特集 One Dropとバングラデシュ バングラデシュでの教育支援を手掛けるグループ「One Drop(ワンドロップ)の代表・大西登志 子さんにお話をうかがいました。 元中学校の英語教師で、現在協会主催の外国人のための日本 語講座の講師も務める大西さんは、2006年に現地教員指導のため バングラデシュを訪れ、貧しい子どもたちの置かれた過酷な状況を 目の当たりにします。 貧しさゆえに学校へ行けず、路上で生活し、家計を支えるために 働かざるを得ない子どもたち―そんな子どもたちが、「教育を通して 将来の夢を抱き、よりよい大人になり、よりよい社会を築いていける ように」、大西さんは教育支援活動を始め、2010年に「One Drop」を 結成しました。 One Drop 主な活動内容 ①小学校の設立 首都ダッカから車で約3時間の地点にあるコミッラに、現在小学校を建設中です(2016年1月開校予定)。開校時には、 One Dropの奨学生プログラムを利用し短大まで進学した女学生が、先生として教壇に立つとのことです。 ②奨学生プログラム(里親奨学金制度) 貧困などの理由から就学困難な意欲ある子どもと、学費を支援する「里親」を結び、サポートします。 支援は1年単位で、月々の教育費は1,000~2,000円程度です(生徒の学校・学年などによって異なります)。 里親と子どもは手紙やスタディツアーで交流できます。 動 ③教育支援・スタディツアーの実施 年に2回、日本から希望者を募り、支援物資を携えてバング ラデシュを訪問します。 ④日本国内でのイベント 写真展やバザー・民芸品展示の開催、講演会、募金活動な どを行っています。 国際協力セミナー 参加者募集 <日時> <場所> <講師> <内容> <定員> <参加費> <募集> 動 現地で英語の授業を行う大西先生
コミッラの小学校建設現場(2014年3月) バングラデシュってどんな国? One Drop 今後の活動予定(2014年) バングラデシュの子どもたち コミッラの小学校建設現場(2014年3月) 大西さんは「多くの方にバングラデシュについて知ってほしい」と語ります。様々な支援に取り組む中で、多くの 困難や苦労があったのでは?とたずねたところ、「良い出会いに恵まれ、順調にここまで来られたので、大変 だったことは思い当たらないですね」と笑顔で話す大西さん。優しい眼差しがとても印象的でした。 ほんのひとしずく(One Drop)、されどその一滴一滴がやがて大きな海となるという想いを込めて、大西さんの 地道で着実な活動は続きます。 バングラデシュってどんな国? インドの東側に位置し、人口1億6千万人を有するバン グラデシュ。かつては豊かな農業国でしたが、自然環境 面での問題(洪水・土壌のヒ素汚染など)や政治的な問 題を抱え、今では世界最貧国のひとつとされています。 国民の約75%が貧困層で、失業率は40%超。 義務教育は小学校の5年間ですが、貧しい家庭の子ど もは学校に通えなかったり、中退したりすることが多く、 教育環境も十分に整っていない状態です。 One Drop 今後の活動予定(2014年) ・10月8日(水)~15日(水):第8回スタディツアー ・11月24日(月)~30日(日):イオン加古川2階K.S.Dギャラリーにて写真展 また、11月中に行われるイオン加古川店のフリーマーケットにも出店予定で、バングラデシュカレーの販売も実施する そうです。収益金は小学校の建設費などに充てられます。 *詳しい活動・イベント情報は、One Dropのホームページをご覧ください。 【One Drop ホームページ:http://onedropbangladesh.jimdo.com/】 ◆ 独立行政法人国際協力機構(JICA)ボランティア募集 ◆ JICAボランティアは、途上国で世界の人たちと一緒に働き、 お互いの技術、知識、経験を活かして国づくりに協力して います。また、ともに暮らすことを通じて、日本との交流 の橋渡し役にもなっています。 現在JICAでは、右記の要領でボランティアを募集していま す。 その他相談会等も随時実施しております。詳細については、 下記へお問い合わせください。 青年海外協力隊 シニア 海外ボランティア 年 齢 20歳~39歳まで 40際~69歳まで 応募資格 上記年齢であり日本国籍をもつ方 募集期間 年2回(春・秋) 派遣期間 原則として2年 原則として1年