P/F 比 酸素化の評価 JSEPTIC-Nursing
目標 P/F 比とは何かを説明することができる P/F 比の計算ができる P/F 比の評価ができる JSEPTIC-Nursing
P/F 比 とは 呼吸状態の酸素化を評価する指標の1つ PとはPaO2=動脈血酸素分圧、 FとはFIO2=吸入気酸素の割合のこと JSEPTIC-Nursing
P/F 比の計算方法 PaO2(P)をFIO2(F)で割る PaO2 FIO2 P/F 比 = JSEPTIC-Nursing
ざっくりと言えば、300以下だと不良と考える。 P/F 比の評価 100 0.21 若年健康者 P/F 比 = ≒ 480 P/F 比<300 ARDS(急性呼吸促迫症候群)の診断基準の一つ ざっくりと言えば、300以下だと不良と考える。 注)AECC definition, 1994のもの。最近のBerlin definitionでは、ALI、ARDSの概念は変更されています。 JSEPTIC-Nursing
P/F 比を計算してみよう 問題:どちらの人工呼吸器装着患者さんの方が 酸素化が悪い? (PaO2はBさんが高いけれど…) Aさん PaO2=100 mmHg FIO2=0.3 Bさん PaO2=150 mmHg FIO2=1.0 JSEPTIC-Nursing
P/F 比を計算してみよう 100 P/F 比= 0.3 =333.3 150 P/F 比= 1.0 =150 答え:Bさんの方が酸素化が悪い Aさん Bさん 100 0.3 P/F 比= =333.3 150 1.0 P/F 比= =150 JSEPTIC-Nursing
まとめ P/F 比は酸素化の評価に用いることができる FIO2が変化しても一定の値をとる。ざっくりと言えば、300以下だと不良と考える。 JSEPTIC-Nursing
注意 この式にはPEEP(Positive End-Expiratory Pressure: 呼気週末陽圧)の概念は入っていません。 人工呼吸中の患者の場合、同じP/Fでも、PEEPが高い方が酸素化は悪いと考えられます。 JSEPTIC-Nursing
酸素療法中のFIO2 酸素療法中は、FIO2が分からないため、下の表で代用することができる(ベンチュリーマスクではFIO2が設定できる)。 おまけ 酸素療法中は、FIO2が分からないため、下の表で代用することができる(ベンチュリーマスクではFIO2が設定できる)。 鼻カニューレ フェイスマスク リザーバー付き マスク 酸素流量(l/min) FiO2 1 0.24 5 0.4 6 0.6 2 0.28 0.5 7 0.7 3 0.32 8 0.8 4 0.36 9 0.9 0.40 10 1.0 0.44 患者の吸気の速さによって変化することに注意 JSEPTIC-Nursing