いじめを考える いじめは人間の本性か.

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いじめ問題 具体的な解決策を考える 異文化コミュニケーション論2回 神崎昇平. もくじ はじめに “ いじめ ” の発生件数 子どもの自殺数 現在の対策 考察 提言① 提言② 提言③ ( 研究者の意見 )
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学校における個人情報の取り扱い 京都市教育委員会総務課 企画広報係長 西田 良規. <個人情報保護の基本原則> ○ 利用目的を特定して個人情報を入手する ○ 個人情報を入手する際には本人の同意を得る ○ 利用目的を超えて情報を取り扱わない ○ 情報処理を外部委託する際はしっかり監督する ○ 本人から請求があれば,保有する個人情報を開.
全国CRT標準化委員会 全国CRT公表データ 2012 年 12 月 31 日現 在 計 山口県 2 4 2 1 1 2 000012 長崎県-- 5 2 2 0 00 9 静岡県--
計 山口県 2 4 2 1 1 2 00000012 長崎県-- 5 2 2 0 000110 静岡県-- 1 3 2 3 60000015 和歌山県---- 1 3 200000 6 大分県------
学校事故を考える 具体例からその原因と対策を考察. 授業中の事故1 授業中の事故は学校と教師の責任 最大限の安全配慮が必要 教育活動の萎縮は回避する必要 ↑ そのために必要なことは何か.
学級崩壊を考える 学級の様子は変わったのか. ハンナ・アレント(続き) 人間の条件(公的生活) 自由(なコ ミュニケーション)で平等(多様性の容 認)が実現している場 学級は、アレントのいう「公的生活」が 実現されるべき場か、あるいは別のもの か.
いじめを考える いじめは人間の本性か. アレントの理論 「人間の条件」 労働・仕事・活動 公的生活が成立することが人間の条件 – 自由な討論 – 多様性の承認 – 平等 私的生活は奪われること – コミュニケーションによって、相互に 情報の共有 – 差異性を認めた上で、自由に議論.
いじめを考える いじめは人間の本性か. 導入として考える ( 前回省略 ) 今の教育・教育制度は、ストレスを生む 要素を本質的にもっているのか、そうで ないのか。 学校は唯一の義務教育システムであるべ きか、別の形態があるのか。
いじめを考える いじめは人間の本性か. 人間関係の哲学 どのような人間関係をめざすのか(基礎 理論) – 未知の関係からの集団形成 – 平等と不平等の形成原理 ⇩ ハンナ・アレントの理論.
住民・国民の教育意思形成 民主主義と教育. 教育と教育意思形成 教育は「社会」における意思的行為であ る。 – 意思には、何を教えるか、教師をどのように 決めるか(誰に)、場所や費用をどのように 調達するか等々が含まれる 一人の教師 → その教師の意思ですべて決定 – 寺子屋・徒弟制 複数の教師・学生.
シンポジウム 子どもの豊かな育ちを 支援する地域力
シンポジウム 子どもの豊かな育ちを 支援する地域力
子どもの生命・安全を守るための学校の危機管理
日本の英語教育 c 奥田波奈.
危機対応マニュアル 羽島市立羽島中学校 学校施設等の爆破予告 <未然防止のためのポイント>
緊急時の初期対応について ~ポジションペーパーの作成を通して~
 テーマ別解説 中学校における 情報モラル指導の実際 千葉県八千代市立八千代中学校 校長 坂本 仁.
平成25年校務分掌表 校長 教頭 職員会議 運営委員会 総務部 教務部 教科部 専門部Ⅰ部 専門部Ⅱ部 学年部 各委員会 4組 3組 2組
いじめ防止全体指導計画 【対応1】 未然防止・早期発見 【対応2】 緊急対応・早期対応 いじめ発生 基本姿勢 雲仙市立千々石第一小学校
情報モラル.
三重県立杉の子特別支援学校石薬師分校いじめ防止基本方針
大分県教育庁佐伯教育事務所 学校改革担当指導主事 有田千香
サドベリバレイ校の教育 子どもは自発的に勉強するのか.
 テーマ別解説 情報モラルの5つの領域 岐阜聖徳学園大学 教育学部 准教授 石原 一彦.
情報モラル研修 ~リアルいじめからネットいじめへ~ 小平市立小平第十四小学校 木村 達郎.
学級崩壊を考える 学級の様子は変わったのか.
教師の分化・養成・研修・採用.
犯罪者の更生と犯罪予防 上沼ゼミ4年 岩崎亜未.
校内研修会 予防・開発的教育相談の手法を取り入れた SNSトラブルの未然防止
子どもの幸せと健やかな成長を図る 社会の実現を目指して
教育実習オリエンテーション 学校現場を知る-生徒の実態・生徒指導 平成26年9月23日
大分県立宇佐支援学校 グランドデザイン (平成28年度版)
学級崩壊を考える 学級の様子は変わったのか.
家庭教育論 親はだめになったのか.
スマホ、SNS時代の ネット対応力育成の秘訣!
いじめ問題を考える いじめは人間の本性なのか.
第2回 ジャーナリズムとは何か ( ) 担当:野原仁(地域構造講座)
茨城県つくば市立茎崎第一小学校 校長 大塚 隆幸
授業の法則化運動 生徒を動かすことは可能か・妥当か.
いじめる側について考える.
<校訓> つよく・あかるく・たくましく 【目指す宇佐支援学校の児童生徒像】
「ネット上のいじめ」 ネット時事課題 ○子供たちは、スマートフォンや携帯ゲーム機を使い、毎日様々なインターネットサービスを利用しています。
日本学校保健会 平成29年度学校欠席者・ 感染症情報システム研修会 「中学校における活用事例」
道徳教育2・生活指導.
教師がもっていなければならないものは何か 十分それを獲得しつつあるか
教師を育てる行政.
情報モラル学習(教職員) これだけは知っておいてほしい情報モラル.
あなたが加害者にならないために こんどは「あなたが加害者にならないために」という観点からみていきましょう。
教育行政組織(1) 指導助言と監督命令.
不登校データ ・不登校人数(小学校・中学校・高等学校) ・不登校になったきっかけと考えられる状況 ・いじめられた児童生徒の相談の状況の推移
安全は成長の大前提? 安全か効率性か.
日本教育の特質 国際教育論2.
「ネット上のいじめ」 ネット時事課題 ○子供たちは、スマートフォンや携帯ゲーム機を使い、毎日様々なインターネットサービスを利用しています。
茨城県つくば市立茎崎第一小学校 校長 大塚 隆幸
教師がもっていなければならないものは何か 十分それを獲得しつつあるか
セッション8 地域研修、校内研修実施ワークショップ 情報モラル指導者養成研修検討委員会.
「直接支援チーム」とは? B チーム支援ガイド Bー1 宮城県総合教育センター
教育情報共有化促進モデル事業報告 中学校数学 平成16年1月31日 岐阜県 学習システム研究会「楽しく学ぶ数学部会」
教育行政学2018 導入説明.
生活綴り方の生活指導 コミュニケーションの形成.
平成23年度    少人数学級編制に係る研究(報告) 平成24年8月22日 大阪府教育委員会事務局 市町村教育室 小中学校課.
国際教育論1 オリエンテーション.
図15-1 教師になる人が学ぶべき知識 子どもについての知識 教授方法についての知識 教材内容についての知識.
学校裏サイト 「学校裏サイト」とは,公式な学校のサイトとは別に,卒業生や在校生によって情報交換を目的に作られた非公式なサイトのことをさします。 ほとんどが掲示板を使っていることから「裏掲示板」とも呼ばれています。 内容としては,部活動のことやテストの情報交換,卒業生同士の近況報告など,しっかりとした利用規約に基づいて運営されているものもたくさんあります。
いじめは決して許されるものではありません。 ネットいじめにあった場合は大人に相談しましょう。
5月の行事予定 5 月 号 平成 31(2019)年4月26日 大 阪 市 立 豊 崎 小 学 校 6 月 の 主 な 行 事
モンスターペアレントについて 国際学部 こども学科 武内ゼミ.
基礎情報の収集・・・前年度の出欠席状況、配慮の必要性、長期欠席経験者への対応
学級崩壊を考える 学級の様子は変わったのか.
「岩手の教育」を実現するため、     教員の指導力向上を図る研修・支援・研究を推進する.
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いじめを考える いじめは人間の本性か

いじめ問題の考察課題 「定義」について いじめ形態の変遷とその意味 子どもの「四層構造」について 学校の対応の問題 行政の対応の問題 教師とカウンセラーの役割 親の関係

定義の問題 いじめ統計の真実性(テキスト) いじめの「定義」の問題 教師にとって「定義」の意味は 主観主義か客観主義か 現在は主観主義だが批判もある。 教師にとって「定義」の意味は 教師は「定義」にしたがって、指導を決めるのか

いじめの形態変化 1960年代まで、いじめは深刻ではなかった。 1970年代は、学校が荒れた時代 1980年代にいじめ問題- 報復から自殺へ 体罰中心の指導、受験競争、校外の非行 仲介者が存在 1970年代は、学校が荒れた時代 体育教師による強権的管理が主流に 全員参加の部活で生活指導 1980年代にいじめ問題- 報復から自殺へ 四層構造化と仲介者の消滅

林賢一君事件(復讐から自殺へ) 民族差別によるいじめ 民族差別によるいじめ  1979年在日であったために小さいころからいじめ(地域の人は知っているが、学校は十分把握せず。名前と書類) 卒業式のサイン帳(「死ね」多数) 中学でも継続(歴史の授業が再開のきっかけ) 強くなるために空手を習う。 自殺未遂 担任の対応の問題(加害者に漏らす。) 自殺 朝鮮総連の活動 その後、民族差別をなくす教育

鹿川君事件(復讐的自殺) 最初はいじめグループ 被害者が転校→鹿川君がターゲットに 荷物持ち、買い物、歌等の強制 秋に「葬式ごっこ」教師もサイン→ショック グループを抜けよう→暴力 靴を隠されたときの担任の発言(靴を洗いながら、「こんなことしかできない」→絶望? 盛岡駅で加害者名を書いたメモを残し自殺

大河内清輝君事件(親にもいえず) スクールカウンセラー導入のきっかけとなった事件1994年 恐喝・暴行(親にもいえず) cf 近年、いじめ調査の探偵依頼が増大との報道 担任は承知、対応もしていたが、力量不足 cf 同時期の中学生5000万円恐喝いじめ事件 親「おかしいとは思っていたが、子どもを疑うことはしたくなかった」

大津いじめ自殺事件 大河内君事件に継ぐ「教育の世界を変える」事件 暴行・恐喝・(自殺を強いる行動も)2011 学校はある程度把握していたが、軽視。 加害者が有力者の子どもだったからか。 自殺後、学校は隠蔽 被害者の家族による加害者の刑事告訴で、メディアが活発に報道2012 加害者の転校・第三者の検証委員会 この中学は、道徳教育の推進指定校だった。

四層構造論と仲裁者 森田洋司の四層構造論(加害者・被害者・観衆・傍観者) 国際比較による日本のいじめの特質 仲裁者 被害者は少ないが、長期化の傾向 仲裁者        日本   英国    オランダ 小学校   53.5% 58.2% 46.0% 中学校2年 26.0% 37.6% 29.4%

傍観者増大と仲裁者減少は何故 中学受験の影響論 被害者化を恐れる姿勢(被害者の変化傾向) 日本教育の同調性・集団性 暴力を見ても通報しない市民←→制服効果 日本教育の同調性・集団性

学校対応(岩手の例) 中1からいじめられていたAが、2年になり担任と連絡ノートでやりとり。自殺をほのめかしたが、自殺。「もう死ぬ場所はきまっている」→「明日からの研修たのしみましょう」 担任の無策への非難 校長は担任から何も聞いていないと発言 暴力があったとメディアに語った生徒を、学年主任が注意

学校(何故隠蔽するのか) 訴訟の問題 教師の加担性の問題 校長の勤務評定の問題 行政による調査の問題 鹿川君事件後、いじめ認定と賠償の高額化 教師自身の権力意識、スクールカースト 校長の勤務評定の問題 行政による調査の問題 保護者と子どもに直接調査←現場のとまどい

スクールカウンセラー 事件になった事例では、スクールカウンセラーはほとんど報道されない。 教師は四層すべてを対象に指導する必要 最終的にはオープンな解決 スクールカウンセラーは、当事者中心 当人の同意以外は情報保護

行政 いじめ防止対策推進法(2013年) その後いじめ自殺が減少という「実感」は? 学校にいじめ対策のための組織を設置 定期的にアンケートを実施し、報告(年3回) 問題が起きたとき、情報開示 その後いじめ自殺が減少という「実感」は? ないとしたら何が問題か 行政に真に必要なものは

他の原則的検討事項 カウンセリングマンンドかゼロトレランス いじめは人間の本性なのか(動物的本能) いじめ被害の責任は誰にあるのか 哺乳動物の行動パターンと同質か いじめ被害の責任は誰にあるのか 加害者(親)とともに、校長にも責任を帰すべきか