研究紹介 RFID 修士1年 河野真也
RFIDについて
RFIDとは? Radio Frequency-IDentification 微小な無線チップにより人やモノを識別・管理する仕組み バーコードに代わる識別・管理技術 RFIDとは、 微小な無線チップにより人やものを識別、管理する技術で、 バーコードに代わる商品の識別管理技術として期待されています。
RFIDの利点 非接触でデータの読み出し(Read)、 書き換え(Write)が可能 汚れ、ほこり等の影響を受けにくい 障害物があってもデータの交信が可能 複数タグとの同時アクセスが可能 データ容量が大きい RFIDを使うことの利点は、 バーコードと比較して、 非接触でデータの読み出し、書き換えが可能であること、 汚れ、ほこりなどの影響を受けにくいこと、 リーダとタグの間に障害物があってもデータの交信が可能であること、 複数のタグと同時アクセスが可能であること、 データの容量が大きいこと、 の5つの点が挙げられます。 例えば、スーパーなどのレジを例に挙げて説明すると、 バーコードを利用している場合、 バーコードを探して、リーダにかざすという作業を 一つ一つの商品に対して行わないといけないのですが、 もし、商品にバーコードの代わりにRFIDタグを貼り付けてあると、 商品の入ったかごをリーダに近づけるだけで、 全ての商品を一度にスキャンできるようになります。
現在の利用例 イモビライザー(車のキー) Suica Edy 回転寿司の自動清算 ペット、家畜の管理 図書館の蔵書管理 飛行場等のコンテナ管理 RFIDの現在の主な用途はこのようになっています。 イモビライザーというのは車の盗難防止機能で、 鍵の中にタグが内蔵されていて、エンジンをかける際に 車本体に取り付けられたリーダと交信して、 キーが本物かどうか確かめるものです。 回転寿司のシステムでは、皿にタグをつけることによって、 自動清算が可能になるだけでなく、鮮度の管理も 行えるようになっているらしいです。
スーパーマーケットでの実証実験 METRO Group (独) ウォルマート (米)
何に使われているか? METROの場合 リーダは、ショッピングカート・レジ・陳列棚など 様々な場所に設置されている 商品の搬入管理 陳列棚の在庫管理 商品情報の提供 商品を取るとディスプレイに広告が流れる 万引き防止 リーダは、ショッピングカート・レジ・陳列棚など 様々な場所に設置されている
問題点 タグを貼り付けるものや場所によっては、読み取れないことがある コスト プライバシー レジでの清算に使う場合、致命的な欠点 タグ自体のコスト 商品に貼る作業のコスト プライバシー リーダさえあれば何を持っているのか簡単にわかってしまう
卒論 『IPv6 アドレスによる RFID システム利用方式』
卒論概要 RFIDタグにIPv6アドレスを割り当てることにより、IPv6ネットワークを経由してタグとの通信を可能にする タグのEPCをもとにIPv6アドレスを割り当てる
EPC (Electronic Product Code) 個体を識別するためのID 64bit、96bit、256bitの規格が存在 現在主流となっているのは96bitの規格 以下の4つのフィールドを含む Version Number Domain Manager Object Class Serial Number まずはじめにEPCについて解説します。 EPCとは、 RFIDタグに格納する情報として、EPCglobalによって提案された 個体を識別するためのIDです。 IDの長さによって数種類の規格が存在しますが、 現在主流になっているのは、96bitの規格です。 EPCには Version Number Domain Manager Object Class Serial Number の4つのデータが含まれています。 下部構造を規定 生産者や管理者を表わす タイプを表わす 個体識別番号
システム概要 (1) タグからEPCを読み取る そのEPCをもとに、IPv6アドレスを取得 タグに取得したアドレスを割り当てる Savant それでは、本研究における提案方式の概要を説明します。 Savantはまずはじめに、リーダを通して、タグからEPCを読み取ります。 そして、そのEPCを利用して、IPv6アドレスを取得します。 IPv6アドレスの取得方式は後述します。 そして、Savantは取得したアドレスをタグに割り当てます。 リーダ IPv6アドレス タグ
システム概要 (2) ユーザはEPCをもとにIPv6アドレスを生成し、そのアドレスにアクセスする Savantはアクセスされたタグの情報をユーザに送信する ユーザはタグのEPCとIPv6アドレス生成方法をあらかじめ知っている ユーザ タグの情報 つぎに、ユーザ側からタグにアクセスする際の動作を説明します。 ユーザはあらかじめ、アクセスしたいタグのEPCとIPv6アドレス生成方法を知っているものとします。 ユーザはまず、EPCをもとにSavantと同様の方法でIPv6アドレスを生成します。 そして、そのアドレスに対して通信を行います。 それに対して、Savantはアクセスされたタグの情報を、ユーザに送信します。 アクセス Savant リーダ タグ
やったこと 実際に環境、システムを構築 動作することを確認
RFIDをテーマとする場合の注意 プログラミングの知識が多少必要 参考にできる論文が少ない Java or C++ 後藤研内にもないし、外部も少ない ただし、これはRFIDに限った話ではないかも
RFIDに関する情報 RFIDテクノロジ AUTO-ID LABS JAPAN EPC global http://itpro.nikkeibp.co.jp/rfid/ AUTO-ID LABS JAPAN http://www.auto-id.jp/index-j.html EPC global http://www.epcglobalinc.org/
卒論について
スケジュール 理想は、 これくらいを目標としてやっていけば、 最後に慌てずにすむと思います ~合宿 分野を決める ~10月 テーマ確定 ~合宿 分野を決める ~10月 テーマ確定 11~12月 実験環境構築、データ収集 1月 論文執筆 これくらいを目標としてやっていけば、 最後に慌てずにすむと思います
注意点など テーマさえ決まってしまえば何とかなる 全て順調にいくことはありえないので、 余裕を持って取り組む いいデータがとれない マシンが壊れる etc. 研究室にはなるべく来たほうがいい 誰かが教えてくれるかも???