Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar 持続可能な中国環境ビジネス ~循環型社会の構築に向けて~ 日本大学経済学部 米澤聡士ゼミナール 日下部 裕隆 西河 紀仁 増山 直子 金本 千晶 張 丹 これより、日本大学経済学部、米澤ゼミナールA班の発表を始めさせていただきます。 私たちは今回持続可能な中国環境ビジネスについてプレゼンテーションさせていただきます。 Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar 1
Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar Ⅰ.中国環境と『夢』 Ⅱ.産業廃棄物処理の重要性 Ⅲ.産業廃棄物の現状 Ⅳ.現行の処理システム Ⅴ.ビジネスモデル Ⅵ.問題点に対する打開策 Ⅶ.ビジネスメリット Ⅷ.将来像 概要 まず、目次ですが、本日はこのような流れで発表させていただきます。 Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar 1
NASA人工衛星による一酸化炭素排出マップ 中国環境の悪化 まず、こちらの地図を見ていただきたいのですが、NASA人工衛星から撮った一酸化炭素排出マップになっております。 中国沿岸部に注目していただきたいのですが、中国高度経済成長の背景には、深刻な中国環境の悪化という問題が存在しています。 http://visibleearth.nasa.gov/view_rec.php?vev1id=25042 Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar 中国環境問題解決と「夢」 人類全体にとっての「夢」 環境問題の解決・向上は、中国国民全体の「夢」 「ビジネス」により実現する事が、私たちの「夢」 世界環境の改善に繋がり世界の人々の「夢」 「夢」 私たちは、中国環境向上とテーマである夢一直線を繋げて考えました。 まず中国環境問題の改善向上が中国国民にとっての(夢)となり、慈善事業ではなくビジネスによって実現するのが私たちの(夢)であります。 また現在CO2排出量世界2位である中国環境を考慮しますと、中国環境の向上が世界環境の向上の向上に繋がり、世界の人々の夢となります。 つまり、単に個人の利己的な「夢」ではなく、世界全体の人類にとっての「夢」となります。 Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
①短いスパンでの環境改善効果が期待できる ②製造業が活発な中国で重要性が大きい 環境問題解決のために・・・ 環境問題解決→ 3Rへのシフト → 産業廃棄物の適正中間処理 ①短いスパンでの環境改善効果が期待できる ②製造業が活発な中国で重要性が大きい ③中国進出している企業は処理事業のみのビジネス展開 産業廃棄物処理の選択要因 環境問題の解決には3Rへのシフトが必要ですが、3Rのシフトには廃棄物の適正中間処理が必要です。 そこで私たちは、産業廃棄物の処理ビジネスについてのビジネスモデルをプレゼンテーションさせていただきます。 産業廃棄物処理を今回選択した理由としましては、第一点目に短いスパンで環境改善効果が期待できる。第二点目に製造業が活発な中国において非常に重要性が大きい。第三点目としましては、中国進出している、日経企業はハード面である処理事業のみをビジネス展開しているからです。 Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar 産業廃棄物処理状況 96.6% 1.8% 1.3% それでは、現在の産業廃棄物処理状況としては、コンポスト処理が1.3% 焼却処理が1.8% 埋め立て処理が96.6%となっております。 *環境省(http://www.env.go.jp/policy/env.business/index.html)による統計から作成 Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar 産業廃棄物運搬量 長江デルタ地区 15~20%増加 7%の増加 6%の増加 産業廃棄物運搬量は年々増加傾向にあり、2001年から2002年では6%の増加。 2002年から2003年では7%増加。 長江デルタ地帯では年間15~20%増加しています。 では何故長江デルタ地域ではこれほどまでに増加hしているのでしょうか? *環境省(http://www.env.go.jp/policy/env.business/index.html)による統計から作成 Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar 長江デルタ地帯 工場数: 22735 *中国政府公式発表 このよううに、長江デルタ地帯では、多くの企業や工場が集積しているために、環境の悪化が増加しております。 日本の産業集積と異なり、長江デルタ地帯では、多くの産業が集積してます。 Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar 日系企業の参入障壁 Ⅰ.中国でビジネスをする上での事業コストが高い Ⅱ.日本企業が価格面で競争優位を保つことが困難 →技術面の優位性に価値を認める排出企業が少ない Ⅲ.ソフト面でのシステム構築がなされていない Ⅳ.中国法規制の未整備 Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar 現行の廃棄物処理システム a b c 排出企業 A 積み替え ステーション 物質C 処理企業 c 物質B b 物質A a a b c 排出企業 B a b c c a b 排出企業 C 積み替え ステーション c a b 排出企業 D c c Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar 現行の廃棄物処理システム問題点 ≪排出企業≫ 各廃棄物を多くの処理企業に委託する必要性 収集・運搬企業は小規模であり高価格 →効率面・コスト面での圧迫に繋がる ≪処理企業、収集・運搬企業≫ 積み替えが総コストの60%~80%を占める 廃棄物量が確保しにくい 積み替えステーションに廃棄物が蓄積 Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar ビジネスモデル 【処理事業と収集運搬事業を包括したビジネスプラン】 長江デルタ地区を取り囲み、規模の経済性の利用 規模の経済性から低価格での取引の可能 →顧客の確保 多数の処理プラントの建設 →より効率的な廃棄物処理を行うことが可能 積み替え作業をなくし、同じ廃棄物のみを収集 →最適化を図ることが出来る 今までに無い市場の形成 →Blue Ocean 戦略の実現 →Value Innovation からの高利益の確保 これらの、参入障壁と問題点を打開するビジネスとして、私たちは処理事業というハード面と収集運搬事業というソフト面を包括したビジネスプランを提案していきたいと思います。 まず、長江デルタを取り囲み、規模の経済性を使用します。これによって、低価格での取引が可能になり、顧客の確保に繋がるのではないでしょうか? また、多数の処理プラントを建設することによって、 Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar ビジネスモデル 長江デルタ地帯 収集・運搬 物質A 処理プラント a 排出企業 A a b c 排出企業 B a b 物質B 処理プラント b c 排出企業 C a b c 排出企業 D a c 物質C 処理プラント b c c c Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
ビジネスモデルの問題点(企業リサーチの結果) Risk Taking が必要! ①大規模なビジネス展開でのコスト面 →日本と異なる産業集積=規模の経済性 ②多項目の処理プラントの建設からのコスト負荷 →建設コストは高い。しかし、上回るメリットが! ③初期段階での顧客の確保の困難 →顧客の選択条件は価格面であるが価格・技術面 での優位を確保することが出来る Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
環境とビジネスとのWin-Winの関係の構築 ビジネスメリット 環境とビジネスとのWin-Winの関係の構築 排出企業側 ビジネスと環境のWIN-WINの関係 ①廃棄物排出コストの低下 ②企業価値の向上に繋がる ③各廃棄物を多くの業者に頼む必要が無くなる→効率化 環境 ①動脈産業から静脈産業へのシフト ②CO2排出量の減少 ③廃棄物適正処理から3Rへ、そして持続可能な発展へ Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
将来のビジネスモデル【持続的循環型社会の形成】 将来のビジネスモデル【持続的循環型社会の形成】 クリーナープロダクション(小循環) 長江デルタ地域 収集・運搬 排出企業 A a 有機肥料 トウモロコシ農家 b 物質A 処理プラント a c 排出企業 B a b c 物質B 処理プラント b バイオエタノール a 排出企業 C b c バイオ発電 物質C 処理プラント c 排出企業 D a バイオディーゼル バイオプラスチック b c Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar 環境の改善へ 循環型社会 静脈産業の発展 廃棄物の有効利用 再生可能エネルギーの利用 技術(ハード面) 日本企業の技術力 →環境負荷を少なくす る技術 廃棄物の適正処理 技術的プッシュ 循環型社会の形成 中国環境問題解決へ システム(ソフト面) ロジスティックス →地域環境を考慮したシステム 法制度による義務化 排出企業の環境への意識の向上 システム (ソフト面) 技術 (ハード面) Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar
Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar まとめ 人類の「夢」 夢一直線! 中国国民の「夢」 私たちの「夢」 Nihon University College of Economics Yonezawa Seminar