東京都立大学理学部物理学科 高エネルギー実験研究室 卒研生 春名 毅

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東京都立大学理学部物理学科 高エネルギー実験研究室 卒研生 春名 毅 解析途中経過報告 東京都立大学理学部物理学科 高エネルギー実験研究室 卒研生 春名 毅

目次 バックグラウンドの計算 Sスキャンからバックグラウンドを引く 陽電子生成量とSスキャンの関係グラフ まとめ 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

バックグラウンドの計算 Xスキャンにおけるターゲットにビームが当たっていないところを取り出して平均。 解析は『ROOT Version4.00』で行った。 Xスキャンの範囲を手作業で選定した。 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

プログラムの説明 if(runN<149){ if( (-18<=angle && angle<=-10)||(10<=angle && angle<=18) ){ adc2~5までの足し合わせ } if(runN>=149){ if( (-16<=angle && angle<=-12)||(15<=angle && angle<=18) ){ adc2~5までの足し合わせ } 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

Run50(Xスキャン) 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

プログラムの説明 if(runN<149){ if( (-18<=angle && angle<=-10)||(10<=angle && angle<=18) ){ adc2~5までの足し合わせ } if(runN>=149){ if( (-16<=angle && angle<=-12)||(15<=angle && angle<=18) ){ adc2~5までの足し合わせ } 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

Run157(Xスキャン) 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

当然のことながら・・・ 足し合わせた後に、ADCそれぞれの平均値、及びErrorを計算。 Runによって、ターゲットの大きさや場所が違うので、その点に留意してプログラムを組んだ。 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

Sスキャンからバックグラウンドデータを引く まず、どのRunにどのバックグラウンドデータが当てはまるのかを調べた。 右のデータから自動的にバックグラウンドのランナンバーを探す様にヘッダーファイル『RunDB.h』を浜津さんに書き換えてもらった。 Sスキャン Xスキャン 49 50 82 80 92 93 126 125 131 130 143 142 148 147 158 157 160 161 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

ビンの決定の仕方 Amorphousの厚みが違うところは除外しなくてはならない。 Startが-49.8で、そこからOffset地点までビンをとり、その後は3・12・3・12…という風にビンを決定して平均値、及びErrorを計算した。 3はビームの幅でこれを除外していく。 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

SスキャンBINサイズの設定法 Float_t Offset = -46.8; if( runN > 131 ) Offset = -44.8; Float_t Gap = 3.0; Float_t Width = 12.0; Int_t NvBins = 13; Float_t Bins[14]; Bins[0] = Start; Bins[1] = Offset; Bins[NvBins] = Stop; for( Int_t s=2; s<NvBins; s += 2 ) { Bins[s] = Bins[s-1] + Gap; if( s < (NvBins-1) ) Bins[s+1] = Bins[s] + Width; } 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

例:Run92(ADC2) 緑線がバックグラウンドを引いた後のデータ。 厚さ0mmのところでADCの値はほぼ0となった。 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

Yield v.s. Amorphous Thickness (ADC2,ADC4) 陽電子の運動量、10MeVと20MeVにおける生成量の厚さ依存性の違いを解析した。 HVは全てのRunにおいて、運動量毎に同じであったので、HVは無視して解析を行った。 10MeV 20MeV ADC2のHV 741V 610V ADC4のHV 568V 442V 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

ADC2 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

ADC4 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

Average of ADC2 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

Average of ADC4 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅

まとめ Run92は、他のRunとは違う振る舞いをしている。 ⇒平均値を計算する時は除外した。 10MeVと20MeVが途中でCrossoverする。 これからもWebページを随時更新していきます。 東京都立大学理学部物理学科 春名 毅