再出発可能な事業環境の整備 新債務 再生に向けた相談窓口の設置と公的な旧債務整理のプロセスの拡充と強化 産業復興機構による債権買取りや出資 個人向けの私的整理ガイドライン

産業復興機構 中小企業基盤整備機構が8割、残りの2割は地元金融機関等に出資を募ることを想定。債権元本の簿価よりは低いが、被災によって大幅に低下した債権時価よりも高い「再生価格」で金融機関からローンを買い取るというもの。

支援対象を再生の可能性が高い企業に絞る方向の枠組みといえる 債権買取りの条件 「産業復興相談センター」が被災企業の再生可能性を精査した上で「再生可能」と判断したもの 主要取引銀行が新規融資で事業再生を支援する場合

論点:東日本大震災 政府施策の実効性