洪水の基礎知識 ※このスライドは非表示になっています 中学・洪水①・10分 １ 洪水とは ２ 洪水による被害 ①堤防の決壊や越堤 ②建物の浸水 ③水の勢いによる被害 ３ 宮城県の洪水 ４ 地域の洪水（岩沼市） ５ 浸水の深さの目安 ６ ハザードマップ（岩沼市） ７ 洪水から身を守るには ３ ４ ５ ６ ７ ８ ９ 10 11

洪水の基礎知識 今日は洪水について，勉強します。

・ 河川を流れる水の量が異常に増加する現象。 １　洪水とは ・　河川を流れる水の量が異常に増加する現象。 洪水とは， 河川を流れる水の量が異常に増加する現象のことをいいます。 写真は、洪水により，河川敷が水に浸かっている状態です。 平成18年10月7日　阿武隈川 （岩沼市押分水門付近） 写真提供：岩沼市　早坂　健一さん

・ 堤防の決壊や河川の水が堤防を越える ⇒道路や家屋などが浸水，破壊，流失 ２　洪水による被害①堤防の決壊や越堤 ・ 堤防の決壊や河川の水が堤防を越える ⇒道路や家屋などが浸水，破壊，流失 洪水がひどくなると， 堤防の決壊や河川の水が堤防を越えるようになります。 すると，写真のように道路や家屋が水に浸かります。 場合によっては，破壊されたり，流されたりして， 大きな被害につながります。 宮城県 土木部河川課 水害から命を 守るために 平成21年10月台風18号北沢川 （登米市）

・ 強い雨が続く⇒側溝や水路，河川から水があふれる⇒建物が浸水（ひどい時，２階まで） ２　洪水による被害②建物の浸水 ・　強い雨が続く⇒側溝や水路，河川から水があふれる⇒建物が浸水（ひどい時，２階まで） 昭和61年８月台風10号　大崎市（旧鹿島台町） 強い雨が続くと，川や水の流れている水路などから水があふれて，建物が水に浸かることがあります。 この写真は，昭和61年８月の台風10号による洪水の様子です。県内全域に被害をもたらしました。 １階の軒先まで水に浸かっていることが分かります。ひどい場合は，２階まで水に浸かってしまうこともあります。 宮城県 土木部河川課 水害から命を 守るために

平成21年台風９号による被災状況（兵庫県佐用町） ２　洪水による被害③家屋の破壊や流失 堤防が決壊すると，氾らんした水の勢いにより，家屋の破壊や流出につながることもある。 平成21年台風９号による被災状況（兵庫県佐用町） 洪水の被害は，浸水だけではなく， 写真のように，堤防が決壊し， 氾らんした水の勢いにより， 家屋の破壊や流出につながることもあるのです。 宮城県 土木部河川課 水害から命を 守るために

平成23年９月台風13号真野川の越水状況（石巻市高木） ３　宮城県の洪水 ・　毎年のように洪水被害が発生 この写真は，平成23年９月の台風によって河川の水が堤防を越えてあふれている様子です。宮城県では，このような洪水被害が毎年のように発生しています。 ※越水…川などの水があふれ出ること。堤防がないところでは「溢水」、堤防のあるところでは「越水」を使う。 平成23年９月台風13号真野川の越水状況（石巻市高木） 宮城県土木部河川課　　みやぎの豪雨災害の履歴　

４ 岩沼市の洪水 ・ 過去に何度か洪水の被害に 昭和61年８月台風10号岩沼市の冠水状況 東北地方整備局 阿武隈川水系河川整備計画 ４　岩沼市の洪水 ・　過去に何度か洪水の被害に （※勤務校のある市町村の，過去の洪水被害について紹介する。 場合によっては省略しても良い。） また，みんなが住んでいる岩沼市も 昔から洪水に悩まされてきた地域です。 写真は，過去に岩沼市で最も被害の大きかった， 昭和61年８月台風10号の時の冠水状況です。 今から30年近く前のことです。 昭和61年８月台風10号岩沼市の冠水状況 東北地方整備局　阿武隈川水系河川整備計画

５ 浸水の深さの目安 宮城県土木部河川課 水害から命を守るために ちなみに洪水による，浸水の深さの目安を示すと，図のようになります。 ５　浸水の深さの目安 ちなみに洪水による，浸水の深さの目安を示すと，図のようになります。 50cmで，大人のひざまで浸かる深さ １mで，大人の腰まで浸かる深さ ２mで，１階の軒下まで浸かる深さ ２m以上だと，２階の軒下まで浸かる深さになります。 これを地域ごとに示したものが 洪水ハザードマップと呼ばれるものです。 宮城県土木部河川課　水害から命を守るために

６ ハザードマップ 岩沼市洪水ハザードマップ 岩沼市総務部防災課 洪水ハザードマップ この地図が洪水ハザードマップというものです。 ６　ハザードマップ この地図が洪水ハザードマップというものです。 このハザードマップは，100年に一度の規模の大雨（阿武隈川で２日間に○○㎜）による 洪水災害発生時に，どれだけ浸水するかを想定したもので， これを見ると，浸水想定の区域と深さがわかります。 岩沼市は，浸水深さが青色の２m以上の範囲がかなりあります。 またほとんどの地域が水色の１m以上であることも分かります。 （※勤務校のある市町村のハザードマップを活用します。） 岩沼市総務部防災課　洪水ハザードマップ 岩沼市洪水ハザードマップ

◎洪水の被害から，大切な命を守るには・・・ ①地域の浸水の特徴を知る。 （洪水ハザードマップ，河川の位置，低地） ７　洪水から身を守るには 地震と違って，ある程度予測できる。 ◎洪水の被害から，大切な命を守るには・・・ 　①地域の浸水の特徴を知る。 　　　（洪水ハザードマップ，河川の位置，低地） 　②気象情報や防災情報に注意する。 　③浸水が広がる前の段階に行動を起こす。 　自分の命は，自分で守る!! ただ，洪水は，地震と違って，ある程度予測することができます。 だから，洪水から大切な命を守るには， ①住んでいる地域の浸水の特徴をハザードマップなどで知ること ②洪水が予想されるときは，気象情報や防災情報に注意すること ③浸水が広がる前の段階に行動を起こすこと です。 これらのことを心掛け， 自分の命は自分で守るようになって欲しいと思います。

<終わり>

参考文献 水害から命を守るために～ハザードマップによる災害への備え～（一般用）（学習用） 宮城県土木部河川課（2012.3） 　参考文献 ※このスライドは，非表示になっています！ 水害から命を守るために～ハザードマップによる災害への備え～（一般用）（学習用）　宮城県土木部河川課（2012.3） 防災かわら版　　　　　　　　 宮城県土木部河川課（2012.3） みやぎの豪雨災害の履歴　～アイオン・カスリン台風から近年の洪水まで～　　　　　　宮城県土木部河川課 阿武隈川水系河川整備計画[大臣管理区間] 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東北地方整備局（2012.11） 洪水ハザードマップ　　　　　岩沼市総務部防災課（1996.6）