第4章第1節カレントミラー回路 問題1 VT=0.5V、ΔOV=0.2Vとするとき、それぞれの回路の出力電圧の下限値(VOUT)を求めよ。

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等価電源の定理とは 複数の電源を含む回路網のある一つの端子対からその回路を見た場合、その回路は、単一の電源(電圧源或いは電流源)と単一のインピーダンスまたはアドミタンスからなるシンプルな電源回路と等価と見なせる。 ただし、上記の定理が成り立つためには、回路網に含まれる全ての電源が同一周波数(位相は異なっていても良い)の電源であることと、回路が線形である(重ね合わせの理が成り立つ)ことが前提となる。
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第4章第1節カレントミラー回路 問題1 VT=0.5V、ΔOV=0.2Vとするとき、それぞれの回路の出力電圧の下限値(VOUT)を求めよ。 (1)電流源(基本形)    スライド 4-3 (2)カスコード電流源    スライド 4-8 (3)低電圧用カスコード電流源    スライド 4-21

VDD (1) I1 = 100uA、 M1のサイズはL=100nm W=10um、M2のサイズは L=60nm,W=3umのとき 第4章第1節カレントミラー回路 問題2 VDD (1) I1 = 100uA、 M1のサイズはL=100nm W=10um、M2のサイズは L=60nm,W=3umのとき I2の値を求めよ。 (2)  I1 = 100uA、 M1のサイズはL=180nm W=1um,M2のL=120nm のときI2 = 150uAにしたい。 M2のWを求めよ。 I2 I1 M1 M2 VSS

第4章第2節高精度電流源 問題1 図の回路は利得増強型のカレントミラー回路である. 1.図の回路の出力抵抗を求めよ. 第4章第2節高精度電流源 問題1 図の回路は利得増強型のカレントミラー回路である. 1.図の回路の出力抵抗を求めよ.   ただし,各MOSFETの出力抵抗は   rOとし,利得増幅率をAとする. 2.出力電圧を下げるための工夫を   1つ,回路を用いて説明せよ.

第4章第2節高精度電流源 問題2 1.①と②の電圧関係を示せ 2.A内だけのゲインを示せ。 Bの出力抵抗を示せ。 全体の出力抵抗を示せ。 第4章第2節高精度電流源 問題2                          Iout         Iref        IA                          M2   A     M4           M3           B           ②                         ①                 viass        M1 1.①と②の電圧関係を示せ       2.A内だけのゲインを示せ。 Bの出力抵抗を示せ。 全体の出力抵抗を示せ。

第4章第3節 参照電圧源 問題1 Iptatを求める(右上図) 温度依存性を打ち消しあう方法(右下図) 第4章第3節 参照電圧源 問題1 バンドギャップレファレンス回路 Iptatを求める(右上図) ①Q1とQ2に流れる電流は等しいので、Q1に流れる電流をIcとすれば、Q2のBP 1つに流れる電流は ②Q1のベースエミッタ間電圧はVt ln(Ic/Is)、Q2のベースエミッタ間電圧は ③M1のソース電位とM2のソース電位の電圧差は ④以上から抵抗R1にかかる電圧は       であり、R1に流れる電流は ⑤M4に流れる電流とM5に流れる電流は等しく(カレントミラー)、これがIptatになる。 温度依存性を打ち消しあう方法(右下図) ⑥Vout = Vbe3 +   * Iptat = Vbe3 +     *Vt*ln(n) ⑦Vbe3の温度依存特性を-2.0mV/℃、Vtの温度依存特性を0.09mV/℃、n=100(ln(100)=4.6)の時     R2=  *R1、またn=1000(ln(1000)=6.7)の時   R2=  *R1とすればいい M1とM2とM5は同じサイズのpMOS M3とM4は同じサイズのnMOS Q2はQ1をn個並列したもの Q1とQ3は同一のバイポーラトランジスタ:BP

第4章第3節 参照電圧源 問題2 右の図でVBGの電圧をx, K, V1, q, kBを用いてあら わせ。 第4章第3節 参照電圧源 問題2 右の図でVBGの電圧をx, K, V1, q, kBを用いてあら わせ。  また、青い編みかけ部のPMOS、NMOSの カスコード部の働きをそれぞれ述べよ。

第4章第4節 低電圧用(電流+電圧)源 問題1 以下の図の電流I1~I5のうち温度依存性を持たないものはどれか。 第4章第4節 低電圧用(電流+電圧)源 問題1 以下の図の電流I1~I5のうち温度依存性を持たないものはどれか。 また、持つものについては正、負どちらの依存性かのべよ。 I5 I4 I1 I3 I2

第4章第1節カレントミラー回路 問題解答 (1)電流源(基本形) スライド 4-3   VOUT=ΔOV=0.2V (2)カスコード電流源 スライド 4-8   VOUT=VT+2ΔOV=0.9V (3)低電圧用カスコード電流源 スライド 4-21   VOUT=2ΔOV=0.4V

VDD (1) I1 = 100uA、 M1のサイズはL=100nm W=10um、M2のサイズは L=60nm,W=3umのとき 第4章第1節カレントミラー回路 問題解答2 VDD (1) I1 = 100uA、 M1のサイズはL=100nm W=10um、M2のサイズは L=60nm,W=3umのとき I2の値を求めよ。 I2=50uA (2)  I1 = 100uA、 M1のサイズはL=180nm W=1um,M2のL=120nm のときI2 = 150uAにしたい。 M2のWを求めよ。 W=1um I2 I1 M1 M2 VSS

第4章第2節高精度電流源 問題解答1 1.M2の出力抵抗はM4の利得倍だけ大きく見える. 近似的にその他の要素は無視でき,出力抵抗は 第4章第2節高精度電流源 問題解答1 1.M2の出力抵抗はM4の利得倍だけ大きく見える.   近似的にその他の要素は無視でき,出力抵抗は   A(gm*rO)rOと表せる. 2.M2のドレイン電圧を小さく   するため,M3Aを加える.   M3Aのゲート・ソース間の   電圧ドロップを利用する.

第4章第2節高精度電流源 問題解答2 1. ① = ② -(VTHM3 + VovM3) 2. A=gm4ro4 RB=gm2*ro2ro1 第4章第2節高精度電流源 問題解答2 解答  1. ① = ② -(VTHM3 + VovM3)   2. A=gm4ro4     RB=gm2*ro2ro1     Rout=gm4ro4gm2*ro2ro1

第4章第3節参照電圧源 問題解答1 Iptatを求める(右上図) 温度依存性を打ち消しあう方法(右下図) 第4章第3節参照電圧源 問題解答1 バンドギャップレファレンス回路 Iptatを求める(右上図) ①Q1とQ2に流れる電流は等しいので、Q1に流れる電流をIcとすれば、Q2のBP 1つに流れる電流は 1/n*Ic ②Q1のベースエミッタ間電圧はVt ln(Ic/Is)、Q2のベースエミッタ間電圧は Vt ln(Ic/nIs) ③M1のソース電位とM2のソース電位の電圧差は 0 ④以上から抵抗R1にかかる電圧は Vt*ln (n) であり、R1に流れる電流は Vt* ln(n) / R1 ⑤M4に流れる電流とM5に流れる電流は等しく(カレントミラー)、これがIptatになる。 温度依存性を打ち消しあう方法(右下図) ⑥Vout = Vbe3 + R2 * Iptat = Vbe3 + (R2/R1)*Vt*ln(n) ⑦Vbe3の温度依存特性を-2.0mV/℃、Vtの温度依存特性を0.09mV/℃、n=100(ln(100)=4.6)の時R2=4.8*R1、またn=1000(ln(1000)=6.7)の時R2=3.3*R1とすればいい M1とM2とM5は同じサイズのpMOS M3とM4は同じサイズのnMOS Q2はQ1をn個並列したもの Q1とQ3は同一のバイポーラトランジスタ:BP

第4章第3節参照電圧源 問題解答2 (2)PMOS・・・電流を等しくする。    NMOS・・・電圧を等しくする

第4章第4節低電圧(電流+電圧)源 問題解答1 青・・・負の温度依存 赤・・・正の温度依存