第X回目(上水道補足) X月XX日 ~imai/kankyojouka/kankyojouka.html

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第X回目(上水道補足) X月XX日 ~imai/kankyojouka/kankyojouka.html 平成XX年度 環境浄化技術Ⅰ&衛生工学Ⅰ 第X回目(上水道補足) X月XX日 講義HP(今井担当):http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/ ~imai/kankyojouka/kankyojouka.html

<お知らせ:5/23(火)は休講です> 講義代替(第6回目)レポート課題 講義資料6をダウンロードしてその内容をまとめ、レポートとして提出のこと(A4で1〜2枚程度)。 この資料の中の第6回宿題も別のA4のレポート用紙(A4で1枚程度)で提出のこと  提出期限:平成29年5/30の講義時 講義終了時に出席レポートの次に重ねて提出 注意事項:ホッチキスでとめないこと、       折り曲げないこと、すべてのページに記名のこと

第6回目 5月22日(講義代替レポート資料) 平成29年度 環境浄化技術Ⅰ&衛生工学Ⅰ 講義HP(今井担当): http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/ ~imai/kankyojouka/kankyojouka.html (1)この資料をまとめてレポートを提出のこと(A4で1〜2枚程度) (2)この資料の中の第5回宿題も別のA4のレポート用紙(A4で1枚程度)で提出のこと           提出期限:5/30 

講義終了時に出席レポートの次に重ねて提出 <本日提出> 講義代替(第6回目)レポート課題 講義資料6をダウンロードしてその内容をまとめ、レポートとして提出のこと(A4で1〜2枚程度)。 この資料の中の第6回宿題も別のA4のレポート用紙(A4で1枚程度)で提出のこと  提出期限:平成29年5/30の講義時 講義終了時に出席レポートの次に重ねて提出 注意事項:ホッチキスでとめないこと、       折り曲げないこと、すべてのページに記名のこと

上水道施設 3 導水と送水 4 配水と給水 5 ポンプ設備・電気機械設備など

3 導水と送水 水路 (a)導水施設 取水施設から浄水場まで取水した原水を導くための施設 施設の構成 3 導水と送水 (a)導水施設   取水施設から浄水場まで取水した原水を導くための施設   施設の構成   導水渠、導水路、必要な場合にはポンプ施設 水路   自然流下方式   →位置エネルギーを利用(管水路、開水路)                 一部ポンプ加圧方式を併用する場合あり    ポンプ加圧方式  →管水路 導水施設の設計において配慮すべきこと   ・外部からの水質汚染防止   ・施設の耐震性   ・耐久性や維持管理の容易さ 自然流下方式 ポンプ加圧方式

3 導水と送水 導水渠 →制水扉または角落とし、 開渠 →巡視道路 計画導水量 取水した水の運搬から計画取水量を基準とする 3 導水と送水   計画導水量   取水した水の運搬から計画取水量を基準とする    計画取水量(供給可能量)      ・・・計画一日最大給水量を基準とし、浄水過程の作業用水および導水時        の漏水を見込んで、計画一日最大給水量の10%程度増しとすることを        基準とする   付属設備   導水管  →遮断弁、制御弁、             空気弁、配水設備   導水渠  →制水扉または角落とし、 人孔、余水吐き   開渠   →巡視道路 遮断弁 制水扉

3 導水と送水 (b)送水施設 浄水場から配水池まで送水する施設 送水管または送水渠、ならびに必要な場合はポンプ施設からなる 3 導水と送水 (b)送水施設   浄水場から配水池まで送水する施設   送水管または送水渠、ならびに必要な場合はポンプ施設からなる   ※既に浄化した水を運搬するため、汚染防止など安全性を確保する必要が ある 送水方式   自然流下方式   ポンプ加圧方式    浄水場と配水池水位関係、中間の地形などの関係から選択される   ※浄水場と配水池の間に必要な水量を送る十分な水位差がある場合      →自然流下方式(安全性が高い、運転管理が容易) 計画送水量   計画一日最大給水量を基準とする

3 導水と送水 (c)勾配、断面の決定・流速公式 導水管は常に計画取水量が流下できることが必要 3 導水と送水 (c)勾配、断面の決定・流速公式 導水管は常に計画取水量が流下できることが必要 管径の算定にあたっては最小の導水勾配の場合を考えておけば十分である 始点の水位を低水位とし終点の水位を高水位として決定するとよい ポンプ導水の場合 ポンプ井の低水位と浄化場着水位との落差および損失水頭からポンプの    全揚程を考えればよい   一般に計画導水量に対して総経費が最小となる最も経済的な管径 →管布設費とポンプ設備費、動力費など関係する費用を年間総経費の形で 考え、総経費が最小となる管径

必要以上に水位差がある場合には、接合井の設置など何らかの方法に 3 導水と送水   必要以上に水位差がある場合には、接合井の設置など何らかの方法に    よってそのエネルギーを減殺する

3 導水と送水 平均流速 導水管、送水管 自然流下方式→3.0m/s程度 ポンプ加圧方式→前述した経済的に有利な管径のときの流速 3 導水と送水   平均流速    導水管、送水管     自然流下方式→3.0m/s程度     ポンプ加圧方式→前述した経済的に有利な管径のときの流速     (流速はできるだけ大きいほうが管径は小さくなるが、流速が大きくなると 管内面の摩擦が大きくなることや、バルブ操作時の異常な圧力変動など による管路の不安定となる)    導水渠、送水渠     最大流速:3.0m/s程度       →水路内部の摩擦を配慮して設定     最小流速:0.3m/s程度       →細かい砂が水路面に沈殿しないよう設定

3 導水と送水 流速の計算に用いられる流速公式 ・マニング公式 ここに、Vは平均流速〔m/s〕、Rは径深〔m〕、Iは動水勾配、Cは流速係数、 3 導水と送水 流速の計算に用いられる流速公式   ・ヘイゼン・ウィリアムズ公式 ・ ガンギレー・クッター公式 ・マニング公式    ここに、Vは平均流速〔m/s〕、Rは径深〔m〕、Iは動水勾配、Cは流速係数、 nは粗度係数

3 導水と送水 水理特性曲線 円形断面水路では流速や流量の最大値は満水時のときではなく、それよりも 3 導水と送水 水理特性曲線 円形断面水路では流速や流量の最大値は満水時のときではなく、それよりも 水深がやや小さいときに起こる。各水深に応ずるs、A、R、v、Qと、満水時の ときの値との比、s/sO、・・・ Q/QOをh/hOの関数として図示しておけば、任意の 水深に対する流速や流量を求めるのに実用上便利である。 この曲線を水理特性曲線という。

4 配水と給水 (a)配水施設許容量の決定 配水施設 配水池、配水塔、高架タンク、配水管、ポンプなど 4 配水と給水 (a)配水施設許容量の決定   配水施設   配水池、配水塔、高架タンク、配水管、ポンプなど 浄水場から送水管で送られた水を配水池に受け、さらに配水管まで    供給する   個々の需要者は配水管に給水管を接続して給水を受ける

4 配水と給水 配水池 配水池の役割 ・配水量の時間変動を調整 ・異常時にその影響を緩和する 4 配水と給水 配水池 配水池の役割 ・配水量の時間変動を調整 ・異常時にその影響を緩和する ・配水施設は配水区域の中央に配置、または数か所に分散   →配水区域へできるだけ均等な配水が行われるように するため 大野配水池(茨城県) 木津南配水池(奈良県)

4 配水と給水 配水池の有効容量 給水区域の計画一日最大給水量の12時間分を標準とし、地域の特性、 水道施設の安定性などを考慮する 4 配水と給水 配水池の有効容量    給水区域の計画一日最大給水量の12時間分を標準とし、地域の特性、 水道施設の安定性などを考慮する     一般的には夜間に貯留しておき、昼間の利用水量に対応 して配水する       →時間変動調整のための容量が必要 渇水時や水質事故などの異常時にも対応できる容量が必要

4 配水と給水 配水塔、高架タンク ・給水区域内に配水池を設ける適当な高所が得られない場合、水圧調整 4 配水と給水 配水塔、高架タンク   ・給水区域内に配水池を設ける適当な高所が得られない場合、水圧調整    を主とし、あわせて水量調節のために設けられる 配水塔 ・・・塔そのものの中に水を蓄える 高架タンク ・・・タンクを架体で支持したもの 配水塔(文化の森給水所) 高架タンク(鑓水小山給水所) (東京都)

4 配水と給水 設置目的 ・配水量の調整 ・配水ポンプの水圧調整 ・管路の保護 容量 4 配水と給水 設置目的 ・配水量の調整 ・配水ポンプの水圧調整 ・管路の保護 容量 設置目的によって異なるが、いくつかの目的を兼ねて設けられる場合 には、計画一日最大配水量の1~3時間分程度が一般的配水調整の ために不足する水量については、配水池を設けて補う

4 配水と給水 計画配水量 平常時 原則として当該配水区域の計画 時間最大配水量とする 火災時 火災時には一時的に集中して 4 配水と給水   計画配水量   平常時    原則として当該配水区域の計画    時間最大配水量とする   火災時    火災時には一時的に集中して    給水するため、本来は計画時間    最大給水量に消火用水量を合計    するのが理想的である。しかし、    そのためには配水管の管径を    大きくしなければならないため、    経済性を考慮して計画一日最大    給水量の1時間当たりとしている。   ※需要者の水利用は一日の生活サイクルを反映して変動が大きく、その最大  利用時にも対応できることが必要

4 配水と給水 計画時間最大配水量を決定する際の時間係数は、次式のように定義される ここに、 q:計画時間最大給水量〔m3/h〕 4 配水と給水   計画時間最大配水量を決定する際の時間係数は、次式のように定義される  ここに、 q:計画時間最大給水量〔m3/h〕 Q:計画一日最大給水量〔m3/日〕 K:時間係数   時間係数は給水区域内の 昼夜間人口の変動、工場、 事務所などによる使用形態 などによって影響され、一般 に配水量が大きいほど時間 係数は小さくなる傾向がある

4 配水と給水 計画時間最大給水量q1 〔m3/h〕 +消火用水量q2 V (大なり) 計画一日最大給水量の1時間当たりq3 〔m3/h〕 4 配水と給水 計画時間最大給水量q1 〔m3/h〕 +消火用水量q2               V (大なり) 計画一日最大給水量の1時間当たりq3 〔m3/h〕 ここに、    Q:計画一日最大給水量〔m3/日〕 K:時間係数

4 配水と給水 配水方式 自然流下方式 ポンプ加圧方式 配水池、配水区域の高低関係によって決める 4 配水と給水   配水方式     自然流下方式     ポンプ加圧方式      配水池、配水区域の高低関係によって決める     自然流下方式はポンプ加圧方式に比較して、停電などを考慮すると給水 の安全性が高いと考えられ、原則としては自然流下方式が採用されること としている

4 配水と給水 (b)配水管路 配水管 ダクタイル鋳鉄管 <長所> ・強度が大きく、耐食性がある ・強靭性に富み、衝撃に強い 4 配水と給水 (b)配水管路   配水管   ダクタイル鋳鉄管   <長所> ・強度が大きく、耐食性がある ・強靭性に富み、衝撃に強い ・メカニカル継手は可撓(とう)性・伸縮性がある ・施工性がよい ・継手の種類が多く、UF、KF形は離脱防止機構をもつ <短所> ・重量が比較的重い ・継手の脱出に対し、異形管防護等を必要とする ・土壌がとくに腐食性の場合には外面防食、継手防食を必要とする

宿題 ・「ダクタイル鋳鉄管」とは何か、調べる。 ・「可撓(とう)性」とは何か、調べる。

4 配水と給水 UF形 KF形

4 配水と給水 鋼管 <長所> ・強度が大きい(引張り、曲げ) ・強靭性に富み、衝撃に強い 4 配水と給水     鋼管 <長所> ・強度が大きい(引張り、曲げ) ・強靭性に富み、衝撃に強い ・溶接継手により一体化でき、継手脱出対策が不要である ・重量が比較的軽い ・加工性がよい <短所> ・たわみが大きい(大口径管の場合) ・温度伸縮継手、可撓継手の考慮が必要な場合がある ・電食に対する配慮が必要である ・継手の溶接・塗装に時間がかかり、湧水地盤での施工が困難である

4 配水と給水 硬質塩化ビニル管 <長所> ・耐食性、耐電食性に優れている ・重量が軽く、施工性がよい ・接着が可能である 4 配水と給水     硬質塩化ビニル管 <長所> ・耐食性、耐電食性に優れている ・重量が軽く、施工性がよい ・接着が可能である ・内面粗度が変化しない ・価格が安い <短所> ・低温時において耐衝撃性が低下する ・有機溶剤、熱、紫外線に弱い ・接着剤の引火に注意が必要である ・温度伸縮継手、可撓継手が必要である

4 配水と給水 管の強度 管の最大静水圧と水撃圧などの内圧、さらに土圧、路面荷重および地震力 などの外圧に耐え得るもの 配水管路の水圧 4 配水と給水   管の強度     管の最大静水圧と水撃圧などの内圧、さらに土圧、路面荷重および地震力     などの外圧に耐え得るもの   配水管路の水圧     最大静水圧としては原則として740kPaを超えないこと     →配水管の使用管種であるダクタイル鋳鉄管、鋼管、硬質塩化ビニル管の    うち、最も最高使用圧力の小さい硬質塩化ビニル管に対応

4 配水と給水 最小動水圧 標準的な値 3階建て0.196~0.245MPa 4階建て0.245~0.294MPa 4 配水と給水   最小動水圧     標準的な値     3階建て0.196~0.245MPa 4階建て0.245~0.294MPa     5階建て0.294~0.343MPa     ただし火災時には使用中の消火栓で正圧でなくてはならない 最大動水圧     直接動水圧の範囲の拡大を考慮して、最高0.50MPa程度とする 配水管の動水圧が高いほど高層建築物の上の方まで直接給水できるが、 施設費や管理費が大きくなり不経済となる 

4 配水と給水 (c)配水管網計算 配水区域内においては管路に死水区域ができないようにし、管路のすみずみ まで流れるようにしておく必要がある 4 配水と給水 (c)配水管網計算   配水区域内においては管路に死水区域ができないようにし、管路のすみずみ   まで流れるようにしておく必要がある   また、各管路区域においても需要量に対して十分配水されるようにする必要がある   →網の目のように張り巡らされている配水管網に対して特有の計算法が開発 されている   ・流量法:ハーディ・クロス法   ・水位法:節点水頭法

4 配水と給水   ・流量法:ハーディ・クロス法    管網を構成する各管路の流量および流向を仮定し、この仮定流量をもとにして流量の反復補正計算を行い、流量、流向および損失水頭を求める。   ・水位法:節点水頭法    管網を構成する各管路の節点の水頭を仮定し、節点間を結ぶ管路の流量を節点動水頭で表す流量式と、各節点に接続する各管路の流量が満たすべき節点方程式により連立方程式を立て、この連立方程式を解くことにより節点の動水頭、流量および流向を求める

4 配水と給水 ハーディ・クロス法 以下の条件を仮定する (1)各管路の節点における流入水量と流出水量のそれぞれの和は等しい 4 配水と給水 ハーディ・クロス法 以下の条件を仮定する (1)各管路の節点における流入水量と流出水量のそれぞれの和は等しい (2)ある一つの閉回路の損失水頭の代数和は0である。ただし、ここでは時計回りの方向を+とし、反時計回りを-とする。

4 配水と給水 ハーディ・クロス法 実際の流量、損失水頭をQ、H、さらに仮定した流量、損失水頭をq、hとし、その 補正量を⊿Q、⊿Hとすると 4 配水と給水 ハーディ・クロス法 実際の流量、損失水頭をQ、H、さらに仮定した流量、損失水頭をq、hとし、その 補正量を⊿Q、⊿Hとすると となる。損失水頭Hと流量Qの関係は一般に と表すことができる。ここで、k、nは定数であり、その値は適用する各種流量公 式によって決められる。同様に である。

4 配水と給水 ハーディ・クロス法 (3)式に(1)式、(2)式を代入すると ここで、      をテイラー展開すると したがって

4 配水と給水 ハーディ・クロス法 ここで、⊿Qはqに対して微小なため⊿Q2の項以降を無視できるとすると

4 配水と給水 ハーディ・クロス法 右図の一つの閉回路ABCDで損失水頭の和は0である。 したがって 4 配水と給水 ハーディ・クロス法 右図の一つの閉回路ABCDで損失水頭の和は0である。 したがって ここに、⊿Qは一つの閉回路に対する補正流量である。この補正流量を一つの 閉回路に属するすべての管に等しく適用できるとして、これを仮定した流量qに 加えてq+⊿Qを第1近似値とする。 当初の流量qをq+⊿Qに置き換えて同様の計算を行い、∑h=0(許容誤差範囲 内)になるまで繰り返す。

4 配水と給水 (d)管路の埋設 配水管は原則として公道に布設 道路法ならびに関係法令によらなければならない 4 配水と給水 (d)管路の埋設   配水管は原則として公道に布設   道路法ならびに関係法令によらなければならない   管の埋設に関連して、以下のことに考慮しなければならない     ・作用する土圧    ・基礎の設計    ・伸縮継手    ・異形管防護    ・電食    ・その他の腐食

4 配水と給水 基礎 一般に管路においては、とくに基礎工を施す必要はない とくに堅い地盤では埋め戻しのときに、水締めや突き固めを十分に 4 配水と給水 基礎   一般に管路においては、とくに基礎工を施す必要はない   とくに堅い地盤では埋め戻しのときに、水締めや突き固めを十分に   行う必要がある   軟弱地盤の場合には床付けを砂に置き換える 伸縮継手   配水管の膨張・収縮を吸収するために設けられる継手   スライド式や可撓性をもつゴム式などがある

4 配水と給水 異形管防護 曲管やT字管路などの異形管部では、管内の水圧に よる不平均力を受ける 4 配水と給水 異形管防護 曲管やT字管路などの異形管部では、管内の水圧に よる不平均力を受ける   この不平均力によって、異形管が移動したり継手が   脱出しないように防護する必要がある   防護方法    (1)コンクリートで異形管部を巻く    (2)特殊な継手による方法      ・離脱防止継手を備えたダクタイル鋳鉄管 (UF形、KF形)      ・継手に離脱防止金具を施した小口径の ダクタイル鋳鉄管

4 配水と給水 電食 水中における金属の腐食は電気化学的反応に基づいて進行する。 4 配水と給水 電食 水中における金属の腐食は電気化学的反応に基づいて進行する。   電食(電気化学的腐食)とは、互いに異なる金属と金属が接触している   場合に、各々のイオン化傾向の違いにより、電荷の移動がおこなわれる   腐食のこと。低電位な金属が+、高電位な金属が-となり、局部電池を   構成して+側の金属がイオン化し腐食する。 金属のイオン化傾向   ・・・金属の原子が、水または水溶液中で電子を放って水和陽イオンになる     性質のこと。標準電位が低いほどイオン化傾向が大きく、標準電位が     高いほどイオン化傾向が小さい 金属のイオン化列  ・・・イオン化傾向の大きい順に並べた列        K>Ca>Na>Mg>Al>Zn>Fe>Ni                >Sn>Pb>(H)>Cu>Ag>Pt>Au

4 配水と給水 管渠の布設工法 開削工法 下水道工事の施工方法の一種で、交通量が 少なく掘削深度が2m前後の場所に適用される 一般的な工法 4 配水と給水 管渠の布設工法   開削工法   下水道工事の施工方法の一種で、交通量が   少なく掘削深度が2m前後の場所に適用される   一般的な工法   不断水工法   既設管を断水することなく分岐管を取り出したり、   バルブを設置する

4 配水と給水 →市街地での布設に用いる 推進工法 立坑と呼ばれる縦穴にジャッキを設置し、 布設する管渠を押す工法で、管の先端に 4 配水と給水   非開削工法     →市街地での布設に用いる   推進工法     立坑と呼ばれる縦穴にジャッキを設置し、    布設する管渠を押す工法で、管の先端に     刃口と呼ばれるカッターを設置する刃口     推進と管の先端にシールド機と呼ぶ掘進     用の機械を設置するセミシールド工法に     分けられる   シールド工法 推進工法が布設する管をジャッキで押す のに対して、シールド工法はセグメントと 呼ばれるブロックを組み合わせることで 管を作りそれを反力にしてシールド機を 掘進させていく工法

4 配水と給水 (e)給水施設 給水装置 需要者の費用で設置される 日常の管理責任は需要者側 給水管とそれに直結する給水用具で構成 給水方式 4 配水と給水 (e)給水施設   給水装置     需要者の費用で設置される     日常の管理責任は需要者側     給水管とそれに直結する給水用具で構成 給水方式     直結方式・・・配水管の水圧を利用     受水槽方式・・・いったん受水槽に貯留して給水    ※需要者の必要とする水量、水圧の確保が困難な場合は受水槽方式にする

4 配水と給水 給水管および給水装置の構造および材質 →「給水装置の構造および材質の基準に関する省令」に定められた基準に 適合するものを使用 4 配水と給水 給水管および給水装置の構造および材質   →「給水装置の構造および材質の基準に関する省令」に定められた基準に 適合するものを使用 基準適合の確認方法   自己認証、第三者認証 設計仕様水量   給水用具の種類別吐水量とその同時使用率を考慮した水量、または建物の用途による種類別使用水量などを考慮して定める   給水区域における水利用の実態などについての考慮も必要

4 配水と給水 給水管の損失水頭の計算 管径50mm以下→ウエストン公式適用 管径70mm以上→配水管の場合を準用 ウエストン公式 4 配水と給水 給水管の損失水頭の計算 管径50mm以下→ウエストン公式適用 管径70mm以上→配水管の場合を準用 ウエストン公式 ここに、h:管の摩擦損失水頭〔m〕 V:管内の平均流速〔m/s〕 l:管長〔m〕 d:管の実内径〔m〕 g:重力加速度〔m/s2〕

4 配水と給水

5 ポンプ設備・電気機械設備など ポンプ・・・上水道施設の随所に利用されている エネルギー使用量 5 ポンプ設備・電気機械設備など ポンプ・・・上水道施設の随所に利用されている エネルギー使用量  水道全体のエネルギー使用量のうちポンプ運転における電力使用量の 比率が大きい(通常の維持管理) ポンプの設計の重要性  ・取水、導水、送水、配水など水の運搬に大きな役割を果たしている  ・薬品注入などの浄水プロセスにも各種のポンプが使われる ※水道が総合技術である一面を示している

5 ポンプ設備・電気機械設備など ポンプ形式

5 ポンプ設備・電気機械設備など   遠心ポンプ 回転する羽根車にて発生する遠心力で、半径方向に吐出る水を、渦巻ケーシングで速度エネルギーから圧力エネルギーに変えていくものを渦巻ポンプと言う。 揚水する高さは、低揚程から高揚程まで幅広い揚程範囲(数mから数百m程度)で使用される。 ←渦巻ポンプ 渦巻き型のケーシングとインペラーにより構成          ディフューザポンプ→ 上記に加えて案内羽根がある

5 ポンプ設備・電気機械設備など   斜流ポンプ 回転する羽根車よりの遠心力と羽根車の揚力により液体に伝える方法で、羽根車から斜め方向に吐出される。速度エネルギーを圧力エネルギーに変換するのを案内羽根で行うのが斜流ポンプである。 斜流ポンプの揚水高さは低揚程から中揚程に適している。(数mから30m程度) 軸流ポンプ 回転する羽根車の揚力により速度変換する方法で、液体は軸方向に吐出される。 揚水高さは、低揚程に適している(1~6m程度)

宿題 ・各ポンプの特徴を調べられる範囲で一覧表にまとめよ。

5 ポンプ設備・電気機械設備など ポンプの特性 比速度で表現される。比速度が同じであればその特性曲線はほぼ同じとなる。 5 ポンプ設備・電気機械設備など ポンプの特性  比速度で表現される。比速度が同じであればその特性曲線はほぼ同じとなる。  比速度:ポンプの揚程、軸動力、効率に関係  特性曲線 ここに、 NS:比速度 N:回転速度〔rpm, /min〕 ・・・1分間当たりの回転数を表す Q:揚水量〔m3/min〕 H:全揚程〔m〕

5 ポンプ設備・電気機械設備など ポンプの仕様の決定 →全揚程、吐出し量、口径、原動機出力、回転速度などについて検討 5 ポンプ設備・電気機械設備など ポンプの仕様の決定  →全揚程、吐出し量、口径、原動機出力、回転速度などについて検討  ポンプの大きさは口径によって示されるが、 一般には次式で表される ここに、 D:ポンプの口径〔mm〕 Q:ポンプの吐出し量〔m3/min〕 v:吸込み口または吐出し口の速度〔m/s〕 一般にv=2m/sを標準としている 横軸ポンプの全揚程

5 ポンプ設備・電気機械設備など 原動機の出力 ここに、 P:原動機の出力〔kW〕、γ:液の単位体積当たりの重量 5 ポンプ設備・電気機械設備など 原動機の出力 ここに、 P:原動機の出力〔kW〕、γ:液の単位体積当たりの重量 Q:ポンプの吐出し量〔m3/min〕、H:ポンプの全揚程〔m〕 η:ポンプの効率、α:余裕率(0.1~0.15) ポンプの運転中キャビテーションが発生しない範囲となるように仕様を決定 キャビテーション:液体にかかる圧力が下がることによって、液体の中から気体が発生する現象のこと

5 ポンプ設備・電気機械設備など その他関連設備 電動機・・・ポンプの駆動や弁の開閉などに使われる バルブ・・・水流の遮断や制御を目的とする 5 ポンプ設備・電気機械設備など その他関連設備 電動機・・・ポンプの駆動や弁の開閉などに使われる   バルブ・・・水流の遮断や制御を目的とする 電力設備・・・エネルギー源としての電力を安全かつ有効に使う          ための設備 計装設備・・・温度、圧力、流量、水位等の物理量を一般的な工          業計器を用いて測定し、電気信号へ変換することに          より、各設備のプロセスの状態を監視し、それをもと          に各設備を制御する 上水道施設の設計 環境工学、土木工学から機械工学、電気工学の分野にいたるまで極めて広い分野にまたがる