薬理学PBL No.21 20 岩田帆波 44 鮫島智大 68 中屋雄一郎 92 明神翔太
処方 67歳男性 ワーファリン錠(ワルファリンカリウム) 1mg 4.0錠 アロリン錠(アロプリノール) 100mg 1.0錠 処方 67歳男性 ワーファリン錠(ワルファリンカリウム) 1mg 4.0錠 アロリン錠(アロプリノール) 100mg 1.0錠 オルメテック錠(オルメサルタン メドキソミル) 20mg 1.0錠 アムロジンOD錠(アムロジピン ベシル酸塩) 5mg 1.0錠 1×(朝)食後 アロチノン錠(アロチノロール 塩酸塩) 10mg 2.0錠 2×(朝夕)食後 セラスターテープ70(インドメタシン) 10枚/袋 3袋 痛い所
こんにちは!
ワーファリン錠です! 今から説明をします。
ワーファリン錠とは 一般名:ワルファリンカリウム 一言で言えば 「血液の凝固をおさえて、血栓をできにくくさせる薬」です。
作用機序 ・血液凝固因子(プロトロンビン、第Ⅶ、ⅨおよびⅩ因子)ができないようにすることが目的 →凝固因子前駆体が凝固因子になるためにビタミンK依存性のカルボキシル化が必要なのでそれを利用 →ビタミンKの働きを抑えればいい!
ビタミンKを抑えるために ビタミンKは凝固因子生合成の過程で酸化されエポキシド型になりこの生合成の働きをなくす。 →しかし、還元酵素により再び活性型となりまた凝固因子を作る手助けをしてしまう。 →この還元酵素をワルファリンカリウムが阻害する! →こうして血液凝固因子ができるのを防ぐのです。
どんな人に使うのか 働きは「血を固まりにくくする!」 →血栓塞栓症とそれから起こるいろいろな病気(心筋梗塞など他多数)の予防・治療のため幅広くつかわれています。
代表的な禁忌、副作用 禁忌:ビタミンKを多く含む納豆やクロレラなど食べることはやめてください 副作用:血が固まりにくくなることから、出血が多くなることがあります。
ワーファリン錠は これで終わりです。 ありがとうございました。 次はアロリン錠の話です。
どうも アロリン錠です
アロリン錠とは 一般名:アロプリノール ・尿酸の生合成を抑制する薬です。 ・よって尿酸が原因で起こる痛風、抗尿酸血症の治療に用いられる薬です。
作用機序 ・プリンヌクレオチドから最終的に尿酸となる経路において必要なキサンチンオキシダーゼをアロプリノールは抑制します。 ・よって尿酸の生合成を阻害できるのです。
副作用:発疹、じん麻疹、かゆみなどありますが、重篤なものはまれです。 禁忌・副作用 禁忌:過敏症等あれば投与は控えます 副作用:発疹、じん麻疹、かゆみなどありますが、重篤なものはまれです。
終わりです どうもありがとうございました
高血圧治療薬 オルメテック錠 20mg 1.0錠 アムロジンOD錠 5mg 1.0錠 アロチノン錠 10mg 2.0錠 高血圧治療薬 これらは全て、高血圧の治療に用いられる薬です。
高齢者高血圧の治療目的 心血管疾患発症リスクの軽減 血圧は加齢とともに上昇(とくに収縮期血圧が)しますので、高齢者ではとくに高血圧の頻度が高くなります。 高齢者においても高血圧治療により脳卒中や心臓病などの合併症が予防できることが明らかにされています。
高齢者高血圧の治療 症例により、 β遮断薬、α遮断薬も使用可能 高血圧治療ガイドライン(日本高血圧学会)より これは日本高血圧学会による、高血圧治療ガイドラインより、高齢者高血圧治療の流れを図にしたものです。 高齢者高血圧の治療もまずは生活習慣の改善から始めます。 生活習慣の改善が困難であるようならば、薬物治療を行います。 高齢者高血圧に対して積極的薬剤とされているのは、Ca拮抗薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、ACE阻害薬、利尿薬の4剤です。 これらは一般に常用量の2分の1から開始して、降圧効果が不十分な場合はこれらを併用していきます。 降圧作用が不十分な場合には用量の増大か多剤への変更、異なる作用機序を持つ降圧薬との併用療法などが行われます。 クリック→ 3剤併用ではCa拮抗薬、ARB/ACE-I、利尿薬の3剤となっていますが、症例によりβ遮断薬、α遮断薬も使用可能です。 高血圧治療ガイドライン(日本高血圧学会)より
薬剤の選択は、患者の病態や合併症、臓器障害、QOLなどを考慮して 高齢者高血圧の治療 高齢者特有の症状に注意 薬剤の選択は、患者の病態や合併症、臓器障害、QOLなどを考慮して 高齢者高血圧の治療においては、高齢者特有の症状に注意し、 生活習慣の変更が患者のQOLを下げるようであれば速やかに薬剤治療を行うなど、 注意すべき点がいくつかあります。
オルメサルタン メドキソミル オルメテック錠 20mg 1.0錠 アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB) AT1受容体を阻害することでAGⅡを阻害し、血管拡張を引き起こす。ACE阻害薬に比べより直接的な効果があり、またキニンの蓄積による空咳が起こらない。 副作用:だるさ、めまい、頭痛、稀に高カリウム血症など。 禁忌:妊婦、妊娠の可能性のあるとき。 ここからは今回の患者さんに処方されている薬の説明です。 3つとも他の班が発表したときに既出の内容が多いので色々はしょります。 禁忌→妊娠中期以降に胎児発育に影響を及ぼすおそれがあるため用いない。
アムロジピン アムロジンOD錠 5mg 1.0錠 長時間作用型Caチャネル拮抗薬 ゆっくりと持続的に作用する。 心筋や平滑筋の細胞膜に存在する膜電位依存型L型Ca2+チャネルに結合し、その機能を阻害。末梢動脈血管の平滑筋を弛緩させ、血管抵抗を下げる。 血糖、尿酸、脂質に影響せず、合併症の有無に関わらず年齢を問わず使いやすい。 ゆっくりと持続的に作用する。 副作用:ゆっくり降圧するため、 重篤なものはほとんどない。 禁忌:妊婦、妊娠の可能性があるとき。 血糖、尿酸、脂質などに影響しません。年齢を問わず広く用いることができます。 とくに合併症の多い高齢の人に適します。 副作用は重篤なものはほとんどありませんが、わりと多いのは、顔のほてり、潮紅、頭痛、動悸(ドキドキ感)、めまいなどです。
塩酸アロチノロール アロチノン錠 10mg 2.0錠 αβ受容体遮断薬 効力比 α:β=1:8 でβ遮断作用が強く、主に頻脈を伴う高血圧に用いられる。β1選択性はないため、気管支などにも影響しやすい。 副作用:心不全、心ブロック、徐脈、喘息発作誘発 禁忌:呼吸器の病気(喘息、気管支炎、肺気腫など)、心不全、重い心臓の刺激伝導障害や徐脈 血管平滑筋のα1受容体をブロックすることで血管平滑筋を弛緩させ、血管は拡張します。 また、心臓のβ1受容体をブロックすることで血圧を低下させます。 これらの効果が重なり、非常に強力に血圧を下げます。 副作用に関しては、高齢者には少量で投与開始するなど特に注意が必要とされます。 喘息発作の誘発はまれですが、注意が必要です。 心不全や喘息のある人は基本的に禁忌です。
セラスターテープ70 有効成分:インドメタシン セラスターテープ70 有効成分:インドメタシン
インドメタシン 24
インドメタシン (セラスターテープ70) ・ 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)を含む外用薬 ・ 皮膚から患部に浸透して 消炎・鎮痛作用を発揮 注意:すばやさを上げる効果はありません
インドメタシン 【作用機序・効能】 シクロオキシゲナーゼ(COX)を可逆的に阻害 ・鎮痛 ・解熱 ・抗炎症 ・血小板 凝集抑制 細胞膜リン脂質 ホスホリパーゼA2 アラキドン酸 インドメタシン COX リポキシゲナーゼ ・鎮痛 ・解熱 ・抗炎症 ・血小板 凝集抑制 ロイコトリエン(LT) プロスタグランジン(PG) トロンボキサン(TX)
【適応】 【副作用】 【禁忌】 関節リウマチなどの関節疾患 痛風発作 動脈管開存症 (プロスタグランジンEの産生抑制による) アスピリン喘息、消化性潰瘍、過敏症、腎障害 【禁忌】 インドメタシン製剤に対する過敏症 アスピリン喘息またはその既往歴 妊婦
貼付剤 メリット デメリット ・皮膚から吸収され、局所に作用して副作用も少なく抑えら れる ・患部への直接作用が期待できる ・手軽に使える ちょうふざい 貼付剤 メリット ・皮膚から吸収され、局所に作用して副作用も少なく抑えら れる ・患部への直接作用が期待できる ・手軽に使える デメリット ・皮膚症状が現れることがある。 ・作用が弱い 28
痛風って? ・高尿酸血症を原因とする関節炎 ・名前の由来は「風が吹いて痛い」など ・関節包内に尿酸の結晶が付着 → 白血球がそれを攻撃 → 痛み
まとめ 抗凝固薬 降圧薬 高尿酸血症治療薬 非ステロイド性抗炎症薬 ワルファリンカリウム(ワーファリン錠) ⇒高血圧治療 ワルファリンカリウム(ワーファリン錠) ⇒高血圧治療 降圧薬 オルメサルタン(オルメッテク錠) アムロジピン(アムロジンOD錠) アロチノロール(アロチノン錠) 高尿酸血症治療薬 アロプリノール(アロリン錠) ⇒高尿酸血症治療 非ステロイド性抗炎症薬 インドメタシン(セラスターテープ70) ⇒痛風治療
もんだいは… 高血圧⇒高尿酸血症?? or 高尿酸血症⇒高血圧??
わかりませ~ん えー ゴメンナサイ。。。
というのも・・・ →採用! ssaiyou
高血圧からの高尿酸血症の合併 ①腎性機序(約70%) レニン・アンギオテンシン系や交感神経系の亢進 →Na+再吸収 →Na+と共輸送によって再吸収された乳酸が貯留 →競合的に排泄される尿酸の排泄低下 ②筋原性機序(約30%) インスリン抵抗性 →骨格筋において嫌気性代謝 →ATP分解 →AMP産生 →ヒポキサンチン産生 →尿酸産生
たぶんこんなかんじ。。。 67歳男性 起床時、四肢末端の関節に痛みを覚えたため 来院 高血圧のため、以前より降圧薬を服用 →高齢者やなー 来院 →痛風発作起こしてんなー 高血圧のため、以前より降圧薬を服用 →高血圧(降圧薬服用)からの~ 高尿酸血症合併してねんなー Dr:こんにちは。お名前とご年齢を確認してもよろしいですか。 患者:○○××、67歳ですわ。 岩田:→高齢者やなー Dr:今日はどうされました? 患者:朝起きたらなー、手とか足の指先が痛うてしゃあないねん。どうにかしてー なー、ほんま頼んますわ先生。 岩田:→起床時、~~ Dr:カルテを拝見させて頂きましたが、以前から高血圧を治療するお薬を飲まれているようですね。 患者:そうそう、薬いっぱいもろてまんねん。そやけど、わし言いつけ守って忘れんと飲んどるねんで。わし偉いやろ、え?え?え? 岩田:→高血圧~~
高血圧治療 抗凝固薬 降圧薬 ワルファリンカリウム(ワーファリン錠) オルメサルタン(オルメッテク錠);ARB ⇒65歳以上の高齢者高血圧患者に対し、 心房細動からの血栓塞栓症→脳梗塞などを予防する目的で投与 降圧薬 オルメサルタン(オルメッテク錠);ARB アムロジピン(アムロジンOD錠);Ca2+拮抗薬 アロチノロール(アロチノン錠);αβ遮断薬 ⇒高齢者高血圧にはARB/ACE阻害薬、Ca2+拮抗薬、利尿薬が積極的適応 しかし、利尿薬は痛風には禁忌! →αβ遮断薬などの考慮 岩田:オルメサルタン Dr:ARB 岩田:アムロジピン Dr:Ca拮抗薬 岩田:アロチノロール Dr:αβ遮断薬
高尿酸血症・痛風治療 高尿酸血症治療薬 非ステロイド性抗炎症薬 アロプリノール(アロリン錠) インドメタシン(セラスターテープ70) アロプリノール(アロリン錠) ⇒尿酸合成阻害 非ステロイド性抗炎症薬 インドメタシン(セラスターテープ70) ⇒急性関節炎発作(痛風発作)に適用 NSAIDs代表アスピリンは少量投与で尿酸値上昇作用 →他のNSAIDs
おわり ヾ(´∀`*)ノ