モデルパラメータ抽出用 トランジスタTEG 2010/10/13 モデルパラメータ抽出用 トランジスタTEG 東京工業大学大学院 理工学研究科 電子物理工学専攻 松澤・岡田研究室 ○盛 健次 、菅原 光俊、松澤 昭 2013/3/4 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4 東京工業大学大学院理工学研究科
1.モデルパラメータ抽出用トランジスタTEG 1.1 背景 1.2 従来のTEG技術と我々のTEG技術 1.3 従来のモデルパラメータ抽出 目次 1.モデルパラメータ抽出用トランジスタTEG 1.1 背景 1.2 従来のTEG技術と我々のTEG技術 1.3 従来のモデルパラメータ抽出 1.4 新しいモデルパラメータ抽出 1.5 まとめ 質疑応答 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.1 背景 (1)SPICEのレベル3モデルからBSIMモデルに替わり、L依存、W依存パラメータが増え、モデルパラメータ抽出が難しくなった。 (2)(1)のような工夫をしても、全ての領域で合わせ込むのが難しくなり、Binningという手法が用いられるようになった。 (3)BSIM3v3、BSIM4モデルのようにモデルパラメータが増えることにより、設計者にとってモデルパラメータはブラックボックス化した。 (4)RFモデルでは、寄生のR、L、C素子を外付けしなければ、所望の周波数では合わない。 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.2.1 従来のDC TEG 1.2.2 我々の製造したDC TEG 1.2.3 従来の容量TEG 1.2.4 我々の製造した容量TEG モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.2.1 従来のDC TEG 図1: 一般的な配列構成 図4: DUTが非選択の時、 DUTのゲートとソース節点を トランジスタスイッチがOFFの時 トランジスタスイッチがONの時 (LRDB) 図4: DUTが非選択の時、 DUTのゲートとソース節点を 接続する追加パスゲートを持つ LRDB単位セル。 図1: 一般的な配列構成 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.2.2 我々の製造したDC TEG 測定トランジスタ領域 UNIT_CELLのレイアウト図 AND33 参照用トランジスタ トランスミッションゲート (VGF、VGS、VGL、VSF、VSS、VBF、VBS) アレー状のトランジスタと測定トランジスタを選択するシフトレジスタ トランスミッションゲート(VDF、VDS、VDL) 測定トランジスタ領域 参照用トランジスタ UNIT_CELLのレイアウト図 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.2.3 従来の容量TEG(1) Open、Short補正 容量測定 0.01fF~10aFの解像度 James C. Chen, Bruce W. McGaughy, Dennis Sylvester, and Chenming Hu “An On-Chip, Attofarad Interconnect Charge-Based Capacitance Measurement (CBCM) Technique” IEDM 1996 Open、Short補正 容量測定 充電電圧 放電電圧 0.01fF~10aFの解像度 測定精度は、Pch Tr、Nch Trのミスマッチで決まる。 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.2.3 従来の容量TEG(2) Yao-Wen Chang, Hsing-Wen Chang, Tao-Cheng Lu, Ya-Chin King, Wenchi Ting, Yen-Hui Joseph Ku, and Chih-Yuan Lu “Charge-Based Capacitance Measurement for Bias-Dependent Capacitance ” IEEE ELECTRON DEVICE LETTERS, VOL. 27, NO. 5, MAY 2006 充電電圧 放電電圧 図1。 2段階測定でCIEF CBCMとバイアスセットアップによりMOSFET容量抽出の為に設計されたテストキー。 蓄積から反転まで最大限の範囲をカバーする為に、VCCは第1段でPAD上のGNDの代わりに適用されます。 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.2.3 従来の容量TEG(3) モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4 図2。 異なった寸法を持つMOSFET を正規化した時のゲート容量。 4個のデバイスは、 すべてW=10μmに固定、 L=10、1、0.7、0.6μm。 図の太い黒線は、 従来のC-V方法で測定された W/L=360μm/80μmを持つ MOSFETの正規化 です。 図3。 Wにより正規化された 特性。 直線とY軸との交点は デバイスの両側の フリンジ容量 となる。 図4。 測定されたゲート/ドレイン、ソース/ドレインオーバラップ容量。 挿入図はMOSFETデバイスのオーバラップ容量の概念図を示す。 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
提案する容量マトリクス用CBCM法のレイアウト 1.2.4 我々の製造した容量TEG 提案する浮遊容量を分離して測定する回路 提案するテスト・ストラクチャの全体レイアウト 提案する容量マトリクス用CBCM法のレイアウト モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.3 従来のモデルパラメータ抽出 1.3.1 モデルパラメータ用のTEG領域 1.3.2 モデル式と各パラメータの抽出法 1.3 従来のモデルパラメータ抽出 1.3.1 モデルパラメータ用のTEG領域 1.3.2 モデル式と各パラメータの抽出法 1.3.3 RD、RSの抽出方法 RD+RSを先に抽出する理由 1.3.4 WD、LDの抽出方法 1.3.5 VTOの抽出方法 1.3.6 UOの抽出方法 1.3.7 THETAの抽出方法 1.3.8 VMAXの抽出方法 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.3.1 モデルパラメータ用のTEG領域 L W Wide middle narrow large short BSIM3v3 HiSIM デジタル回路で使用する領域 アナログ回路で使用する領域 Wide middle narrow large short BSIM3v3 HiSIM MOS11 EKV BSIM5 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.3.2 モデル式と各パラメータの抽出法 垂直電界 水平電界 (2)WDの抽出 (5)UOの抽出 (6)THETAの抽出 (7)VMAXの抽出 (2)LDの抽出 (1)RD+RSの抽出 (4)VTOの抽出 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.3.3 RD、RSの抽出方法 Rout-VDS特性 ROUT VGS:小 VGS:大 2・RCON+RD+RS VDS モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.3.3 RD、RSの抽出方法の意味 I-V特性とR-V特性の考え方 線形特性 飽和特性 合成特性 I I I + = I-V特性 V V モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
RD+RSを先に抽出する理由 Influence of RDS in VTH With series resistance Intrinsic device モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.3.4 WD、LDの抽出方法 Rout-L特性 IDS-W特性 W IDS 2WD VGS:大 VGS:小 L Rout 2LD 2Rcon+RD+RS VGS:小 VGS:大 IDS-W特性 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.3.5 VTOの抽出方法(閾値電圧) 特性の線形領域( )から、以下の様に を決定する。 、 の時、 特性の線形領域( )から、以下の様に を決定する。 IDS VGS VTH VGS1 VGS2 IDS1=1μA IDS2=2μA IDS-VGS特性 測定条件 VBS=0V VDS=0.1V 、 の時、 特性の飽和領域( )から、以下の様に を決定する。 IDS VGS VTH VGS1 VGS2 IDS1=1μA IDS2=2μA IDS-VGS特性 測定条件 VBS=0V VDS=0.1V 、 の時、 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.3.6 UOの抽出方法(移動度) β-VGS特性 β VGS の時、 より、 VBS=0V VDS=0.05V,0.1V βmax VTO の時、 より、 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.3.7 THETAの抽出方法(垂直電界) β β-VGS特性 VGS VBS=0V VDS=0.05V,0.1V β1 β2 VGS1 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.3.8 VMAXの抽出方法(水平電界) モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4 VGS μS μS1 μS-VGS特性 VBS=0V VDS=0.05V,0.1V VGS1 VTO VDS μeff μeff1 μeff-VDS特性 VBS=0V VGS=VGS1 VDS1 VDSAT モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.4 新しいモデルパラメータ抽出 1.4.1 新しく考案したモデル式 1.4.2 チャネル抵抗とLDD抵抗の分離方法 LEVEL3モデルを用いた チャネル抵抗とLDD抵抗の分離方法 1.4.3 ゲート容量の変調効果 1μm付近のRoutはゲート容量の影響? 1.4.4 Cgb-Vgb特性 Cgb-Vgbの測定結果を説明した文献 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.4.1 新しく考案したモデル式 垂直電界 水平電界 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.4.2 チャネル抵抗とLDD抵抗の分離方法 ゲートチャネル長の異なる2つのLDMOSを用意し、Ids-Vgs特性、Ids-Vds特性を同一グラフに描画する。 W (a) W (b) Ids Vgs Vds (a)TEG (b)TEG モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
LEVEL3モデルを用いたチャネル抵抗とLDD抵抗の分離方法 LDD抵抗 チャネル抵抗 水平電界は、LDD抵抗である。 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
応用物理では、垂直電界を削除したが、その後、必要だと分かった。 1.4.3 ゲート容量の変調効果 応用物理での発表 応用物理では、垂直電界を削除したが、その後、必要だと分かった。 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1μm付近のRoutはゲート容量の影響? Rout L 1μm モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.4.4 Cgb-Vgb特性 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
A Simple Model for the Overlap Capacitance of a VLSI MOS Device Cgb-Vgbの測定結果を説明した文献 A Simple Model for the Overlap Capacitance of a VLSI MOS Device Region AB: gate oxide capacitance + parallel-plate overlap component + the fringing components Region CD: parallel-plate overlap component + the fringing components Region DE: inversion capacitace + the fringing components モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
1.5 まとめ (1) モデルパラメータ抽出用にトランジスタをマトリックス状に並べて電流ー電圧特性を測定するDC TEGは無かったので新しく製造した。 (2) モデルパラメータ抽出用にトランジスタをマトリックス状に並べてゲート容量を測定する容量TEGは無かったので新しく製造した。 (3) (1)(2)のTEGを使って、新しく考案したモデルパラメータ抽出を行う為の準備が整った。今後、DC TEG、容量TEGを測定し、新しく考案したモデルパラメータ抽出方法が如何に有効であるかを確かめる。 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4
質疑応答 ご清聴ありがとうございました。 質疑応答 モデルパラメータ抽出用TEG 2013/3/4