4/30 第3回発表 藤井海太.

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○○ 事業計画書 2015 年 ○ 月◇日 チーム名. 事業計画書目次 I. はじめに i. チームメンバー紹介 ii. 事業の提案 iii. 提案の背景(ニーズ) II. 事業計画概要 i. 市場規模 ii. 他社の動向 iii. ターゲット顧客 iv. 製品・サービス v. ビジョンストーリー.
事業計画フォーマット 応募書類「事業計画書」の作成・提出にあたっての留意事項 – 事業計画書は、一人一事業計画をご提出ください。 – 目次は変更しないでください。 – 収支計画などエクセルで作成いただいたものはサマリーをページに貼付ください。 エクセルを別添いただいた場合は評価の対象外となる場合があります。
青い海を創造する企業は、赤い海で競争する企業とは対照的に、自社の競争 力についてベンチマーキングなどしない。 青い海は、従来の戦略の根本であるバリュー・プロポジション(提供価値)とコストのトレー ド・オフを否定している。 顧客にもたらされる価値は、商品やサービスの効用と価格から生まれ る。 企業にもたらされる価値は、コスト構造と適正価格から生まれる。
© Japan Marketing & Consulting System 研究開発型 三つの関門 件数 時間 基礎研究 製品化 事業化 市場導入 魔の川 死の谷 ダーウィンの海.
5フォース(5fo rce) BIZテンプレートNo. 002. 経営資源の投入の優先順位付や新規参入の判断に役立つフレームワーク 5フォース フレームワーク NEXT フレームワークの解説と、分析の方法 同業他社との競合 売り手の交渉力 (供給業者) 買い手の交渉力 (顧客) 新規参入の脅威 代替品の脅威.
平成27年度SCOPE(重点領域型研究開発(先進的通信アプリケーション開発型)) 研究開発課題 ○○の研究開発
日本の電機産業の敗因と 今後の展望 竹永徹之介 石塚理紗 西山夏穂.
問題解決~分解すること~ 主幹・金山英嗣.
第4章 ABC/ABMと原価情報 原価計算・原価低減の新技法 1.ABCとは何か 2.ABCの有効性 3.ABMとは何か 4.ABMの有効性.
市場機会の発見・評価・選択.
第2章競争戦略 梶田 真邦 桑原 雪乃 斉藤 晋世.
マーケティング戦略の決定.
ジェイ B.バーニー リソース・ベースト・ビュー(RBV) 国士舘大学 経営学研究科 13-MC007 周曼.
M.E.ポーターの競争戦略論 M.E.ポーターの競争戦略論は、「競争優位」に関する理論的フレームワークを提示した基本的理論である。SCPパラダイムという考えをもとに持続的な競争優位を確立するための戦略である。 SCPとは、市場構造(structure)、企業行動(conduct)、業績(performance)の略語であり、市場構造と企業行動が業績を決めるという考えである。
経済入門 ④ 西山 茂.
マーケティング・プログラム: 価格設定戦略
事業システム分析の基本テンプレート 氏名 この分析の詳細については、加護野忠男・井上達彦『事業システム戦略』有斐閣僚、
会社概要 会社名 株式会社 ジェイテックアーキテクト 所在地
第六章 コモディティ化をいかにして回避するか
(OSSAJセミナー) WEB2.0時代のビジネスモデル 2006年2月23日 株式会社デジタルガレージ 取締役 遠藤玄声.
競争の戦略 大阪大学MOT勉強会 Sep. 27, 2007.
インターネットの本質を見極めよ インターネットの出現:大きな注目を集めるのも、驚くには及ばない、 世間の熱狂に煽てられて
第3章 実態経済に大きな影響を及ぼす金融面の動向
SCMとトヨタ生産方式を比較する 再編 ∞Infinity
第9章 新規参入と既存企業の優位性 帝国.
平成28年度SCOPE(重点領域型研究開発(先進的通信アプリケーション開発型)) 研究開発課題 ○○の研究開発
オムニチャネル、グローバルリスク対応 R&Dコンサルティングのご提案 オムニチャネル、グローバルリスク対応
テスト段階.
30年? 18.7年? 1983年9月19日号       2013年11月4日号.
第2回 バリューチェーン1 【 Value Chain(価値連鎖) 】
グループ研究1班 第一章 経営戦略とは何か 雨森 彩 大嶋 健夫 小沢 博之.
特許戦略 2002.10.18.
絞り込み:多様化の必要性を減らす ●製品の絞り込み 適応という課題に取り組むのに最強のツール!! 現地市場で有利に競争していこうというときに
マーケティング計画.
製品ライフサイクルと マーケティング戦略.
大阪大学工学研究科 ビジネスエンジニアリング専攻 座古研究室 修士2年 百々路裕二郎
国際経済3 多国籍企業 6-1.直接投資と多国籍企業の現状 6-2. 多国籍企業と直接投資の理論 6-3. 多国籍企業とM&A・国際提携
手に取るように金融がわかる本 PART6 6-11 09bd139N 小川雄大.
マーケティング戦略の決定.
マーケティング概念.
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賃金分析 -現行の賃金制度を客観的に分析する-
導入段階.
経済学とは 経済学は、経済活動を研究対象とする学問。 経済活動とは? 生産・取引・消費 等 なぜ、経済活動を行うのか?
情報技術とビジネス・プロセス革新②(第8章) 2.プロセス革新と企業戦略
流通に関する意思決定 流通経路と物的流通
顧客関係性マネジメント.
管理的側面 管理者に必要な経営知識 経営学の基本 ②環境と戦略と競争優位.
担当者: 河田 正樹 年度 管理工学講義内容 担当者: 河田 正樹
16.独占的競争.
平成27年度SCOPE(重点領域型研究開発(スマートネットワークロボット)) 研究開発課題 ○○の研究開発
平成26年度先進的通信アプリケーション開発推進型研究開発(新規提案課題) 開発課題 ○○の開発
業種レベルでのCAGEの枠組み ○国ごとの差異のインパクトは業種ごとに違う ⇒企業は自分の業種を考慮すべき ①文化的な隔たり・・言語、宗教性、民族性 ②制度的な隔たり・・関税、国内調達規制 ③地理的な隔たり・・物理的な隔たり ④経済的な隔たり・・所得水準.
5月21日 第4回発表 藤井海太.
競争の戦略 マイケル・E・ポーター 藤井 海太.
~求められる新しい経営観~ 経済学部 渡辺史門
情報経済システム論:第13回 担当教員 黒田敏史 2019/5/7 情報経済システム論.
第8回 生産プロセスの管理.
消費者行動.
製品またはサービスの販売 サブタイトル.
労働市場 国際班.
消費者行動.
担当者: 河田 正樹 年度 管理工学講義内容 担当者: 河田 正樹
第1回平成23年度知的資産経営レポート作成検討委員会 参考資料
新製品開発戦略.
マーケティング.
市場細分化 ターゲットの設定 ポジショニング
イノベーションと異文化マネジメント(P17~P35) 質問・コメント・問題提起
マーケティング・チャンネル戦略.
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4/30 第3回発表 藤井海太

競争の戦略(パートⅡ&Ⅲ) マイケル・E・ポーター

構成 パートⅠ;競争戦略のための分析技法 業界の構造および競争業者を分析するための技法 パートⅡ;業界環境のタイプ別競争戦略 分析手法を用いて、どのように競争戦略を作り上げるか パートⅢ;戦略デシジョンのタイプ 主要な戦略決定のタイプについての分析

パートⅡ;業界環境のタイプ別競争戦略 9章 ;多数乱戦業界の競争戦略 10章;先端業界の競争戦略 11章;成熟期へ移行する業界の競争戦略 9章 ;多数乱戦業界の競争戦略 10章;先端業界の競争戦略 11章;成熟期へ移行する業界の競争戦略 12章;衰退業界の競争戦略 13章;グローバル業界の競争戦略

パートⅢ;戦略デシジョンのタイプ 14章;垂直統合の戦略的分析 15章;キャパシティ拡大戦略 16章;新事業への参入戦略

パートⅡ概要 パートⅠで明らかにした分析手法を使って、業界環境のタ イプ別に戦略の分析を検討する。 それにより、業界環境の違いが戦略策定の違いにどのよう な影響があるのかを明らかにする。 そのために、三つの面から環境をとらえることにする 業界の集中度 業界の成熟度 国際競争の影響 これらの点で特徴のある類型的な業界環境として、5つのタ イプを扱う

パートⅡ;5つのタイプの業界環境 多数乱戦業界(9章) 先端業界(10章) 成熟期へ移行する業界(11章) 衰退業界(12章) グローバル業界(13章)

パートⅡのエッセンス それぞれの業界の特徴はなにか 業界に特徴を与えている根源的要因はなにか その要因を踏まえた上で、どのように行動すべきなのか どのようなことに注意しなければならないか

9章;多数乱戦業界の競争戦略 多数乱戦業界とは どのような分野に見られるか 企業が多数しのぎを削っている業界 業界を牛耳るほど力のあるマーケット・リーダーがいない どの企業もシェアが小さく、業界の生産量を左右できない どのような分野に見られるか サービス 小売り 卸売り 木材や金属加工 農産物 広告制作

9章の概要 業界はなぜ多数乱戦になるのか、その原因について 多数乱戦業界を制圧するための方法について 業界を制圧できないとするならば、どのように対処するか

業界が多数乱戦になる原因 経済的根拠もなく多数乱戦になっている業界もあるが多く は経済的原因が存在する 参入障壁が低い 規模の経済性、あるいは経験曲線がきかない 高い輸送コスト 在庫コストが高く、売り上げの変動も大きい 規模の不経済性が致命的 多様な市場ニーズ 著しい製品差別化、とりわけイメージによる差別化 etc…

多数乱戦業界を制圧するには 多数乱戦状態は参入がたやすい上に、既存企業からの報 復の恐れが少ない → 制圧することで大きなチャンス 業界構造を変化させるためにも、多数乱戦の状態をつくり だしている根源を取り除く必要がある 規模の経済性や経験曲線が作用する条件をつくり出せ 多様な市場ニーズに標準品で対応せよ 多数乱戦の主原因を無力化するか切り離せ 吸収合併して利益の出る規模まで大きくせよ 業界の動向をすばやくかぎとれ

多数乱戦構造に対処する方法 業界構造を変えられないならば、戦略により自社の立ち位 置を変えることで利益を得る 強力な本社統制に支えられた分権精度 設備の標準化 付加価値を高める 製品種類や製品セグメントを専門家する 注文のタイプで専門化する 特定地域に集中する飾りを捨てて裸で勝負 川上に向かって垂直統合する

戦略策定の手順 業界の構造はどうか。競争業者はそれぞれどういう位置 にいるか。 多数乱戦の原因は何か。 多数乱戦状態を変えられるか。その方法は。 変えて利益が得られるか。その場合、自社はどういう位置 にいなければならないか。 多数乱戦が避けられない場合、どう対処するのが最善か。

パートⅢ概要 パートⅠの構造分析を使って、業界で行われている主な戦 略デシジョンのタイプを検討 3タイプの戦略デシジョン 垂直統合(14章) 大きなキャパシティ拡大(15章) 新規参入(16章) これらの戦略がどのようなものかについて紹介

14章;垂直統合の戦略的分析 垂直統合;複数の経済活動を一つの企業内にまとめること 原材料購買→生産→流通→販売→アフターサービス コスト削減といった直接的な影響だけでなく、間接的な影響 まで考えて、戦略的な意味を判断することが重要 垂直統合により得られる効果、かかるコストについて紹介

15章;キャパシティ拡大戦略 企業にとってもっとも重要な戦略上の決定事項 二つの推定が必要 キャパシティ過剰になる原因について紹介 多額の資金 完成まで時間がかかる 完成後は長期間存続し続ける 二つの推定が必要 将来需要についての推定 競争業者の動きについての推定 キャパシティ過剰になる原因について紹介

16章;新事業への参入戦略 二つの新事業への参入方法 自社内での開発をもとにした参入 吸収合併による参入 構造上の参入障壁と、既存業者からの反撃 望ましい業界と望ましくない業界の条件を紹介 吸収合併による参入 会社市場の存在による影響 平均以上の収益をあげるために必要な条件

感想 戦略を策定するプロセスは、実は工学と同じ 現象の背後にある原因を明らかにし、その原因にたいして アプローチしていく 目標→問題・課題→原因→解決策

次に向けて マイケル・E・ポーター3部作の残り2作 競争優位の戦略 国の競争優位 産業の競争力に関する、基本的な知識を得ることを期待

以上で発表をおわります。