④ 特別授業型 「クラス対抗討論会」 福井県立若狭高等学校 生徒会担当 水口 武彦
福井県立若狭高等学校 ・教育目標 ・進路先(昨年度) ・部活動 「異質のものに対する理解と寛容の精神」を養い、教養豊かな社会人の育成を目指す。 平成19年度 創立110周年を迎える。 全日制は理数科・商業科・情報処理科・普通科・の4学科 生徒数 954名 定時制は、普通科 生徒数 63名 ・進路先(昨年度) 国公立大学 82名 私大 125名 短大・専門 71名 就職 30名 ・部活動 ボート部 昨年度インターハイ 女子クォドルプル優勝 ラグビー部・レスリング部などが全国大会出場
1.若狭高校討論会について 毎年2月に1、2年生全員がチームに分かれて討論で競い合う、ディベート大会。 3つのテーマが与えられ、それぞれのテーマでさらに肯定、否定に分かれる。 テーマはその年ごとに討論会実行委員が中心となって決定する。 クラス対抗で戦い、各クラスの6チームが全部で何勝できるかを競いあう。
2.若狭高校討論会の歴史 S28年度 第1回 トーナメント (放課後4日間HR対抗) S51年度 中止 「惰性に流れ活発な意見が交わされなくなった」 …(12年間) S63年度 第23回 2月に1・2年生で復活 H 6年度 クラス制となり、クラス対抗へ H 8年度 ディベート形式へ H21年度 第44回
3.討論会までの道のり ①テーマの決定 (10月~11月) ②リーダー研修会(12月第3土曜日) ③模範討論会(1月 LT) ①テーマの決定 (10月~11月) ②リーダー研修会(12月第3土曜日) ③模範討論会(1月 LT) ④各クラスでの準備(LT3時間、放課後4時間) ⑤事後指導
①テーマの決定 討論会実行委員会でテーマをいくつか出す 生徒会執行部で検討し、厳選する 学年会を通じて先生方の意見を取り入れる ①討論会のテーマとしてふさわしいか ②肯定側・否定側に有利・不利がないか ③入手できる情報はたくさんあるか
歴代テーマ一覧 H20 H19 H18 H17 H16 H15 H14 高校を義務教育化 すべし 消費税を10%に引き上げすべし 高校を義務教育化 すべし 消費税を10%に引き上げすべし 死刑制度を廃止すべし H19 赤ちゃんポストを廃止すべし レジ袋を有料化すべし 若狭高校は土曜課外を廃止すべし H18 裁判員制度を導入すべし 胎児の出生前診断を禁止すべし 道州制を導入すべし H17 社会保障目的税を導入すべし 安楽死・尊厳死を認めるべし 全国の高等学校で2学期制を導入すべし H16 小学校における英語教育を義務化すべし 代理出産を認めるべし 炭素税を導入すべし H15 選挙権を18歳以上にすべし 消費税を引き上げるべし H14 15歳未満の臓器移植を認めるべし 未成年者の携帯電話利用を大幅に制限すべし
②リーダー研修会 『生徒主導の勉強会』 ①ディベートの行い方 ②各テーマについての説明 *上級生が下級生の指導をする。
③模範討論会
④各クラスでの準備 『生徒同士で考え合う』 ①立論作成 ②資料収集 *スクールヨミダスによる新聞活用
試合の様子 『生徒同士のサポート』 ①相手の主張を確認する。 ②自分の発言内容を整理する。
「もんじゅ」廃止に対する肯定・否定の主張 肯定側 ・住民の安全 過去のナトリウム漏れ事故 耐震性 ・税金の有効利用 建設・運用コスト高額 他の施策に予算が使える 否定側 ・安定したエネルギー供給が不可能になる。 ウランの枯渇が起こる 電力不足から経済停滞へ
⑤事後指導(アフターディベート) 『仲間との学びを振り返る』
『自分の意見を、教室・対教師・小論文などの中で 述べようとする「前向きな姿勢」が見える』 4.討論会を通じて 身近にある「時事問題」に触れ、それに対して能動的に知り、考える機会を得る。 物事を賛否両面からとらえ、それぞれの立場を理解することができる。 友人たちと自由に意見を交わすことができる。 新聞・ネットなどから「情報」を選別し、入手できる。 『自分の意見を、教室・対教師・小論文などの中で 述べようとする「前向きな姿勢」が見える』
(生徒の作文:1)
(生徒の作文:2)