無線LANシステムによる 地域イントラネットの構築 NetWorld+Interop2000 Tokyo BOF(2000.6.7) ネットワーク白河 http://www.srkw.or.jp/
Copyright:Network SHIRAKAWA ネットワーク白河のご紹介 略称は“ニューズ” (NEWS=NEtWork Shirakawa) 平成9年10月に設立され、現在会員数は30名 白河地域におけるネットワークボランティア団体 アマチュア無線のパケット通信が原点 「常時接続」こそが真のネットワーク環境である 独自ドメインを取得し、インターネットサーバを自主管理 URL=http://www.srkw.or.jp/ 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA プロジェクトの狙い 「ネットワーク白河」の基本理念の実現 ~低廉で高速な常時接続環境を探求~ ベースはPRUGと同じ 初めは「専用線環境の共有」が主な狙い ~無謀な有線網によるイントラネット構築案~ 2.4GHz帯小電力無線LANシステムに注目 ~有線網よりも低コストでLANが構築可能~ 広帯域のネットワーク環境をどう活かすか 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA プロジェクト活動報告 1998年 7月 N+I’98 Tokyoで無線LANの有用性を認識 1998年10月 定例総会の会場で始めての伝送実験を実施 1999年3月 2ホップによる本格的な長距離伝送実験開始 SAMBA2.0によるUNIX-Windows共有実験開始 1999年10月 定例総会の会場で3ホップによる伝送実験を実施 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA プロジェクト活動報告 1999年10月 第2回乗鞍高原会議に参加(長野県・安曇村) 1999年11月 ルート社の無線ルータ(RTB2400)による伝送実験 2000年2月 白河医師会様の医療情報ネットワーク構築に参画 2000年6月 N+I 2000 Tokyo のBOFにパネラーとして参加 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 始めての伝送実験(1998.10) ICOM社のBR-200を2台お借りして、公開実験としては始めての伝送実験を行いました。直線距離にして約700m程度ですが、途中に白河関跡の小高い山で遮られており、完全な見通し距離ではなかったものの、ほぼ安定した接続状態が確保できました。 組み立て作業中の無線ブリッジ 700m先のアンテナに方向を合わせる 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 長距離伝送実験開始(1999.3) 山の向こう側のホストが同じセグメント上に見えます。 関山の中継サイトを挟んでの伝送距離は6.6Kmもあり、初めはちょっとしたカルチャーショックを感じました。 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 長距離伝送実験開始(1999.3) LinuxサーバにNICを2枚挿入し、グローバルセグメントから切り離す 関山山頂のお堂の中に中継用の無線ブリッジを設置(海抜618m) 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA UNIX-Windows共有(1999.3) サーバにSAMBA2.0をインストールして、UNIX-Windows共有環境を実現しました。 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA UNIX-Windows共有(1999.3) 「ネットワークコンピュータ」から見えるSAMBAのフォルダを仮想ドライブにマウントしてしまえば、Windowsのアプリケーションから自由にアクセスできるし、エクスプローラでファイル管理ができるのでFTPよりも快適です。グループウェアをうまく併用すれば、医療機関や教育機関などのような個別のプロジェクトを無線LANを使ったイントラネットに載せることは、充分可能であると思われます。 SAMBAシステム上の各リソース (ドライブ、フォルダ、プリンタ) 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 3ホップの伝送実験(1999.10) BR-200を6台使用して3ホップで伝送距離8kmを伝送したときの結果ですが、データ長が16KBであることに注目。 干渉などの影響は皆無で、大変良好な実験データが得られました。 関の森・自然交流館-搦目山・工藤宅(伝送距離8km) ----- Pinging 192.168.4.4 with 16000 bytes of data: Ping statistics for 192.168.4.4: Packets: Sent = 14, Received = 14, Lost = 0 (0% loss), Approximate round trip times in milli-seconds: Minimum = 515ms, Maximum = 648ms, Average = 562ms #bytes=32のときのround trip timeは、約30mSec. 実験的に投入した中継機材 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
長野県・安曇村で開催された第2回乗鞍高原会議に参加しました。 第2回乗鞍高原会議(1999.10) 長野県・安曇村で開催された第2回乗鞍高原会議に参加しました。 最前列のHUBの近くに陣取る ピンクの半袖シャツを着ている方がナビゲータの岩田健二さん 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
第2回乗鞍高原会議(1999.10) ここに安曇村CyberNetworkのサーバがある NTT DoCoMoの鉄塔に中継用の無線ルータを設置 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA RTB2400による伝送実験(1999.11) ルート(株)様のご協力により、無線ルータ(RTB2400)を使った伝送実験を実施しました。この実験を通して、今後ワイヤレスなネットワークを構築するうえで、ルート社の無線ルータは大変重要な役割を担うことを確信しました。 RTB2400無線ルータ本体 組み立て中のパッチアンテナ 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
RTB2400による伝送実験(1999.11) 結果として、5.8Kmでも周囲の条件がよければ、何とか使えるようだということです。5Km以内では、パケットロス1~6%程度でほぼ安定して接続可能であり、やはり6Km以上は多段中継が必要になるということが判りました。 #ルートさんのカタログ値を証明したような実験結果です。 関山山頂(海抜618m)からの眺望・白河市街地を見下ろす 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 医師会ネット構築に参画(2000.2) 地域医療情報化推進事業の補助金交付申請のため、システム提案を行いました。先頃この提案が審査を通って、無事に補助金の交付が認可されました。 広帯域と常時接続の利点を活かし、地域医療に貢献できるシステムを目指します。 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 番外編・ヒューマンネットも構築(2000.5) 物理的なネットワークの向こうには、いつも心を通い合わせるべき人間がいることを忘れてはならないと思います。良好な人間関係の上にこそ、良好なネットワークが築かれるのですから。 2000.5.24 東京・大塚にて PRUGとNEWSの呑み比べ大会? 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 無線LANから無線WANへ 2ホップで市街地全域を殆どカバー 無線ルータを投入してのWAN接続構想 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 無線ルータによるWAN接続 自立分散型の相互接続 各サブネット間の独立性を確保する 自動経路制御による安定化 RTB2400のL2 Auto Switch機能 マルチゲートウェイで負荷分散 WAN内にInternetへの出口を複数持つ 回線共有とセキュリティへの対応 IPsec、VPNなどの技術を導入する 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 自立分散型の相互接続 Subnet-D Subnet-A Subnet-B Subnet-C Subnet-B 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 自立分散型の相互接続 Subnet-D Subnet-A 各サブネット間の独立性を確保する Subnet-B Subnet-C Subnet-B 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 自動経路制御による安定化 Subnet-D Subnet-A 障害発生! Subnet-B Subnet-C Subnet-B 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 自動経路制御による安定化 Subnet-D Subnet-A RTB2400のL2 Auto Switch機能 Subnet-B Subnet-C Subnet-B 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA マルチゲートウェイで負荷分散 Subnet-D Subnet-A インターネット インターネット Subnet-B Subnet-C Subnet-B 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA マルチゲートウェイで負荷分散 Subnet-D Subnet-A インターネット インターネット WAN内にInternetの出口を複数持つ Subnet-B Subnet-C Subnet-B 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 回線共有とセキュリティの両立 IPsec Subnet-D Subnet-A IPsec IPsec Subnet-B Subnet-C Subnet-B IPsec 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 回線共有とセキュリティの両立 IPsec Subnet-D Subnet-A IPsec、VPNなどの技術を導入する IPsec IPsec Subnet-B Subnet-C Subnet-B IPsec 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA
Copyright:Network SHIRAKAWA 今後の課題 自前のインフラを活かすためのアイディア 広帯域や常時接続のメリットを発揮できるコンテンツ 初期投資やランニングコストの低減 アマチュア精神を大いに発揮してアイディアを絞る 問題意識の高揚・スキルアップ 啓蒙・普及活動を推進し、技術力向上を計る ほかの団体や組織との協力体制 行政、医療、教育の各機関、企業などとの連携 2018/9/19 Copyright:Network SHIRAKAWA