10 水環境(5)富栄養化 水の華(Water bloom) 赤潮 アメリカ カリフォルニア州 アオコ 神奈川 津久井湖
富栄養化現象 ○原因 →N、Pの増大 ○現象 →植物性プランクトン、藻類の異常発生(水の華、赤潮、アオコ) ○影響 →魚が窒息死、溶存酸素の低下、有害物質(カビ臭物質:ジオスミン、2-メチルイソボルネオール、肝毒性物質:ミクロシスチン類)の発生 ○発生しやすい場所 →閉鎖性水域(湖沼、ダム、内海、湾など) ○発生時期 →春から秋
考えてみよう(富栄養化関連) 1 水中の生物が生存しやすい状態を富栄養化といい、生活環境が良好に保たれていることを意味する(85回) × プランクトンの異常増殖→魚死、DO低下 2 水中に過剰の無機態のリン、窒素が供給されると動物プランクトンがこれを栄養素として利用し、異常増殖を起こす(79回) × 植物プランクトン 3 水の富栄養化に関与するのは、主として炭素化合物とリン酸塩類である(82回) × 窒素化合物
4 富栄養化が進んだ水域は、動物性プランクトンが著しく増殖している(86回) × 植物性 5 富栄養化が起こると、プランクトンが異常に増殖し、魚類に被害を与えることがある(84回) ○ 6 富栄養化した水源の異臭は、微生物が原因で発生する(82回) ○ 藻類は微生物に含まれる
7 水道水の異臭の原因として、水源に大量発生した放線菌や藍藻類があげられる(85回) ○ 8 湖沼では、無機性窒素やリンを含む肥料の流入により、アオコが発生しやすい環境となる(85回) 9 アオコは塩濃度が高い河川や湖沼に発生しやすい(82回) × 栄養塩(P、N)濃度
もっと考えてみよう(富栄養化関連) 10 アオコが産生する二次代謝産物としてサキシトキシンがある(85回) × ミクロシスチン、ジオスミン、2-メチルイソボルネオール サキシトキシン→渦鞭毛藻(主に赤潮の原因になる)が作る。アオコは主に藍藻
11 大気環境(1)大気汚染物質 大気汚染物質 ○発生源 固定発生源(工場等)→SOx、NOx、SPM、ばいじん等 移動発生源(車、飛行機等)→CO、NOx、SPM、炭化水素等 ○一次汚染物質(発生源から直接放出)→炭化水素、CO、NOx、SOx、SPM、ばいじん等 ○二次汚染物質(二次的に生成)光化学オキシダント、硫酸ミスト
大気環境に係る環境基準 9項目(ダイオキシンは別枠で環境基準あり) SO2、NO2、CO、光化学オキシダント(O3、PAN等)、SPM、ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタン ○SO2 重油や石炭 目、気道粘膜刺激、酸性雨、近年減少傾向 ○NO2 高温で発生、サーマルNOx、フューエルNOx、肺障害、メトヘモグロビン血症、酸性雨、近年ほぼ横ばい、大都市では増加傾向
○CO チアノーゼ、無色無臭無刺激→中毒 100%環境基準達成 ○光化学オキシダント 目、喉の粘膜刺激 ○SPM ディーゼル車、じん肺、近年横ばい 大気汚染に係る排出基準→SOx、NOx 自動車からの排出基準(自動車NOx、PM法)→NOx、SPM
考えてみよう(大気環境) 1 硫黄酸化物は低速走行中の自動車が主な発生源である(82回) × 工場等の固定発生源 2 SO2は目や気道の粘膜を刺激するが、硫酸ミストの刺激作用はSO2より弱い(既出なし) × 3 イオウ酸化物は、呼吸器粘膜を刺激して気管支炎などを起こしたり、植物を枯死させたりする(75回) ○
4 イオウ酸化物の測定法には、試料空気を微量の硫酸を含むH2O2溶液に通じ、その吸収液の導電率の変化を求める溶液導電率法がある(75回) ○ 5 硫黄酸化物の発生源がある地域に集中している場合には、発生する汚染物について総量規制が実施されている(82回) ○ 6 大気中にはNO2と比べNOが多い(86回) ×
7 大気中の窒素酸化物の多くは、高温で燃焼が行われたとき、空気中の窒素と酸素が反応して生成するが、一部は、燃料中の窒素化合物の燃焼によって生じる(既出なし) ○ 8 化石燃料の燃焼で生成するNOxの窒素は、主として空気中のN2に由来する(86回) 9 ディーゼル排ガス中の窒素酸化物は、主として燃料中の窒素に由来する(84回) × 空気中の窒素に由来
もっと考えてみよう(大気環境) 10 NOxの吸入は肺障害の原因となる(84回) ○ 11 ザルツマン法による窒素酸化物の定量に際しては、NOを硫酸酸性KMnO4で酸化してNO2とし、ザルツマン試薬と反応させる(80回) ○ 12 窒素酸化物の測定法には、試料空気を吸収発色液に通じ、生じるアゾ色素(橙赤色)の吸光度を求めるトリエタノールアミン・パラロザニリン法がある(75回) × ザルツマン法