日本法制史講義 I T 時代の法史学 2005年前期 6月15日-3  3 中世法2-3 裁判の類型と手続.

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or 13 法制史学の概要. 1 法制史学の概要 ⑴世界の諸法系 ⑵法源 ⑶法の時空 ⑷法の舞台と法文化 ゲルマン 法 ローマ法 エジプト法エジプト法 イスラム法 日本法 英米法 地理的空間と時間 → 時間って何だ? 管理・消費する時間 と蓄積する時間.
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6月8日 -3 3 中世法2 -1 御成敗式目の世界と封建制. 3 中世法 ⑵ 中世の三法圏 ② 武家法制と封建 制 1 御成敗式目の世界 ( 武家法の原理は ?) 「関東の鴻宝」 vs 「海内の亀鑑」 (= 法 意) 2 封建制と中世国家 (← 転換期の国家 ) 公家政権= 院政 ( 治天の君 )
2005 年度 破産法講義 11a 関西大学法学部教授 栗田 隆. T. Kurita2 破産法講義 第 11a 回  財産状況の調査( 6 条 1 節)
法務部・知的財産部のための 民事訴訟法セミナー 関西大学法学部教授 栗田 隆 第 10 回 補助参加.
2010 年度 民事訴訟法講義 4 関西大学法学部教授 栗田 隆. T. Kurita2 第4回 当事者概念 当事者の確定( 133 条)
2006 年度 民事執行・保全法講義 第 2 回 関西大学法学部教授 栗田 隆. T. Kurita2 目 次  強制執行の意義  債務名義(民執 22 条)  執行力の拡張(民執 23 条)
2016年 前期 日本法制史講義 近世法 4 5 近世法⑷ 庶民社会の法と出入でいり  
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2016年度 民事訴訟法講義 6 関西大学法学部教授 栗田 隆
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2012年度 民事訴訟法講義 11 関西大学法学部教授 栗田 隆
法の分類と社会規範.
2005年度 民事訴訟法講義 4 関西大学法学部教授 栗田 隆.
6月8日-4 3 中世法2-2 御成敗式目の世界と封建制⑵
2016年度 民事訴訟法講義 1 関西大学法学部教授 栗田 隆
2012年度 民事訴訟法講義 5 関西大学法学部教授 栗田 隆
日本法制史講義 I T 時代の法史学 2005年前期 5月11日   1 上代法⑴ 法の生成と上代氏族社会.
日本法制史講義 I T 時代の法史学 2005年前期 5月25-2日 2上世法⑶ 律令刑事法 ②訴訟と断罪 
日本法制史講義 I T 時代の法史学 2005年前期 6月 1日  2上世法 ⑷ 転換期の法と国家 
6月8日-2 3 中世法1-2 中世の三法圏① 公家法と本所法
3 中世法⑵ 中世の三法圏 ① 公家法と本所法 2016年 前期 日本法制史講義 中世法    3 中世法⑵ 中世の三法圏 ① 公家法と本所法.
2016年 前期 日本法制史講義 上世法  上世法⑷ 転換期の法と国家.
2016年 前期 日本法制史講義 上世法 3 上世法⑶ 律令刑事法 ②訴訟と断罪.
日本法制史講義 I T 時代の法史学 2005年前期 6月22日-3 5 近世法 ⑴ 近世の社会構造と法の空間 
大阪大学大学院国際公共政策研究科 教 授 大久保 邦彦
ドイツ 医師会強制加入の規定 義務違反に対する処罰規定
2016年度 民事訴訟法講義 8 関西大学法学部教授 栗田 隆
2005年度 民事執行・保全法講義 第2回 関西大学法学部教授 栗田 隆.
2016年 前期 日本法制史講義 近世法 1 5 近世法⑴ 近世の社会構造と法の空間.
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日本法制史講義 I T 時代の法史学 2005年前期 6月29日⑵ 5 近世法 ⑵ 武家領主法 ① 幕府法 
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2016年 前期 日本法制史講義 分国法   4 分国法⑴ 武家社会の構造変化.
2016年度 民事訴訟法講義 13 関西大学法学部教授 栗田 隆
2016年 前期 日本法制史講義 近世法 3 5 近世法⑶ 武家領主法  ③ 犯罪と刑罰の法.
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第1回 (目次) 判決手続の基本的事項の復習 請求の併合(136条)
2017年度 民事訴訟法講義 3 関西大学法学部教授 栗田 隆
六法 憲法 国の基本法 最高法規 民法 私人同士の関係を律する法律 刑法 罪と罰の法律 商法 ビジネスの法律
2010年 民事訴訟法3 関西大学法学部教授 栗田 隆 第4回 (目次) 補助参加(42条-46条)
2014年度 破産法講義 11 関西大学法学部教授 栗田 隆 破産債権の届出・確定(111条-134条) 債権届出 債権調査 債権確定
2004年度 民事訴訟法講義 2 関西大学法学部教授 栗田 隆.
第2回 (目次) 訴えの変更(143条) 反訴(146条) 中間確認の訴え(145条) 選定者に係る請求の追加(144条)
2011年度 民事訴訟法講義 13 関西大学法学部教授 栗田 隆
2016年度 民事訴訟法講義 秋学期 第1回 関西大学法学部教授 栗田 隆
2004年度 民事執行・保全法講義 秋学期 第6回 関西大学法学部教授 栗田 隆.
「行政法1」 administrative Law / verwaltungsrecht 担当:森 稔樹(大東文化大学法学部教授) Toshiki Mori, Professor an der Daito-Bunka Universität, Tokyo 行政行為その2 行政行為の効力.
2013年度 民事訴訟法講義 10 関西大学法学部教授 栗田 隆
第7回 (目次) 上訴概論 判決の確定 控訴 控訴の利益 控訴の提起とその効力 附帯控訴と控訴人の新請求
民事訴訟法 基礎研修 (1日目) 関西大学法学部教授 栗田 隆.
六法 憲法 国の基本法 最高法規 民法 私人同士の関係を律する法律 刑法 罪と罰の法律 商法 ビジネスの法律
知的財産高等裁判所 の設立経緯と意義 大阪高等裁判所判事       塩 月 秀 平.
2017年度 民事訴訟法講義 8 関西大学法学部教授 栗田 隆
第1回 (目次) 判決手続の基本的事項の復習 請求の併合(136条)
第1回 (目次) 判決手続の基本的事項の復習 請求の併合(136条)
2014年度 民事再生法講義 3 関西大学法学部教授 栗田 隆
2008年度 民事訴訟法講義 11 関西大学法学部教授 栗田 隆.
『INTERMEDIATE KANJI BOOK』VOL.1
2019年度 民事訴訟法講義 1 関西大学法学部教授 栗田 隆
2015年度 民事訴訟法講義 1 関西大学法学部教授 栗田 隆
輸出入申告官署の自由化の実施に 伴う実務上の事項について (基本的方向性)
2017年度 民事訴訟法講義 1 関西大学法学部教授 栗田 隆
2006年度 民事執行・保全法講義 第5回 関西大学法学部教授 栗田 隆.
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日本法制史講義 I T 時代の法史学 2005年前期 6月15日-3  3 中世法2-3 裁判の類型と手続

3 中世法⑵ 5 裁判の類型と手続 1 裁判の類型(=系統) 目的物による訴訟の分類 eg 刑事・民事 ⇦『沙汰未練書』 2 裁判の手続 3 中世法⑵ 5 裁判の類型と手続 1 裁判の類型(=系統) 目的物による訴訟の分類 eg 刑事・民事    ⇦『沙汰未練書』 2 裁判の手続     佐藤進一『鎌倉幕府訴訟制度の研究』    石井良助『中世武家不動産訴訟の研究』 幕府の裁判権 (限界?)  公家政権(公領・国衙領)・本所(庄園)には及ばず   ←式目6条 国司領家成敗、不及関東御口入事

3 中世法⑵ 5 裁判の類型と手続 1 裁判の類型 ⑴所務沙汰(民事) 不動産訴訟 ⑵雑務沙汰(民事) 債権・動産訴訟 ⑶検断沙汰 ( ほぼ ) 刑事訴訟 関東・六波羅 引付 関東御分国 問注所 鎌倉中 政所 関東 侍所 京都 検断頭人管領

⑴ 所務沙汰の手続 問 注 所 訴 人 論 人 引付 3中世法⑵ 裁判の類型と手続 2 裁判の手続 召 文 ( 賦奉行 ) 訴状 具状 問状 3中世法⑵ 裁判の類型と手続 2 裁判の手続 ⑴ 所務沙汰の手続 問 注 所 ( 賦奉行 ) 訴状 具状 訴 人 論 人 問状 引付 陳状 三問三答の訴陳を番う 召 文

評定会議 (評議 / 多分之儀→評定沙汰落居) 2 裁判の手続 (続き) (引付之座) 対 決 悪口之咎 / 謀書之咎 ↓ 引付評議 (引付勘録事書→引付沙汰落居) 評定会議 (評議 / 多分之儀→評定沙汰落居) 勝訴人← 関東下知状 (両執権連署) 判決の形 ①書面審理 ②関東下知状 ③和与 ④訴取下

本日のテーマ    天皇御謀叛と道理