情報検索 ~情報活用リテラシー向上のために~ 情報検索の概念と 体系的な情報収集演習.

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情報検索 ~情報活用リテラシー向上のために~ 情報検索の概念と 体系的な情報収集演習

課題1.新聞記事情報の検索 課題2.図書・雑誌記事情報の検索 第1回 情報検索の概念 第2回 新聞記事情報検索課題の設定 課題1.新聞記事情報の検索  第1回 情報検索の概念 第2回 新聞記事情報検索課題の設定 第3回 朝日新聞記事と日本経済新聞 第4回 新聞記事とキーワード 第5回 新潟日報の記事検索 課題2.図書・雑誌記事情報の検索 第6回 検索課題設定と図書情報検索  第7回 雑誌記事情報とCiNiiの利用 第8回 論理演算と検索式

課題3.Web情報の検索 課題4.複合情報検索 第9回 Web情報検索課題 第10回 英語Web情報の検索 第11回 Web情報の特徴 第12回 グループ分けと課題の決定 第13回 EBSCOHostの利用 第14回 収集した情報の共有と全体としてのまとめ 第15回 情報検索に関する重要な視点と 第16回期末試験

評価 情報検索の課題1,2,3,4 80% 定期試験&確認調査A,B,C 20% 課題作成 講義90分 予習90分 復習90分

情報収集の目的 (なぜ情報は必要か) 知識を深める(学習) 目的を達成する 新しい価値や概念を創造する 知らないことを知ることができる 自己の知識を進化させることができる 目的を達成する 問題解決の方法を考え出すことができる 新しい価値や概念を創造する 収集した情報をもとに新しいアイデアを創造できる 5

①知識を深める 知らないことを知る 知識構造を深め自分で考える 他人と同じレベルで考えることができる 不利益を受けない 情報の自由 知らないことを知る  他人と同じレベルで考えることができる 不利益を受けない 情報の自由 知識構造を深め自分で考える 偏りのない基礎知識を習得する 自分の考えを持ち他人と対等に対話する 1-1知識を深めるための情報収集  個人が情報を得ることの意義は、まず知ることである。現在世の中にある情報を収集し現状を知ることではじめて他人と同じレベルで考えることが可能になる。薬害エイズ、アスベスト被害など現状を知らないために個人が大きな不利益を受けた例は多く存在する。大学などの高等教育における教育や学習のための情報利用は収集した情報を自己の知識に取り込み知識を深めることである。複数の情報を自己の知識に組み入れ新しい知識構造を構築することにより偏りのない知識を身につけることができる8)。基礎知識が既にある場合は情報収集により知識をさらに深めることができる。そして情報を収集し、現状を知り、知識を深めることで、自分自身で考える態度を身につけることができる。相手が個人でなく企業であったとしても対等に対話することが可能になる。情報を使って自分で考える習慣をつけることが情報活用リテラシーの基盤となる。さらに専門的な知識を有している場合は、収集した情報を組み合わせて新しい概念を創造することもできる。他人が作成した既に存在する情報を利用するだけでなく調査や研究などにより自分で必要な情報を創ることも必要になる。知識を深めるための情報収集の目的を表1に示す。       表1 知識を深めるための情報収集の目的 番号 目的 1 知らないことを知る 2 知識構造を深め自分で考える 3 新しい概念や視点を創造する 高等教育における情報利用は知識の習得自体が目的なので自己完結する場合がほとんどある。それに対し社会や組織においては目的を達成するために情報が利用されるため、他者に対する働きかけを伴う。そして、他者より優位に立つこと、競争に勝つことが目的となる。 6 6

②目的を達成する 問題解決の方法を考え出すことができる。 目的や目標を達成できる可能性の高い判断ができる。 情報を使って問題点を明らかにし解決策を提案する 目的や目標を達成できる可能性の高い判断ができる。 戦争や競技などの競争に勝つ確率の高い判断ができる。 1-2目的を達成するための情報収集 情報という言葉が日本で初めて使用されたのは明治初め(明治9年,1976)と考えられている17,18,31)。森鴎外も初期に情報という言葉を使った人の一人であった37,41,45,49)。朝日新聞号外にも、北京の情報(1900)、旅順の最近情報(1904)、来寇敵艦情報(1904)など7件の見出に情報の使用が確認できる2)。これらはいずれも軍事用語としての情報であった。そして、第二次世界大戦終了まで情報は諜報などの意味で戦争と関連の深い用語として使用された。第二次世界大戦後コンピュータの扱う対象として情報という言葉が使用されるようになり、さらにインターネットの普及で情報は個人にとっても非常に身近な言葉となった31)。 明治以前に日本には情報という概念が無かったかというと、7~9世紀に中国から最先端の文化や技術を日本に持ち帰った遣隋使・遣唐使や、策略をめぐらして直接戦わずに勝つための調略を図っていた戦国時代の武将や、各地の特産品の流通・販売により利益を上げた江戸時代の回船問屋などは、情報という言葉はなかったが実際に情報を利用していた。 このように情報は、統治、戦争、商業活動などいずれも他者より有利な立場に立ち競争に勝つことを目的とする場合に有効で価値があった。「ある特定の目的について、適切な判断を下したり、行動の意思決定をするために役立つ資料や知識(大辞林)」という情報の定義では情報を利用するためには達成する目的の存在が必須となっている。戦争やビジネス活動においては、相手より優位に立ち競争に勝つという明確な目的を設定できることから、情報を有効に活用できるともいえる。逆に、目的が不明確であれば判断や意思決定が困難となるため情報を有効に活用できないことになる。   表2 目的を達成するための情報収集の目的 番号 目的 1 戦争や戦いに勝利する 2 競争に勝つ 3 具体的な目的や目標を達成する 4 個人の意志を実現する  目的を達成するための情報収集の目的を表2に示す。最も明確な目的は戦いに勝つことである。戦争でなくても他人や他の組織との競争に勝つことや、具体的な目的を達成することも明確な目的となる。企業は、市場を分析して市場拡大を試みたり、他社より新しい商品を開発したり、特許権を確立し他社の追従を防いだりして、競合他社との競争に勝つために情報を使っている。いずれも、他者に対する働きかけを伴った行動を通して情報を使用している5,15)。最近は企業の社会的責任が問われるようになり、内部統制やコンプライアンスなど一定の制約の下での情報利用が求められるようになっている。個人でも知識を深めるだけでなく意志を実現するために情報を利用することが容易になりつつある。 7 7

③新しい価値を創造する 情報を組み合わせて新しい情報を創造する 情報を使っていまだ存在しない新しい新商品・新ビジネス・新しい理論などの価値を創造する 新しい概念(アイデア)や視点を創造する

情報検索と情報収集 情報検索は情報収集の効果的な手段 情報検索の授業の目的は収集と活用 収集だけでは情報を使ったことにならない。 データベースの利用 ネットワークを通して情報検索を実行できる。 体系的情報収集 情報源の特質を認識できる 情報の活用 情報収集の目的が達成できるようになる。

授業の具体的内容 データベースを使って情報収集ができる 情報収集が体系的に実行できる 情報を活用できる 適切なキーワードを選択できる 検索式が使える 書誌事項を認識できる 情報収集が体系的に実行できる 情報源を認識できる 原文を認識できる 情報を活用できる 目的・目標が設定できる

目的1.データベースを使える レベル1. 思いついた1キーワードで検索を行うことができる レベル2. 適切な1キーワードを選び出しして検索を行うことができる レベル3. 使用できる書誌事項を認識した検索を行うことができる レベル4. and or notを含む検索式使った検索を行うことができる

データベースのレベル4 and or notを使った検索ができる Google 検索結果ページの右上にある歯車アイコン をクリックし、[検索オプション] をクリックする http://www.google.com/advanced_search

目的2.情報収集を体系的に実行できる レベル1. レベル2. レベル3. レベル4. 情報源(図書/雑誌記事/学術文献/Web/新聞)別に情報の特徴を理解できる レベル2. 検索課題に適した情報源を選択できる レベル3. 情報源別にデータベースを利用できる レベル4. 検索結果を使って原文を入手できる

講義で使用する主な情報 新聞記事情報 Web情報 図書情報 雑誌記事情報(学術文献情報) 「日本語」と「英語」の情報

目的3.情報を活用できる レベル1 情報検索課題を決めることができる レベル2 情報検索の内容を決めることができる レベル3 情報収集の目的・目標を設定できる レベル4 情報収集した情報を整理・分析できる レベル5 情報を基に自分で考えることができる

課題作成のための資料一覧 教科書 課題の説明 DBの使用方法/DB接続URL一覧 提出画面(UP項目の確認) 提出された課題のサンプル http://www.nuis.ac.jp/~takagi/IR/ir2012/ISBN978-4-904900-01-7.pdf 課題の説明 DBの使用方法/DB接続URL一覧 提出画面(UP項目の確認) http://www.nuis.ac.jp/~takagi/IR/ir2015/index.html 提出された課題のサンプル 授業で使用するパワーポイント

資料一覧は全て情報検索のページから入手可能。 http://www.nuis.ac.jp/~takagi/IR/ir2015/index.html 資料を使って自主学習を行い、早期に課題に着手する 4月13日以降接続可能

情報源の特徴 Web情報 新聞記事情報 ← 課題1 図書・雑誌記事情報 学術文献情報 匿名・2次情報を含む断片的な最新情報を手軽に得ることができる 新聞記事情報 ← 課題1 ニュース記事情報を過去に遡って得ることができる 発行日が明示されている。 図書・雑誌記事情報 基礎知識や専門知識を得ることができる 学術文献情報 信頼性の高い専門的な情報を得ることができる

新聞記事データベース 学内からのみ使用可 朝日新聞 36ID 本日~5/23 新潟日報 35ID 4/23~ 5/23 日経 5ID 通年: 来週までに朝日新聞DBを使ってください。 DBの使用方法/DB接続URL一覧を参照

課題提出システム 課題提出 学内からのみUP可 システム環境 PostgreSQL Apache+PHP Linux

1回目の実施内容 本日 4/13 (A)情報利用環境提出画面 13:20~ 教科書1章を読んでおいてください。 本日 4/13 (A)情報利用環境提出画面 13:20~ 提出 4月13日(月) 本日中 教科書1章を読んでおいてください。 (情報収集のための情報検索) 

次回4/20の準備 課題1に関する資料に目をとおす。 教科書 4章 課題の説明 DBの使用方法/DB接続URL一覧 教科書 4章 課題の説明 DBの使用方法/DB接続URL一覧 提出画面(UP項目の確認) 提出された課題のサンプル 授業で使用するパワーポイント

2. 朝日新聞DBを使ってみる。 3. 検索課題の準備(図8の作成) 新聞記事DB http://database.asahi.com/manage/login/login.php IDとPW   3. 検索課題の準備(図8の作成)

自主学習が重要 操作方法は資料を自分読んで習得する。