2016年 前期 日本法制史講義 上代法 2 04-20-2 法の生成と上代氏族社会
1 上代法 ⑵ 罪つみと罰=祓(解除)はらえ 1 罪つみ 天津罪と国津罪 〔延喜式大祓詞〕 1 上代法 ⑵ 罪つみと罰=祓(解除)はらえ 1 罪つみ 天津罪と国津罪 〔延喜式大祓詞〕 ⑴天津罪 畔放あはなち 溝埋みぞうめ 樋放ひはなち 頻蒔しきまき 串刺くしさし 生剥いきはぎ 逆剥さかはぎ 屎戸くそへ 農耕・土地占有・財産に対する侵害行為&人命殺傷行為 ⑵国津罪 生膚断いきはだだち 死膚断しにはだだち 白人しらひと 胡久美こくみ 穢れ こぶとりじいさん 昆虫はふむし之災 高津神たかつかみ之災 高津鳥之災 災 猛毒性鳥influ ? 畜什志けものたふし 蠱物為罪まじものせるつみ 呪術 己母犯罪 己子犯罪 母与子犯罪 子与母犯罪 畜犯罪 性犯罪 おのがははをおかせるつみ ははとことおかせるつみ けものおかせるつみ 古来 国土で犯してきた罪
1 上代法 ⑵ 罪つみと罰=祓(解除)はらえ (続き) 1 上代法 ⑵ 罪つみと罰=祓(解除)はらえ (続き) ツミ罪って何だ? 神の 法益の侵害 2 罰=祓(解除)はらえ 祓具はらえつもの の提供(=財産刑の萌芽?) 除凶之礼=呪術(宗教?) 禊 みそぎ 重罪 穢れの除去 罪人を国外に放逐 (=追放刑の萌芽?) 神判⇒人判
1 上代法 ⑵ 罪つみと罰=祓(解除)はらえ (続き) 1 上代法 ⑵ 罪つみと罰=祓(解除)はらえ (続き) ☞石尾芳久『日本古代法の研究』 3 裁判 ( ことはる・ さばく・ わきまへる ) ⑴ 裁判権(氏上うじのかみ⇨天皇) ⑵ 訴訟手続(といってもよい?) ① 盟神探湯 ② 蛇裁判 cf 中世の湯起請→鉄火裁判 ③ 卜 占 ④ うけひ 神判(神証)⇨人判(=法権者) 魔女裁判 鼎→鼎立
卜占と甲骨文字 (東大総合博物館所蔵品)
ここで ちょっと視点を変えて 上代氏族法からの連想 現代社会に生きる占い・呪い(まじない) 鉛筆をころがしてきた?受験生 ここで ちょっと視点を変えて 上代氏族法からの連想 現代社会に生きる占い・呪い(まじない) 鉛筆をころがしてきた?受験生 原子力発電所と地鎮祭 私たちは神意(=掟・ルール・法)を日常にみるか?
皆さんの結果ではありません。でもこの傾向は変わらないようです。 現代っ子の君は 神意を感じるか? 感じる 95% vs ごく少数 例えば・・・・ トンカツ キットカッツ ヒゲ (ジンクス) 宝くじ サイコロ ←賽の目・山法師・賀茂川の水 (1000年前 天下三不如意 白河法皇の嘆き) 皆さんの結果ではありません。でもこの傾向は変わらないようです。
いつものことながら? ここで余談を・・・ ↑ 親魏倭王 前に見ましたね もう一つの有名な「金印」デス ところがこれには真偽の論争が・・・
まず疑う事?
真偽の論争にも関わらず 金印の島はいま・・・・ 真偽の論争にも関わらず 金印の島はいま・・・・
金印の島ではいま 町おこし中・・・ 何と Good Idea!
このような時代を私たちは縄文・弥生時代という 弥生時代トピックス(スクラップは後ほど)
卑弥呼の化粧品?
ところで 日本の神々は・・・ 春(秋)だ 祭りだ 高山祭りだ
からくり奉納
上代法のまとめにかえて 人々が神々とともに生きた時代 原始法 から氏族法へ 神々の時代から人々の時代へ 神々のたそがれ ? 神々の時代から人々の時代へ 神々のたそがれ ? 預言・神託 ⇨ ⇨呪術(鬼道) 不文の制定法 原始共産社会⇨ ⇨保護と奉仕 のり・つみ・はらえ 支配と服従 権力の誕生 儒教の伝来 権力の誕生
諸君が「儒教」から 連想するものは何だろうか 孔子・孟子・・・論語 宗教・礼・法・政治哲学・・・ 朱子学・林羅山・新井白石・・・ ところで 儒教 といえば・・・ 諸君が「儒教」から 連想するものは何だろうか 孔子・孟子・・・論語 宗教・礼・法・政治哲学・・・ 朱子学・林羅山・新井白石・・・ 親孝行・・・ cf 加地伸行 『儒教とは何か』 (中公新書) 自由レポートを受け付けてもいいテーマです
‘法’=権力=国家が発生したプロセスは? 上代法の ミニレポート 想像たくましく考えてみよう (原始)共同体社会から どのようなプロセスを経て 権力→首長→邦→国家 が生まれてきたのか そこで ‘法’=権力=国家が発生したプロセスは?