* 07/16/96 クラレ倉敷事業所 安全活動 2001.6.27 株式会社クラレ 倉敷事業所 環境安全部 植木 巧 *
報告内容 1.倉敷事業所概要 2.倉敷事業所の特徴 3.安全成績 4.クラレ安全基本方針 5.倉敷事業所安全衛生管理組織 * 07/16/96 報告内容 1.倉敷事業所概要 2.倉敷事業所の特徴 3.安全成績 4.クラレ安全基本方針 5.倉敷事業所安全衛生管理組織 6.倉敷事業所安全活動 7.今後の課題 *
1.クラレ倉敷事業所の概要 創業 1928年5月(73年) 人員 712名、 平均年齢37.3才 部門別人員 研究開発 395 ( 56%) 創業 1928年5月(73年) 人員 712名、 平均年齢37.3才 部門別人員 研究開発 395 ( 56%) 製造 228 (32%) 非製造 61 保全 28 敷地 66.8万㎡(20.2万坪)
2.クラレ倉敷事業所の特徴 業務構成 研究開発のウェートが高い 研究開発 ビーカースケールから実機まで 製造 組立加工・化学プラント混在 業務構成 研究開発のウェートが高い 研究開発 ビーカースケールから実機まで 製造 組立加工・化学プラント混在 作業環境 小型機器、多数の試薬、分散し た作業場所、多種の作業内容 立地 住宅地に隣接
火災・爆発・漏洩等保安面も無事故を継続中。 3.安全成績(休業・不休業件数) 94年度より7年間の無災害を継続中。 火災・爆発・漏洩等保安面も無事故を継続中。
「安全は全てに優先する」との基本姿勢をもとに * 07/16/96 4.クラレ安全基本方針 「安全は全てに優先する」との基本姿勢をもとに 1.全員参加で 危険の芽の事前摘み取り 2.守り 守らせる風土づくり 3.設備の安全化 *
5.安全衛生管理組織 環境安全衛生スタッフ 総括安全衛生管理者 事業所長 安全衛生委員会 衛生部会 安全協力会 部署管理組織 産業医 環境安全衛生スタッフ 総括安全衛生管理者 事業所長 安全衛生委員会 主任安全管理者 主任衛生管理者 衛生部会 安全協力会 部署管理組織 安全衛生推進者会議 安全衛生推進委員 部署安全衛生会議 部署部所課長 小集団A 小集団B 小集団C 小集団リーダー会議 安全衛生管理者 安全部会 防火管理者
6.クラレ倉敷事業所安全活動 1.事例解析と水平展開による再発防止 2.全員参加の小集団によるKY活動と 現場改善 3.「安全のパイロット」活動
6.1事例解析と水平展開による再発防止活動 経験年数別 単独・共同別 被災部位別 「業務上災害報告書」 作業形態別 事故形態別 起因物別 原因別 人的要因解析 管理要因解析 「業務上災害報告書」 「なぜなぜ分析・対策 シート」
6.1.1災害報告書の例 1 被災(者)の 特性 原因を検討 ①人的要因(経験不足、錯覚等10項目) ②設備的要因(作業環境、工具等9項目) ③管理的要因(手順書、教育等9項目) 2 1 被災(者)の 特性
6.1.2業務上災害のなぜなぜ分析・対策シート 直接原因の理由を 「なぜなぜ」と背景 追求→潜在要因えぐりだし 事例活用部署での 水平展開への ポイント・教訓
通常の幹部パトロール、部署間・内パトロールなどに加えて 6.1.3労働災害分析(例) 赤チンを含む48件を被災年齢別に解析 過去10年 赤チン36、不休業11、休業1 計48件の解析 若年者対策・指導が必要 通常の幹部パトロール、部署間・内パトロールなどに加えて 危険を見る目を向上させる指導会をかねて若年者パトロールを毎月実施 効果の確認は長期的。
6.1.4若年者パトロールの実施例 危険のポイント、現場の見方 実地指導
6.1.5労働災害分析(例) 赤チンを含む48件を起因物別に解析 刃物・ガラス器具、高温物 取扱の対策が必要 過去事例の再解析 * 07/16/96 6.1.5労働災害分析(例) 赤チンを含む48件を起因物別に解析 刃物・ガラス器具、高温物 取扱の対策が必要 過去事例の再解析 保護具の工夫・着用 更なる 改善検討 ・最新保護具展示会 ・提案キャンペーンと表彰 定着・改善のチェック見直し *
6.1.6繰返災害の対策実施要領 実施項目 1.ガラス器具 2.刃物 3.静電気 4.薬品取扱 5.回転体 目標設定 安全(危険)側面リストアップ 危険度(安全度)評価 対策実施優先順位決定 対策検討・実施 効果・定着確認・再評価
6.1.7回転体安全対策(例) 1.危険度評価 ①全回転体機器リストアップ ②チェックリストで評価 2.対策実施 ①危険度表示 ラベル添付 2.対策実施 ①危険度表示 ラベル添付 (A・B・C・D) ②低レベル機器対策(ハード・ソフト) 3.再評価 ① チェックリストで再評価 ②危険度表示改訂 4.再度対策実施 Dランク完了後引き続きCランク対策 繰り返し実施による継続的改善
6.2小集団による安全活動 6.2.1KY(T)の繰り返し実施 6.2.2現場を見る目のレベルアップ TPM自主保全 初期清掃・定置管理 提案の活性化
6.2.1小集団によるKYの定着化 何が危険かにポイントをおいた小集団KY(T) 作業ヒヤリハットの発掘 小集団グループ数 74グループ 74グループ 件数(2000年度) 作業 KY 387件/グループ HH 26件/グループ
6.2.2TPM活動の成果 現場の変化による達成感。 現場の不具合を 見る目の向上。 提案数倍増。 2000年度安全衛生環境提案 TPM活動開始 2000年度安全衛生環境提案 21件/グループ
6.3開発の「安全パイロット」活動 実験・商品試作・エンジニアリングデータ採取に加え ①開発試験の安全確保 ②操業化時の安全操作・安全技術の確立
6.3.1開発の災害傾向 過去10年 赤チン36、不休業11、休業1計48件の解析
6.3.2開発試験の安全対策活動例 通常の安全管理活動に加え 「安全審査」の適用強化 「試験計画安全評価」による自主管理
6.3.3安全審査 一定規模(金額)以上のとき 安全審査実施の決定 新製品、新原料、新技術を扱うとき 所管部門、技術部門、環安部門が必要と判断 事業所長が必要と判断 安全審査実施の決定 Aランク(事業所長込)、Bランク(所管部門内)の決定 開発ベンチ・パイロット設備の安全審査に試験終了後の移管先部署・類似設備経験部署等も参画し、当該設備の安全化に加え、操業化後の作業性・安全性等を含む安全のレベルアップを目指す「安全のパイロット」確立を目指した活動を実施。 移管予定先部門、類似例 経験部門の参加。 Bランクにも事業所長参加。 レイアウト、構造・強度、作業員安全性、周辺環境、作業環境、標準、教育、計装、工事等々180のチェック項目。
6.3.4安全審査結果の例 具体的に改善指導 ・指摘事項を記載。 当該部署にて対策を 実施、確認の後 設備稼動を許可。
6.3.5試験の安全対策-「試験計画安全評価」 想定トラブル を具体的に リストアップ。 その対応策 を事前に検 討。 着眼点例 火災爆発 漏洩 労災 環境影響 破損・故障 フローシート・主要条件別紙(省略)
7.今後の課題 労働安全衛生マネジメントシステム導入による 管理のシステム化 管理者層の活性化 事例解析と水平展開の地道な継続 * 07/16/96 7.今後の課題 ゼロ災継続・より高い安全レベル到達を目指して 労働安全衛生マネジメントシステム導入による 管理のシステム化 管理者層の活性化 事例解析と水平展開の地道な継続 *