資料2 介護保険制度改革の方向.

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介護支援サービス(ケアマネジメント) 要援護者やその家族がもつ複数のニーズと社会資源 を結びつけること。 要援護者の生活の質を高めること。 保健,医療,福祉,住宅等の各種公的サービスだけ でなく,家族、ボランティア,近隣等の支援とも調整 し,在宅生活を支えていくもの.
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第7章 高齢者がいきいきと安心して 暮らせる社会の実現 前田唯衣. 介護保険制度運用 介護保険制度の創設( 2000 年 4 月) 介護保険制度の創設( 2000 年 4 月)  持続可能な制度の構築  認知症高齢者や一人暮らし高齢者への 対応  2005 年介護保険法改正.
全日本民医連 介護・福祉部 1 「利用者負担増」のメニューが目白押し ○ 利用料の引き上げ(2割負担) ○ 居住費徴収対象の拡大 ○ 補足給付要件の厳格化 ○ ケアプランの自己負担導入 ○ 軽度者の「2割負担」か「生活援助外し 」 地域包括ケアの実現に向けた 新たな施策の提案 ○ 地域包括ケア関連の施策.
1.現 状 ○ 発達障害は、人口に占める割合は高いにもかかわらず、法制度もなく、制 度の谷間になっており、従来の施策では十分な対応がなされていない ○ 発達障害に関する専門家は少なく、地域における関係者の連携も不十分で 支援体制が整っていない ○ 家族は、地域での支援がなく大きな不安を抱えている 2.発達障害者支援法のねらい.
1 経済学-第 9 回 医療保険① 2008 年 6 月 6 日. 2 日本の公的医療保険  制度の目的  制度体系  給付と負担.
特別養護老人ホームさくら園 副施設長 金谷 龍太郎
平成26年度 第1回 佐賀県高齢者保健福祉推進委員会
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大阪府地域医療介護総合確保基金(介護分) について 平成28年6月1日 大阪府福祉部
ノーマライゼーションかしわプラン策定に向けた基礎調査について
高齢期に向けた住まいの充実と多機能化の推進
居宅介護支援事業所.
市町村による精神障がい者の地域移行を進めるための支援策について(案)
平成26年度 診療報酬改定への要望 (精神科専門領域) 【資料】
Ⅱ 訪問介護サービス提供プロセスの理解 Ⅱ 訪問介護サービス提供プロセスの理解.
桑 名 市    市議会定例会[6月] 提出議案の概要について.
1 介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施を確保するための基本的な指針(案)について
平成25年6月7日(金) 医療保健政策区市町村包括補助事業 台東区 口腔ケア連携推進事業 台東区健康部健康課.
平成18年10月1日から 療養病床に入院する高齢者の 入院時の食費の負担額が変わり、 新たに居住費(光熱水費)の 負担が追加されます
豊四季台地域高齢社会総合研究会について 高齢化率40%を超える豊四季台団地の課題解決を通じて,
4 第3次障害者基本計画の特徴 障害者基本計画 経緯等 概要(特徴) 障害者基本法に基づき政府が策定する障害者施策に関する基本計画
臨時福祉給付金に関する お知らせです 臨時福祉給付金とは? 配偶者からの暴力を理由に避難している方への支援
1999年度秋学期 香川敏幸研究会 個別研究 兼 卒業制作 日本の介護福祉の在り方について
趣旨  平成22年4月1日厚生労働省(医政発0401第17号) 各都道府県知事にあて発令された文章を受けて 県内各施設における医療的ケアを実践的に 指導できる看護職員を養成することを目的
H28.7.8社会福祉法人制度改革の施行に向けた全国担当者説明会
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備④ 資源開拓・創出方法
大阪府高齢者保健福祉計画推進審議会専門部会 委員候補(案)
Ⅰ 介護保険制度改正の検討状況について 1.制度改正の検討の背景と検討事項
Ⅲ.サービス開発の方法.
~認知症にやさしいまち柏~ かしわ認知症オレンジ構想(案)
【チーム及び必要に応じて、対象者情報に詳しい者】
地域の社会資源の再構築 -認知症カフェの取り組みを通して- 北村 佳奈子 ・ 久保 英樹 テーマ区分 A―3 佐賀県
介護予防・日常生活支援総合事業に関する事業者説明会
糸島市 介護予防・日常生活支援総合事業の概要
高齢者の救急搬送に係る意見交換会 資料7 1 意見交換会開催に至る経緯と今年度の取り組み  平成26年度    病院連絡会議にて,高齢者の救急搬送に関して,患者及び家族の延命治   療の希望確認ができているかの課題提起がなされた。  平成27年度   (1)介護サービス事業者協議会主催研修会および施設ごとの講演会の開催.
1年目(28年度)の取り組みから そこで2年目(29年度)は 要介護状態が悪化している方の再発予防は難しい
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Ⅱ.施行に向けたスケジュール.
都道府県も国民健康保険制度を担うことになりました
若年性認知症支援コーディネーター設置等事業
第1回 地域密着型通所介護 【運営推進会議】 リハサロン鳥越 介護予防運動デイサービス 日時:2018年9月28日(水)12:15
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【チーム員及び必要に応じて、対象者情報に詳しい者】
経済学-第11回 介護保険 2008年6月20日.
都道府県も国民健康保険制度を担うことになりました
Ⅰ.生活支援コーディネーターに期待される機能と役割
東京都有料老人ホーム 設置運営指導指針について (平成30年7月1日改正)
大阪府健康づくり推進条例の概要について (1) 条例制定の背景・必要性 (3) 条例案の概要 (2) 条例制定のポイント
平成30年8月 府中地区ケアマネジマント モデル 有地.
地域包括支援センターが実施するケアマネジメント支援に関する指導者養成研修 研修の趣旨について
天理市第1号訪問事業 (短期集中予防サービスC)について
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重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 2 計画作成③ 重症心身障害児者等の ニーズ把握事例 ~久留米市のコーディネートの現状~
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「大阪市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(2018(平成30)年度~2020(平成32)年度)」の概要
介護保険事業(支援)計画の進捗管理のための手引き
認知症ケアパス 在宅生活 家族 地域資源 気づき 軽度 認知症の度合い 重度 終末期 介護・福祉・住まい・住民 地域住民 保健・医療・看護
今後めざすべき基本目標 ―「ケアの流れ」を変える―
「雇用と社会保障の密接な連携」を通じた介護分野の成長戦略
全国介護保険担当部(局)長会議資料 ~介護保険制度改正の検討状況等について~
介護予防・日常生活支援総合事業 の推進に向けて
在宅医療施策の取組状況と今後の展開(案)
介護保険事業(支援)計画策定のための 地域包括ケア 「見える化」システム等を 活用した地域分析の手引き
自殺対策基本法(振り返り) 資料4 基本理念(第2条)
「効率的で質の高い医療提供体制の構築」と「地域包括ケアシステムの構築」(車の両輪)
第2期障害福祉計画について(基本指針案の概要)
( 平成29年6月30日時点精神科病院長期入院者数[暫定値] )
春日井市における 介護予防・日常生活支援総合事業の 方向性について
健康サポート薬局に求められる機能 健康サポート薬局について かかりつけ薬局の基本的機能 健康サポート機能 【背景・課題】
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資料2 介護保険制度改革の方向

目次 今後の介護保険をとりまく状況について 1 制度改正の検討経過(国) 2 2005年を見据えた介護保険事業計画の策定 在宅医療・介護連携の推進 3 認知症施策の推進について 認知症初期集中支援チームと認知症地域支援推進員について 4 地域ケア会議 5 新しい介護予防・日常生活支援総合事業(新しい総合事業) 6 第1号保険料の低所得者軽減強化 7 特別養護老人ホームの重点化 8 一定所得者の利用者負担の見直し 9 補足給付の見直し(資産等の勘案) サービス付き高齢者向け住宅への住所地特例の適用 10

制度改正の検討経過(国) 2025年を見据えた 介護保険事業計画の策定 第6期 計画 社会保障・税一体改革大綱、改革推進法 平成24年2月17日 「社会保障・税一体改革大綱」の閣議決定        8月22日 「社会保障制度改革推進法」公布 ○ 第6期計画以後の計画は、2025年に向け、第5期で開始した地域包括ケア実現のための方向性を承継しつつ、在宅医療介護連携等の取組を本格化していくもの。 ○ 2025年までの中長期的なサービス・給 付・保険料の水準も推計して記載することと し、中長期的な視野に立った施策の展開を図 る。 社会保障制度改革国民会議 平成24年11月30日  (第1回)  意見交換 等 ~ 平成25年8月5日(第20回) 国民会議報告書とりまとめ 法制上の措置 <2025年までの見通し> 平成25年8月21日 社会保障制度改革推進法第4条の規定に基づく「法制上の措置」の骨子について (閣議決定) 第5期計画   2012  ~2014 第6期 計画  2015  ~2017 第7 期計 画 第8 期計 画 第9  期計 画 平成25年12月13日 持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律(公布) 社会保障審議会介護保険部会 2018~2020 2021~2023 2024~ 2026 平成25年8月28日 国民会議報告書、法制上の措置の骨子について 地域包括ケアシステムの構築 ~ 平成25年12月20日 介護保険部会の意見をとりまとめ 団塊世代が65歳に 団塊世代が75歳に 2015 2025 次期通常国会に、介護保険法の改正法案を提出予定

主な制度改革ポイント 在宅医療・介護連携の推進 認知症施策の推進について ①地域の医療・福祉資源の把握及び活用  認知症施策の推進について 認知症施策推進5か年計画 目標 ○標準的な認知症ケアパスの作成・普及   ※ 「認知症ケアパス」(状態に応じた適切なサービス提供の流れ) 平成27年度以降の介護保険事業計画に反映 ○「認知症初期集中支援チーム」の設置   ※ 認知症の早期から家庭訪問を行い、認知症の人のアセスメントや、家族の支援などを行うチーム 平成26年度まで全国でモデル事業を実施 平成27年度以降の制度化を検討 ○早期診断等を担う医療機関の数 平成24年度~29年度で約500カ所整備 ○かかりつけ医認知症対応力向上研修の受講者数 平成29年度末  50,000人 ○認知症サポート医養成研修の受講者数 平成29年度末  4,000人 ○「地域ケア会議」の普及・定着 平成27年度以降 すべての市町村で実施 ○認知症地域支援推進員の人数 700人 ○認知症サポーターの人数  平成29年度末 600万人(現在340万人) 医療に係る専門的な知識及び経験を活用した地域における医療と介護の連携の推進について介護保険法の地域支援事業の包括的支援事業に位置づけ、市町村が主体となり、取り組む。   ①地域の医療・福祉資源の把握及び活用   ②在宅医療・介護連携に関する会議への参加又は関係者      の出席の仲介   ③在宅医療・介護連携に関する研修の実施         ④24時間365日の在宅医療・介護提供体制の構築        ⑤地域包括支援センター・介護支援専門員・介護サービス事業者等への支援

認知症施策の推進について 《今後目指すべきケア》 「危機」の発生を防ぐ「早期・事前的な対応」に基本を置く。 標準的な認知症ケアパス(状態に応じた適切なサービス提供の流れ)を構築することを、基本目標とする。

特別養護老人ホームの重点化 ○特養への新規入所者を要介護3以上の高齢者に限定し、在宅での生活が困難な中重度の要介護者を支える施設としての機能に重点化を図る。 ○軽度(要介護1、2)の要介護者であってもやむを得ない事情により、特養以外での生活が著しく困難であると認められる場合には、特例的に、入所と認める方向。

○福祉的な性格や経過的な性格を有する制度であり、預貯金や不動産を保有するにもかかわらず、保険料を財源とした 給付が行われることは不公平であることから、資産を勘案する等の見直しを行う。