専門教科「情報」.

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専門教科「情報」(2) 6/1/07. 各科目(続き) 課題研究 課題研究(1) 目標 情報に関する課題を設定し,その課題の解決 を図る学習を通して,専門的な知識と技術の 深化,総合化を図るとともに,問題解決の能 力や自発的,創造的な学習態度を育てる.
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専門教科「情報」

新設の趣旨(1) 既設教科「商業」や「工業」があるのになぜ? 情報化が急速に拡大 人材が足りない 雇用規模 平成7年約125万人→平成27年約245万人

新設の趣旨(2) 高等学校段階から,人材育成を始める 既設科目では,対応しきれない 専門教科「情報」の新設 情報化社会を支える人材育成

専門教科「情報」の目標(1) 情報の各分野に関する基礎的・基本的な技術を習得させ,現代社会における情報の意義や役割を理解させるともに,高度情報化社会の諸課題を主体的,合理的に解決し,社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる

専門教科「情報」の目標(2) 情報の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得 アルゴリズム 情報システムの開発 ネットワークシステム コンピュータデザイン 図形と画像の処理 マルチメディア表現

専門教科「情報」の目標(3) 現代社会における情報の意義や役割の理解 情報化が,日常生活にどのような変化をもたらすのか

専門教科「情報」の目標(4) 高度情報通信社会の諸課題を主体的,合理的に解決し,社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度 どのような課題があるのか? 著作権等の保護や情報モラル 情報システムの安定運用 もちろん,これら だけではない 専門教科の場合, 技術者育成が目的

三分野11科目 ソフトウェア開発技術者 コンテンツ作成 科目編成の全体 [1] p.92

三分野11科目 教職課程の教科専門科目 情報社会及び情報倫理 コンピュータと情報処理 情報システム 情報通信ネットワーク マルチメディア表現と技術 情報と職業 各学部で対応した専門科目を履修

専門教科「情報」の各科目

注 意 各科目の内容は,当然のことであるが,かなり専門的である しかし,普通教科「情報」の各科目でも,必要になったり,参考になったりする

情報産業と社会

情報産業と社会(1) 目標 情報産業と社会のかかわりについての基本的な知識を習得させ,情報への興味や関心を高めるとともに,情報に関する広い視野を養い,創造する力を伸ばし,社会の発展を図る能力と態度を育てる 情報化の社会に与える影響 情報に関する知識と関心 情報活用能力

情報産業と社会(2) 内容 情報化と社会 情報化を支える科学技術

情報産業と社会(3) 情報化と社会 情報化と社会生活 情報産業の発展と社会 高度情報通信社会のモラル 情報化の社会への影響 例 情報伝達手段の発達の影響 電話→FAX→電子メール・携帯電話 情報産業と社会(3) 情報化と社会 著作権やプライバシーの保護 情報発信者の責任 コンピュータ犯罪・セキュリテイ 個人及び産業人としての在り方 情報産業とは? そのイメージと実態 情報化と社会生活 情報産業の発展と社会 高度情報通信社会のモラル 普通教科との違い

情報産業と社会(4) 情報化を支える科学技術 ハードウェアの基礎 ソフトウェアの基礎 コンピュータの利用形態

情報産業と社会(5) 情報化を支える科学技術 基本中の基本 ビット,バイト 2進数,10進数,16進数と基数変換 補数表現 情報産業と社会(5) 情報化を支える科学技術 論理積(and),論理和(or),否定(not) 排他的論理和(xor) 半加算回路,全加算回路 初めの3つ位は論理演算としては情報Aでも必須 ハードウェアの基礎 データの表現方法 論理回路(論理演算) コンピュータを構成する装置 CPU(中央処理装置) メモリ 入出力装置 など 実物を見せると面白い?

論理積・論理和・否定 検索の条件指定など A and B AかつBである A or B AまたはBである not A Aでない(全体がある) BB A B

情報産業と社会(6) 情報化を支える科学技術 我々が利用するものはアプリケーションソフトウェア なぜ,オペレーティングシステムが必要なのか? 新しいオペレーティングシステムが発売されるときに なぜ話題になる? オペレーティングシステムの必要性は? オペレーティングシステムとは何か? 参考 http://www.ksegawa.jp/lecture/2009/OS/os-2009-03.html オペレーティングシステム(OS) Windows,Linux,MacOS,TRON など ソフトウェアの基礎 基本ソフトウェア アプリケーションソフトウェア 応用ソフトウェア ワープロ,表計算 メール,ブラウザ

情報産業と社会(7) 情報化を支える科学技術 コンピュータの利用形態 集中処理 サーバーと端末 分散処理 クライアントサーバーシステム P2P(サーバーがない) サーバーとは?

課題研究

課題研究(1) 目標 情報に関する課題を設定し,その課題の解決を図る学習を通して,専門的な知識と技術の深化,総合化を図るとともに,問題解決の能力や自発的,創造的な学習態度を育てる

課題研究(2) 内容 調査,研究,実験 作品の製作 産業現場等における学習 職業資格の取得 既習知識と技術の深化,統合化 課題研究(2) 内容 調査,研究,実験 作品の製作 産業現場等における学習 職業資格の取得 既習知識と技術の深化,統合化 新しい知識や技術の取得

情報実習

情報実習(1) 目標 各専門分野に関する技術を実際の作業を通して総合的に習得させ,技術革新に主体的に対応できる能力と態度を育てる

情報実習(2) 内容 基礎的な情報実習 システム設計・管理に関する実習 マルチメディアに関する実習 実習の準備(ハードウェア, 情報実習(2) 内容 基礎的な情報実習 システム設計・管理に関する実習 マルチメディアに関する実習 実習の準備(ハードウェア, ソフトウェアの整備)が問題

情報実習(3) 基礎的な情報実習 ワープロ,表計算からWebページ作成

情報実習(4) システム設計・管理に関する実習 情報実習(4) システム設計・管理に関する実習 アルゴリズム 情報システムの開発 ネットワークシステム これらの科目の実習

情報実習(5) マルチメディアに関する実習 コンピュータデザイン 図形と画像の処理 マルチメディア表現 モデル化とシミュレーション これらの科目の実習

情報と表現

情報と表現(1) 目標 情報と表現に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,表現力を伸ばすとともに,情報を適切に表現する能力と態度を育てる 基本的な操作にかかわる知識や技術を 確実に身に付ける

情報と表現(2) メディアとは? 記録・保管のために媒体とコミュニケーションのための媒体

情報と表現(3) 内容 情報活用とメディア 情報活用の基礎 情報発信の基礎

情報と表現(3) 情報活用とメディア メディアの種類と特性 文字,文書,図表,画像,音,音声などのためのメディア その変遷と今後 情報と表現(3) 情報活用とメディア メディアの種類と特性 文字,文書,図表,画像,音,音声などのためのメディア その変遷と今後 コミュニケーションの基礎 情報機器を用いないコミュニケーションも 情報の表現,伝達手段 言語コミュニケーション,ボディーランゲージ

情報と表現(4) 情報活用の基礎 アプリケーションソフトの活用方法 文書による表現技法 図形・画像による表現技法 音・音楽による表現技法

情報と表現(5) 情報発信の基礎 プレゼンテーションツールしてのアプリケーションソフトと情報通信ネットワークの活用 プレゼンテーションの基礎 情報と表現(5) 情報発信の基礎 プレゼンテーションツールしてのアプリケーションソフトと情報通信ネットワークの活用 プレゼンテーションの基礎 プレゼンテーションによる情報発信 情報通信ネットワークを活用した情報発信

情報と表現(6) 番外編 数値とグラフ どちらが分かりやすい?

情報と表現(7) 番外編 データA

情報と表現(8) 番外編 データB

情報と表現(9) 番外編

情報と表現(10) 番外編 数値データ

情報と表現(11) 番外編

情報と表現(12) 番外編 しかし,円安がどんどん進んでいる

情報と表現(13) 番外編 将来のことは分からないが…

情報と表現(14) 番外編 以上のようにグラフは“難しい” 表現の仕方により,異なる印象 騙すテクニック! 騙されないようにする!!

情報システムの開発

前提となる常識 ひとつのシステムは,いくつかのプログラムからなる “完成”して運用開始後に,誤りの修正や機能追加などがある 実は“完成”していない

情報システムの開発(1) 目標 情報システムの設計に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる 情報システムの開発(1) 目標 情報システムの設計に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる システム開発要員の能力と態度を 身に付ける 一つのシステムを複数の人間で開発 する(グループ演習)

情報システムの開発(2) システム開発の流れ どのような要求があるのか? どのようなシステムを作るのか? 具体的にどのようなプログラムを作るのか? (ひとつのシステムは複数のプログラムからなる) 実際にプログラムを作る プログラムは正しいか? 運用後に問題は?

情報システムの開発(3) 内容 情報システムの概要 情報システムの設計 ソフトウェアテスト 運用保守 使い始めたら 終わりではない

情報システムの開発(4) 概要 情報システム化の技法 情報システムの分析と設計で用いる技法 ソフトウェア開発の基礎 開発工程で用いる技法

情報システムの開発(5) 設計 プログラム設計 具体的なプログラムの設計 プログラミングと単体テスト コーディングとテスト

情報システムの開発(6) テスト システムとしてのテスト 結合テスト テストケースの設計 ホワイトボックステスト ブラックボックステスト

情報システムの開発(7)運用保守 プログラムのバグ(誤り)を完全に無くすことは不可能 見つかると修正 2000年問題 機能の追加や変更はよくある つまり,プログラムの修正は日常茶飯事 修正作業が容易にできるように開発する

ネットワークシステム

ネットワークシステム(1) 情報通信ネットワークシステムに関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる ネットワークの構築や運用管理を 担当できる人材養成

ネットワークシステム(2) ネットワークの基礎 ネットワークの構築 ネットワークの運用と保守 ネットワークの安全対策

ネットワークシステム(3) 1. ネットワークの基礎 電話とインターネット ネットワークの種類 料金設定の違い LAN・WAN それぞれのメリット・デメリット 1. ネットワークの基礎 ネットワークの種類 LAN・WAN 伝送の手順と接続方式 物理的媒体 回線交換・パケット交換 プロトコル 通信の約束 代表的なものがTCP/IP 有線・無線

ネットワークシステム(4) 2. ネットワークの構築 ネットワークの分析 ネットワークの設計 トラフィックの見積もり 対障害性 冗長化

ネットワークシステム(5) 3. ネットワークの運用と保守 運用管理 保守 ハードの故障対策 壊れる前に更新することも

バスタブ曲線 いつ新品に交換するか? 基本情報処理技術者試験 2007年秋午後問題

ネットワークシステム(6) 4. ネットワークの安全対策 自然災害 人為的過失 不正アクセス

モデル化とシミュレーション コンピュータによる実験

モデル化とシミュレーション(1) 様々な現象を数理的に捉え,コンピュータで解析し,視覚化するための知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる 現状分析・将来の予測

モデル化とシミュレーション(2) レジの混み具合 天気予報 飛行機の設計 原子炉 実際に試すことが 不可能・困難 挙動を数値化 コンピュータで計算 結果を分析

モデル化とシミュレーション(3) 1. モデル化とその解法 モデル化の基礎 数理的な基礎知識 モデルの種類と特性 シミュレーションの基礎

モデル化とシミュレーション(4) 2. 現象のモデル化とシミュレーション 連続的に変化する現象 離散的に変化する現象 その他の現象

モデル化とシミュレーション(5) モンテカルロ法で円周率(1) 1辺の長さが2の正方形 それに内接する円 1/4を切り出す

モデル化とシミュレーション(6) 正方形の面積 = 1×1 グレー部分の面積 = 1×1×π/4 正方形の面積 = 1×1 グレー部分の面積 = 1×1×π/4 n個の石をバラマクと,グレー部分には,n×π/4個入るはずである。 πを求めるときは,石をバラマキ、グレー部分に入った石の数(m)を数える。 m = n×π/4 であるから, π=m×4/n でπを求めることができる。 モンテカルロ法で円周率(2) 正方形内に,小石を均等にバラマク グレー部分に入る石の数の割合は? グレー部分の面積/正方形の面積

モデル化とシミュレーション(7) モンテカルロ法で円周率(3) 以上のことをプログラムで実行する おもしろそうであるが,精度はよくない

コンピュータデザイン

コンピュータデザイン(1) コンピュータによるデザインに関する基礎的な知識と技術を習得させ,実際に創造し応用する能力と態度を育てる コンピュータを用いた 視覚伝達 表現力と造形力

コンピュータデザイン(2) 1. 造形表現の基礎 デザインの意義 デザインの条件 数理的造形

コンピュータデザイン(3) 2. コンピュータデザインの基礎 表現と心理 記号の操作と意味の演出

コンピュータデザイン(4) 3. コンピュータデザインの基本要素と構成 デザインエレメント エレメントの視覚的構成

図形と画像の処理

図形と画像の処理(1) コンピュータによる図形と画像の処理技法に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる

図形と画像の処理(2) 1. 図形の表現 基本図形の表現 点・線・多角形・面・円 座標変換の利用 移動・拡大・縮小・回転・投影 立体図形による表現

図形と画像の処理(3) 2. 画像のディジタル化 ディジタル画像 画像の標本化と量子化 アナログ → ディジタル

図形と画像の処理(4) 3. 画像の変換と合成 幾何変換 色彩変換 合成 動きの表現 アニメーションとシミュレーション

マルチメディア表現

マルチメディア表現(1) マルチメディアによる表現活動を通して,マルチメディアによる伝達効果とその特質について理解させ,作品を構成し企画する実践的な能力と態度を育てる 他の科目の内容を総合的に活用して マルチメディア作品を作成 図形,画像,音などの情報を ディジタル化して一元化 製作者の意図を効果的に伝える

マルチメディア表現(2) 1. 静止画の設計と表現 静止画の処理 静止画による表現

マルチメディア表現(3) 2. 動画の設計と表現 動画の処理 動画による表現

マルチメディア表現(4) 3. 音・音楽の設計と表現 音・音楽の設計 音・音楽の表現

マルチメディア表現(5) 4. 作品制作

配 慮 事 項

必 須 科 目 情報と産業 課題研究

実 験・実 習 10分の5以上

地域・産業界との連携 就業体験 社会人講師