肝臓の機能(摂食時)
肝臓の機能(空腹時)
門脈圧亢進症 食道静脈瘤 静脈瘤の破裂が肝硬変症の死因の一つ。 門脈は腹腔内の消化器と脾臓からの血液を肝臓に送り込む静脈系の血管で、腸から吸収された栄養物を肝臓に運び込む働きがある。 肝硬変➔門脈血流低下➔左胃静脈や短胃静脈を逆流して食道静脈叢へ 静脈瘤の破裂が肝硬変症の死因の一つ。
B型肝炎 性交によっても感染し、日本におけるB型急性肝炎感染経路としては最も多い。 新生児や幼児が感染した場合にキャリアが成立する。なかでも母子感染が重要だったが、最近ではワクチン接種で減少している。
C型肝炎の治療 リバビリンとインターフェロン併用療法 のスケジュール インターフェロン2年以上投与群では肝がん発生が一例もなかった. 6ヶ月間 2-4週間 週6回 インターフェロン 週3回筋注/皮下中 リバビリン1日2回週7日投与 リバビリンとインターフェロン併用療法 のスケジュール インターフェロン2年以上投与群では肝がん発生が一例もなかった.
黄疸の鑑別診断
肝不全でのアンモニア増加の機序
肝疾患の進行過程
肝硬変の症状
ラクツロースの効く機序 胃・小腸で吸収されることなく大腸に達し、腸内細菌により、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの脂肪酸に分解される。その結果、腸内のpHが低下しアンモニアが吸収されにくいイオン型となり、更に、pH低下により腸内細菌叢が変化しアンモニア産生菌の減少、乳酸産生菌の増殖が促進することに伴いアンモニアの産生が抑制される。また、ラクツロースが腸管に到達後、浸透圧が亢進し、腸管輸送能が亢進することにより、アンモニアを含む腸管内容物の排泄が促進される。
肝細胞癌 細胞には異型性があるものの、索状配列を示す古典的な肝細胞癌で、肝細胞に類似している。 肝細胞癌
肝細胞がんの治療法 経皮的エタノール注入療法 ラジオ波焼灼療法 エタノールをECHOガイド下にエタノールを注入.エタノール注入後高エコ−領域となる. ラジオ波により発生する高熱により病変部を凝固壊死させる治療法
アルコール性肝炎 中性脂肪が沈着した肝細胞. 肝細胞は風船状の腫大を示し、胞体内に好酸性のマロリ体をみる。周囲に好中球の浸潤がみられる。脂肪沈着もみられる。
胆道系・膵臓の構造 肝臓で作られた胆汁を肝内胆管を経て集め、胆嚢に貯蔵して、12指腸内に食物が入ってくると、胆嚢が収縮して胆汁を12指腸に分泌する。
胆道系の画像診断(例:急性膵炎) 急性膵炎のために、膵頭部が腫大して、胆管が閉塞し、その上流部分が拡大している.胆嚢も胆管閉塞のために腫大.
胆道系の画像診断(CT scan) 中央のへの字型をしたものが膵臓で、左側の大きい臓器が肝臓、両側の腎臓も認められる。 右腎臓 左腎臓 肝臓 胆嚢 膵臓 中央のへの字型をしたものが膵臓で、左側の大きい臓器が肝臓、両側の腎臓も認められる。
胆石症 エコー 胆嚢内に楕円形の高エコー像を認め、その下には音響陰影が認められる。
膵癌の治療成績 切除可能であっても5年生存率は10%、切除不可能症例では1年生存も望めない.
問題.胃癌について正しい記述はどれか? 1)転移が無く癌組織の浸潤が粘膜下層までにとどまっているも のを早期胃癌という。 2)分化型もしくは腸型癌は乳頭腺癌の組織像をとることが多く、 肉眼的にはボルマン1や2型を示すことが多い。 3)未分化型胃癌は幽門部に多く、ボルマン3や4型が多い。 4)卵巣への転移をウィルヒョウ転移と呼ぶ。