2013年度Smips特許戦略工学分科会報告 2013年3月8日 報告:安彦 2013年3月8日 報告:安彦 特許戦略工学分科会は、2003年10月11日に発足、昨年10周年を迎えました。 特許戦略工学分科会の目的は、特許戦略工学を研究し、特許戦略論の普及および特許戦略システム構築の引き金になること。 オーガナイザー: 片岡 敏光 赤間 淳一 安彦 元 永井 隆 岡崎 邦明 久野 敦司(京都在住) http://www.patentisland.com/Patent_Strategy_Engineering/Result.html
特許戦略工学 特許戦略システム 特許戦略論 PCML(請求項記述言語) 特許明細書 PCMLツール 知財教育 特許戦略工学は、特許戦略論と特許戦略システムから構成 特許戦略工学 特許戦略システム PCML(請求項記述言語) PCMLツール 特許戦略論 特許明細書 (格成分数による技術的範囲の広狭の研究) 知財教育 (創造・経営・活用の研究) 格成分数自動抽出 (商用化)
構成要素やリンクの意味を定義した概念辞書 特許請求の範囲に記載される請求項は、構成要素と、構成要素を結合するリンクからなるグラフ構造である。これをPCMLで記述できる。 請求項の構造のイメージ A B D C C1 C2 C3 K 構成要素やリンクの意味を定義した概念辞書 概念展開リンク 階層構造 入力 出力 リンク 発明を把握するためには、構成要素と他の構成要素との接続に使用されるリンクが、それぞれの構成要素の性質に適合し、外部からの入力と請求項の構成要素およびリンクの作用で出力される過程が、発明としての特徴事項を表すことになり、これらの構造は、タグ付けられた請求項記述言語で表現可能となり、その請求項は、人間またはコンピュータに、発明の構成と作用・効果の関係が理解可能に記述された請求項であると言える。 構成要素 請求項を理解する主体である人間またはコンピュータに用意する。
定量的指標としての格成分数 「 ユーザからの要求に応じて 駆動信号を 生成する信号生成手段と~」 特許請求の範囲の記載において各構成要素につきどれだけ限定がかけられているかを数値化したもの 格成分 :動詞により文の成分として 要求された名詞句 格成分2 条件2 構成要素 A 動詞による動作 命題実現 条件1 条件3 格成分1 格成分3 LD(格成分数)の抽出例 「 ユーザからの要求に応じて 駆動信号を 生成する信号生成手段と~」 1格成分 1格成分 動詞 「生成する」という動詞に対しては全部で2格成分数 ・動詞による命題を実現するための動作開始条件として、“ユーザからの要求に応じて”いなければならず、さらにその対象として“駆動信号”を生成しなければならないため、これら2つが動詞による命題実現のため条件数となっている。このため格成分数は、2となる。
2013年度活動計画 ・格成分数の研究(データ分析、特許戦略)検証 ・技術進化・イノベーション・思考プロセスの検討 (TRIZ、等価変換理論、TOC f E) ・特許戦略・特許明細書に関係する著者の講演
2013年度の特許戦略工学分科会活動成果 ・全体セッション:企画・共催 計3回 ・分科会セッション2:開催 計7回 ・ 場外:学会発表(5)、講演(0)、解説論文 (1)、 計6件 ・格成分数自動分析ツール商用化実現
1谷川弁理士による10周年記念講演 12月例会 佐野社労士によるコミュニケーションゲーム 1月例会
2012年度 特許戦略工学分科会活動実績 ・ 内容(その1) 2012年度 特許戦略工学分科会活動実績 ・ 内容(その1) 開 催 日 全体セッション企画 分科会セッション2 4月14日(土) 組織変革に役立つシンプルな思考法「TOCfE」とは 片岡オーガナイザー 5月11日(土) 「知財戦略・研究戦略のための特許動向分析」 ~特許分析の目的別分 析事例紹介~ NRIサイバーパテント 安高史朗様 Technology Size(格成分数分析)による特許の質的側面の分析事例紹介 NRIサイバーパテント 安高史朗様 ・ 安彦オーガナイザー 6月9日(土) 「このままでよいのか日本の「特許明細書」:技術優位性が守れない企業はグローバル世界で生き残れない 日本アイアール㈱ 矢間 伸次 様 ― 休会 ― 7月13日(土) 開発プロジェクトにおけるヒューマンエラーを減らす組織づくり ㈲アルゴソフト 代表 岡崎邦明 様 10月12日(土) 私たちが考える日本の未来とSmips(特許戦略工学分科会編) 久野オーガナイザー 10周年記念例会 「イノベーションと人材タイプ」 久野オーガナイザー/ 「イノベーションを実現する人材と組織づくり」 岡崎邦明 様
2013年度 特許戦略工学分科会活動成果 ・ 内容(その2) 2013年度 特許戦略工学分科会活動成果 ・ 内容(その2) 開催日 全体セッション企画 分科会セッション2 11月9日(土) ― 例会休会 ― オーガナイザー会議 11月30日(土)、12月1日 (日) (場外編) 日本知財学会 第11回年次学術研究発表会 安彦、片岡、和泉、粕川 発表 12月14日(土) 「知財部門、知財担当者の地位向上のための施策」 ID国際特許事務所 谷川 英和 弁理士 10周年記念例会: 「特許戦略工学分科会と特許工学」 谷川 英和 弁理士 1月12日(土) ゲームで学ぶ「チームワーク・コミュニケーションのツボ」 佐野社労士・行政書士事務所 佐野 之泰 様 2月8日(土) パテントトロールTVドラマ「太陽の罠」について 永井オーガナイザー 3月8日(土) 2013年度活動報告 ― 例会休会 ―
研究成果(外部発表 その1) ●学会発表(3件) 研究成果(外部発表 その1) ●学会発表(3件) 2013.12.1 「特許権の広さが特許審決と審決取消訴訟の結果に及ぼす影響の定量分析 粕川敏夫、清水喜幹、安彦元 日本知財学会第11回年次学術発表会 於 青山学院大学 2013.12.1 「製品開発における特許技術サイズ分析(TS分析)の活用可能性 -電気炊飯器の事例分析を通した仮説検証- 和泉守計、安彦元 日本知財学会第11回年次学術発表会 於 青山学院大学 2013.12.1 「ビジネス関連発明における技術的範囲の変化についての考察」 片岡敏光、安彦元 日本知財学会第11回年次学術発表会 於 青山学院大学 2013.11.30 「Technology Size(特許の広さ指数)によるテクニカルイノベーションの計量化」 安彦 元、安高 史朗、渡邊 績央 日本知財学会第11回年次学術発表会 於 青山学院大学 2013.11.30 「エレクトロニクス関連技術における特許の質の世界比較 -Technology Size(特許の広さ指数)を用いた定量分析-」安彦 元、安高 史朗、渡邊 績央 日本知財学会第11回年次学術発表会 於 青山学院大学
研究成果(外部発表 その2) 安彦 元「特許明細書の定量的指標に基づく特許率推論方法の提案」 研究技術計画 Vol28.No2,2013 研究成果(外部発表 その2) ● 査読付論文(0件) ● 解説論文(1件) 安彦 元「特許明細書の定量的指標に基づく特許率推論方法の提案」 研究技術計画 Vol28.No2,2013 今年は少なくてすみません・・・・
2014年度活動計画案 ・格成分数の研究 & TS値の検証 ・知財戦略・知財組織活性化の研究 4月 組織アセスメント報告(組織分析とコミュニケーションゲームの相関) 5月 エンジニア高崎社長による「モノづくり 企業を活性化する4つの秘訣~ネジザウルスGTの開発から得ら れた 「MPDP理論」 6月 「無線技術や脳科学の知財にどのように取り組むのか」酒井様 ・知財関係書籍 著者等による講演