マーケティングの歴史と定義の変遷 マーケティングとは

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マーケティングの歴史と定義の変遷 マーケティングとは http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/ 今回のキーワード 経営の5過程 顧客満足 協創 ベンチマーキング http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/

企業 市場と企業のかかわり 金融市場 労働市場 購買市場 販売市場 「企業と市場」の意味するところは広範囲に及ぶ。 市場は購買指導、金融市場、販売市場など各種の市場が有機的に関連しながら企業とかかわっている。 特に近年、企業と販売市場との重要性が増している。 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/

販売市場とマーケティング 企業にとって販売市場の重要性が増大 販売市場への取り組みが重要視 マーケティングが体系化 企業にとっては関連するさまざまな市場のうち、特に販売市場が重要になってきた。 そのため販売市場への取り組みは最重要課題となり、この考えが発展しマーケティングという学問が体系化されてきた。 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/

経営の全体像 財務 購買 製造 販売 労務 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/ マーケティングを理解するためには、まず経営の全体像を知り、その中でマーケティングがどのように位置づけられどんな働きを理解するのかが必要となる。 経営の全体像は製造業を例にすると、経営過程は、資本の循環・回転・発展過程として、購買・製造・販売の各過程がある。 材料を購入し、材料を加工し製品を製造する。完成した製品を販売しあらたな材料購入資金を入手する。 この購買・製造・販売の各過程において財務・労務といった過程がマーケティング過程を手助けする。 これら5つの過程の反復が経営過程である。 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/

トップマネージメントからの視点 外部環境の分析 販売計画の設定 生産・購買・財務・労務計画の設定 戦略経営計画を作成 戦略経営計画が組織を通じて実行 結果の評価 これをトップマネージメントつまり経営者の視点から見ると、経営の5過程はより段階的な意思決定過程となる。 まず、外部環境を分析し自らのおかれた環境を理解する。 この外部環境を踏まえて目標を設定する。 この目標を達成するための販売計画を立案する。 販売計画を達成するために財産計画、購買計画、財務計画、労務計画を構築する。 更にこれらの全体を調整し、戦略経営計画を作成する。 この計画された戦略経営計画は、組織を通じて実行される。 当然実行されるのは市場においてであり、市場の反応から経営計画の評価がなされる。 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/

マーケティングの重要性 5過程のなかで販売過程が重要 販売過程が経営目的の成否を決定 経営過程全体がマーケティング志向へ 経営の基本機能はマーケティングとイノベーション 話は元に戻る。 過去においては、生産や購買過程が重視されていたこともあるが 経営の5過程の中で、現在は販売過程が重要なものであると認識されてきている。 販売過程が経営目的の達成の可否を決定するということもある。 つまりマーケティングが経営目的を達成できるかどうかの機能を担っている。 このような状況において経営過程全体がマーケティング志向になるのは当然のことである。 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/

コトラーの定義 交換過程を通じてニーズと欲求を充足させることを目指す人間活動 交換過程を通じてニーズと欲求を充足させることを目指す社会的プロセス マーケティングの定義を紹介する。 1985年と1995年のAMAの定義は 「個人や組織の目標を達成する交換を創造するため、アイデア、財、サービスの概念形成、価格、プロモーション、流通を計画実行する過程」となっている。 つまり個人や組織の目的を達成する交換を現実のものとするために4Pの組み合わせ、マーケティングミックスを作り出すこと。 2000年のコトラーの定義によると、「交換過程を通じてニーズと欲求を充足させることを目指す人間活動」 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/

定義の変遷の理由 マーケティング過程の決定は企業内部 実践は外部環境である市場で行う 時代や市場の状況から複雑な影響を受ける マーケティングの実践は外部環境に影響を受ける 定義も時代とともに変化する マーケティングの定義は時代とともに移ろい変化している。 その理由は、マーケティング過程の決定は企業内部で行われる。 企業の意思決定の一部である。 ひとたびマーケティング戦略が作られたならばその実践は外部環境である市場において行われる。 この時点で、マーケティングの実践は経営環境によって統制することが不可能である。 そのときの時代や、市場の状況、に大きく影響を受ける。 そのため定義もその時代の環境の変遷を見る必要があり、結果として定義も時代とともに変化していく。 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/

20世紀 前期 南北戦争終了後市場が停滞 過剰生産 独占資本による市場獲得のために開発 20世紀 前期 南北戦争終了後市場が停滞 過剰生産 独占資本による市場獲得のために開発 財の物的流通ならびにそれらの所有権の移転にかかわる諸行動 マーケティングは時代とともに変化し拡大してきた。この変遷を5段階にわけ見ていく。 第一段階はマーケティングの生成期である。 マーケティングの概念は20世紀初頭にアメリカで誕生した。 アメリカの南北戦争は1861年~1865年 アメリカは南北戦争後、産業革命を達成。 アメリカの北東部は工業化に成功し生産能力を格段に向上させていた。 フロンティア運動は西へ西へとアメリカを拡大していく領土拡大。 東では過剰生産、西へは領土拡大途中。西が魅力的な市場であり、独占資本は西部の市場獲得を狙う! 1890年ごろの南北戦争の終結後、フロンティア運動によって市場が停滞していた。そのため過剰生産となり、独占資本による市場獲得のためのマーケティングへの認識が高まった。 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/

20世紀 中期 製品の標準化と技術の発達 大量生産体制の確立 「いかに製品を売るか!」を重視 20世紀 中期 製品の標準化と技術の発達 大量生産体制の確立 「いかに製品を売るか!」を重視 生産者から消費者若しくは使用者に至る商品及びサービスの流れを指揮する事業活動の遂行である。 第2段階 1920年になると政府による産業の合理化、各産業での生産と技術の発達により製品の標準化が進む。これにより大量生産体制が確立。 製品は大量に作ることが出来るようになった。 次はこの製品を「いかに売るか」が重要となる。 1929年は世界大恐慌により企業は過剰設備などのために倒産が多発。 マーケティングは単に販売管理の枠を超え経営管理、もしくは経営全体を通じて管理されることがらとなった。 AMA1960 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/

20世紀 後期 巨大な投資と技術革新により企業存続の危機 顧客こそが経営にとって最も重要 長期的視点に立ったマーケティング戦略 20世紀 後期 巨大な投資と技術革新により企業存続の危機 顧客こそが経営にとって最も重要 長期的視点に立ったマーケティング戦略 個人および組織目的を満足させる交換を創造するために、アイデア、製品、サービスを概念化し、価格づけ、販売促進、流通を計画し、実施するプロセスである。 アメリカの資本主義経済の構造変化は寡占的競争の状態を強めた。 寡占的競争とは市場を少数の企業で占める状況を言う。これにより競争相手は巨大化し、巨大な投資を行い製造が大規模化する。 一方技術革新が活発に行われることにより過去の技術や過去の投資がまったく意味を持たなくなることも珍しくなかった。 真空管がトランジスタへ 機械式計算機が電子計算機へ 新たな技術により既存の技術が陳腐化する。陳腐化すると当然、過去の巨額の投資は無価値なものとなる。結果として企業の存亡が問われることになる。 そこで注目されたのが技術・製品ではなく「顧客」が最も重要な経営資産であるという考え方。顧客を中心として顧客のニーズをベースにしたマーケティング戦略を構築するようになった。 社会の利益を個人の利益よりも優位におくという認識である。 人間を特定の経済的役割である消費者としてではなく人間としての総体の「生活者」として捕らえる。 マーケティングで企業の諸部門を調整・統合するトータルマーケティングが登場 AMA1985 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/

21世紀 消費者のニーズに応えるだけでなく社会的利益に貢献 企業の利益追求よりも社会的期待を重視 マーケティングは豊かな社会をもたらす義務がある マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、そして社会全体にとって価値ある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動、一連の制度、過程である。 公害の発生、石油危機、環境破壊、欠陥製品、資源の枯渇問題などマーケティングへの批判が起こりマーケティングは消費者のニーズに応えるだけでなく社会的な利益や市民の利益に貢献する責任があるとの考え方が生まれた。 組織と利害関係者にとって有益となるように、顧客にたいして価値を創造・伝達・提供し、顧客との関係性を管理したりするために行われる組織的な活動とその一連の過程である。 AMA2004 マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、そして社会全体にとって価値ある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動、一連の制度、過程である。 AMA2007 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/