L11カメラを持った語り部.

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信心を抱くということ... 信心を抱くということは、神の意志について未だに理解 できなかったり、それがたとえ私たちを喜ばせてくれる ものでなかったとしても、受け入れることです。 もし私たちに、神と同じように全てを出発点からその結 末まで見る能力があったとしたら、どうして私たちの人 生が慣れない道や私たちの理解や望みと相反する道をた.
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L11カメラを持った語り部

新しい言葉【ニュース】 HIV(Human Immunodeficiency Virus人類免疫缺陷病毒):人間のT細胞に感染するため、免疫不全をきたし、エイズを発症させる。 プライバシー(privacy):個人や家庭内の私事、私生活。 公表(こうひょう):広く世間に発表すること。 侵害(しんがい):他人の権利や所有などをおかして損害を与えること。 語り部:昔から語り伝えられる昔話、民話、神話、歴史などを現代に語り継いでいる人。 サングラス(sunglasses):太陽眼鏡 吸い込む:人や物を中に引き入れたり、包み込んだりする。 静まり返る:すっかり静かになる。 解け込む:まわりの雰囲気や気分になじむ。 微動(びどう):かすかに動くこと。 飲み込む:自然現象や大きな建造物などが、すっかり取り囲んでしまう。 いとおしき:大事にして、かわいがりたくなるさま。 写し出す:映像をスクリーンなどに現す。 うつむく:顔が下の方へ傾く。下を向く。 のろう:強く恨む。 ありのまま:実際にあるとおり。 モノクロ:画面が白黒の写真です。 決断(けつだん):意志をはっきりと決定すること。

無断(むだん):承諾や許可を得ないこと。 後(のち):その時のあと。 日差し(ひざし):日の光。 去る(さる):ある場所から離れる。 授ける(さずける):物を与える。 物静(ものしず):言動が落ち着いて穏やかなさま。 記す(しるす):記録する。 即座(そくざ):すぐその場。 打ちのめす:再起できないほどの大打撃、大損害、苦痛を与える。 精一杯(せいいっぱい):持っている力のすべてを出すこと。 尽きる(つきる):続いていたものが終わる。 レンズ:鏡片。 しょうじ(招じ)入れる:人を家の中や室内に招き入れる。 傍ら(かたわら):そば ひしひし:切実に感じる 切り捨て:切り取って捨てること。 見据える(みすえる):本質、真相などを見定める。 すうこう(崇高):けだかく尊いこと。 問いかけ:その人に向かって質問する。 刻み込む:心に深く記す。 ちっぽけ:小さい。 エイズ(AIDS):Acquired Immunodeficiency Syndrome 過酷(かこく):厳しすぎる。 寄せつける:近くへ来させる。 故(ゆえ):わけ。

文法 1.~であろう:あらう《連語「である」+推量の助動詞「う」》だろう。 明日はよい天気であろう。   明日はよい天気であろう。 2.~NというN(重複):所有的、全部的。   道路という道路は車であふれていた。 3.~を通して:を間に立てて何かをする、と言う積極的な意味で使われることが多い。   社長に会うときは、秘書を通してアポイントメントをとってください。 4.~ごとく:…のように、のようでなどの意を表す。   上記のごとく、いったん納入したお金は返却されません。 5.~だにしない:連~都不~、根本就不、只要就。   このような事故が起きるとは想像だにしなかった。 6.~ことか:心に感じたことや感激したことを感情を込めて言う時。   それを直接本人に伝えてやってください。どんなに喜ぶことか。 7.~ことなく:しないで、そのままいると言いたい時。   ひどい雪だったが、列車はおくれることなく京都についた。 8.~上で:をした後で、それに基づいて次の動作をすると言いたい時に使う。   申込書の書き方をよく読んだ上で、記入してください。 9.~きり:ずっと…している。…のままである。   彼女には昨年一度会ったきりです。その後手紙ももらっていません、。 10.~さも:まるで。   彼はさも自分がやったような顔をしている。

11.~にしては:~の事実から出てくる結果が~とは合わないと言いたい時使う。   あの人は五十歳にしたは、とても若く見える。 12.~にも~にも:不論~還是。   箱根にも日光にも行きません。 13.~に当たり:の…に際して。…にあたって。   今回の企画を実現に当たりまして、皆様から多大のご支援を賜りましたことを謝致します。 14.~なり:すると、同時に。   会うなり金を貸してくれなどというので驚いた。 15.~それでもなお:儘管如此,後常加まだ、なお。   いろいろな説明してもらったがそれでもまだ納得できない。 16.~うちに:と反対の状態になったら実現が難しいから、そうなる前にと言いたい時。   朝の涼しいうちにジョギングに行った。 17.~ず~ず/~からず~からず:そうではないと言うこと。   飲まず食わずで三日間も山中を歩き続けた。   日本の五月は暑からず寒からずちょっといい気候です。 18.~と共に:…と一緒に。   仲間と共に作業に励んでいる。 19.~と同時に:それと時を同じにして。   この手術はかなりの危険を伴うと同時に費用もかかる。 20.~が故に:前に述べた事を理由として、あとに結果が導かれることを表す。   女性であるが故に差別されることがある。

21.~よりほか(は)ない:以外に方法はない。   入学試験目前にせまったここまでくれば、頑張るよりほかはない。 22.~をおいてほかにない:以外に外にない。   あなたは適任者をおいてほかにはない。

解析  湖畔の岩に、ひざを抱えて腰を下ろしている男が一人。残り雪の反射に目を痛めないようにであろうか、サングラスを掛けている。音という音すべてを吸い込んでしまったような湖面は、辺りの景色を映し静まり返っている。薄雲を通して湖面に映る太陽にじっと視線を向ける男は、周りの情景に解け込んでしまっ たかのごとく微動だにしない。大自然に飲み込まれた人間の存在の、いかにちっぽけなことか。大自然と一体化した男姿の、いかにいとおしきことか。  在湖畔的岩石旁,有一位抱著膝蓋坐下的男子。或許是為了不讓殘存的雪所反射的光傷到眼睛而戴上太陽眼鏡。彷彿吸入了所有的聲音般沉靜的湖面,映照著週遭的景色,顯得一片寂靜。目不轉睛看著透過薄雲映照在湖面的太陽的男子,像是融入周圍的情景中般的一動也不動。被在大自然的人類的存在是多麼的渺小啊,和大自然融為一體的男子的姿態是多麼的令人愛惜啊。

 ビリーの写真が語りかけるものは、静寂と寛容。エイズに感染、発病し、死を運命づけられた人たち60人を写したビリーの写真集を見て、まず私が圧倒されたのは、一枚一枚に写し出された音のない世界。決して、死を待つ人間の静けさではない。ちょっとうつむき加減の目、真正面を見つめた目が、そうでないことを鮮明に物語っている。どの目も与えられた運命の過酷さ、不平等さをのろうことなく、自らの、そして他者の、ありのままを受け入れる、静かで優しい目である。   比利的照片所訴說的是寂靜和寬容。看見比利所拍下因感染愛滋、發病而被賦予死亡的命運的60個人的照片冊,首先讓我不知所措(震撼)的是一張張被拍出來的沒有聲音的世界。絕對不是等待死亡的人的(那種絕望的)沉靜。稍為低頭往下看的眼神或凝視著正前方的眼神,都在在清楚地告訴我們並不是這樣。每個眼神(不管那個眼神)都沒有詛咒被賦予的命運的殘酷或不平等,而是能夠完全的接受自己以及他人的,既寧靜且溫柔的眼神。

60枚のモノクロ写真の中に、目のない写真が一枚ある。写真集の一番初めに出てくるベビーAの写真である。ベッドに横たわるAちゃんが、苦しげに半開きにした口。そこから上が、写真にない。プライバシーの尊重を何よりも重視したビリーは、どんなに時間がかかろうが、撮影を許可してくれた人たちに出来上がった作品を送り、公表しても良いかどうか再確認した上で、写真集にした。   60張的黑白相片中,有張沒有眼睛的相片,是一張在寫真集的最前面的小嬰兒A的相片,橫躺在床上的Aちゃん,痛苦的半開著嘴巴。嘴巴以上的部份就沒有出現在照片裡。把隱私的尊重看的比什麼都還要重要的比利、無論會花多少時間他都堅持把拍出來的作品寄給允許拍攝的人們,並且再三確認確認是否同意公開後,才編成這本寫真集的。

 「自分で決断する能力のないベビーAの顔を、だ から、無断で公表することは、私の良心が許さなかった」と、後にビリーは、目のない写真のいきさつを語ってくれた。生まれてから病院の外へ一歩も出ることなく、ベッドに寝たきり、美しい舞う雪の冷たさも、春の日差しの暖かさも知らぬままこの世を去ったAちゃん。「一生」と呼ぶにしてはあまりにも短過ぎた一生。Aちゃんの目は、 果たして、生を授けた両親をのろった目だったのだろうか。それとも、ほかの59人と同じ目だったのだろうか。「この写真が、どれよりも辛い写真だった」 と、物静かに語る写真家は、写真集の一番最初にこの作品を載せた理由にも、Aちゃんがどんな目をしていたかということにも、とうとう触れなかった。   「因為把沒有自己決定的能力的嬰兒A的臉,擅自公開,這一件事我的良心無法允許」,後來比利告訴我們沒有眼睛的照片的由來。從出生後就沒有踏出過醫院外面一步,一直躺在床上,美麗地紛飛的雪的冷和春天的陽光的溫暖都不知道,就這樣去世的Aちゃん。稱作是一生也未免太過短暫了的一生。Aちゃん的眼神到底是怨恨賦予他生命的雙親呢?還是和其他59個人一樣的眼神呢。沉靜的說著「這張相片比其他的相片都還要讓人痛心」的攝影師,不論是把這張相片刊登在最前面的理由或者是Aちゃん所露出的是怎麼樣的眼神,終究沒有提及到。

 写真集の日本で出版に当たり、ビリーが講演会のために来日した。通訳を依頼され彼に初めて会った私は、その目を見るなり「あっ」と思った。ビリーは、自らが写真に撮った人たちと同じ目をしている。その目に出会って、写真集に記された「この仕事を通して人生が変わった」というビリーの言葉が即座に理解できたように思った。 當寫真集在日本出版的時候.比利為了開演講會而來到日本.而因為被委託口譯的我在在第一次看到他時.一看到那雙眼睛,嚇了一跳。比利他有著跟被自己所拍下的人們一模一樣的眼神.在看到那個眼神後.比利在照片集上寫著的「透過這個工作改變了我的人生」的這句話便瞬間理解了.

  死を宣告された人たちが、打ちのめされ、絶望し、それでも、否、それだからこそ残された時を精一杯大切に生きようと前向きに立ち上がった。そ何をのろうこともなく、恨むこともなく、すべてを許し、受け入れた。命の営みが尽きる日を宣告された人たちから、レンズ越しにこの写真家が見にだしたものは、人の手ではどうすることもできぬ運命を持った一つ一つの命が、いかにちっぽけなものであるかということであった。また、それでもなお、 与えられた道を自分なりに精一杯歩み続ける人の姿が、いかにいとおしきものであるかということでもあった。カメラを持った語り部は、知らず知らずのうちにその人たちと同じ目になっていた。 被宣告死亡的人們雖然遭受打擊感到絕望,儘管如此.不.正因如此才會在剩下的時間中為了努力去珍惜餘生而積極的振作起來。不去詛咒不去怨恨而是原諒與接納。從在被宣告生命終止日子的人們身上,透過鏡頭攝影師看到的是,一個個人們的手所無法改變的命運的生命、是多麼地渺小。但即使如此,在被賦予的道路上,用自己的方式持續努力地走下去的人們的樣子.又是多麼的惹人憐愛.用相機說故事的人.也在不知不覺中變成了和他們一樣的眼神。

容易に周りの人たちを寄せつけようとせず、心の内を語ろうと しない彼らが、ビリーを自らの世界に招じ入れ、心を開き、命の記録を撮らせた。彼らが受けている言われなき偏見と差別、そして人権侵害。「憎むべきはエイズであり、エイズと共に生きる人たちではありません」と語る写真家の静かな憤りが、通訳として傍らに立つ私にもひしひしと感じられた。 不隨意跟外界的人接近、不說出自己心裡話的他們、把比利帶入自己的世界裡.向他敞開心房,並讓他拍下了他們生命的紀錄。他們所承受的沒有道理的偏見與歧視以及人權侵犯。「我們所該憎恨的是愛滋而不是與愛滋並存的人們.」攝影師語中充滿著沉靜的憤怒.在作為口譯而站在旁邊的我也深刻的感受到了

それはビリーの言葉であると同時に、何百万と言われる世界中のエイズという十字架を背負った人たちからの静かなメッセージでもあった。過酷な運命によって、排他的な社会によって、一度切り捨てられたが故に、生きることの意義を真正面から見据えるよりほかなかった人々。それでも、すべてを受け入れ、許し、前向きに精一杯生きる彼らの勇気とすう高さ。それが伝えられるのはビリーをおいてほかにはない、強く添う思いながら、私は通訳を続けた。 比利的那句話.同時也時也是來自世界上幾百萬個背負名為愛滋的十字架的人們沉默的發聲.因為曾經一度被殘酷的命運,被排他性的社會拋棄過的緣故.所以更不得不從正面去正視活著的意義的人們.即使如此還是選擇去接受這一切.去原諒.積極而努力的活下去的他們的勇氣與崇高.我一邊翻譯著,一邊深深的感覺到能把這傳達出去的,除了比利之外絕無他人.

 ビリー˙ハウード。人間を見つめ続け、生を考え続けていた一人の写真家が、会場に集まった人々の魂に語りかけた。HIV感染、エイズの問題は、いつしか聴衆ひとりの命への問いかけとなり、生まれ、生き、そして、死ぬという人間の根源の問題として受け止められた。ビリーの写真が語りかけるものが、そして、今は亡き静寂の世界の主人公たちからのメッセージが、語り部の口を通して会場の人々の心に刻み込まれた。 比利哈瓦得。持續凝視著人們.持續思考著生為何物的一名攝影師.對著聚集在會場的人們的靈魂說話。HIV感染,愛滋的問題等.不知不覺成為對每一位聽眾而言,何謂生?何謂死?的問題。並且被理解為出生,生活,死亡的人類根本的問題。比利透過照片所訴說的.以及現在已故的寂靜世界的人們所想傳達的訊息.透過說書人的嘴巴,深深的刻印在會場的人們的心中。