省燃費運転の励行について (取組みの要点) 13.02.21Ver 省燃費運転の励行について (取組みの要点) 温暖化対策専門部会
地球温暖化の主要因 ⇒化石燃料の使用によるCO2濃度の上昇 2011年は391ppm 出展:IPCC第4次報告書
世界の平均気温・海面水位の上昇予測 このまま「高度成長・化石燃料依存型」の社会が続けば 2100年に 気温上昇:約4℃(2.4~6.4℃) 海面上昇:26~59cm 自然災害増大、食糧危機 飲料水不足、健康被害 気温上昇:max 6.4℃ 海面上昇: max 59cm ℃ IPCC第4次報告書(2007.2)より
現場のエネルギー別比率 ●現場CO2排出量のエネルギー別比率 ●軽油使用量の内訳 ⇒軽油起因が7割 ⇒省燃費研修対象建機で6割強 ⇒軽油起因が7割 ●軽油使用量の内訳 ⇒省燃費研修対象建機で6割強 研修対象建機 重機系:40% 車両系:24% 電力:17% 軽油:69% 灯油: 1% 重油:13%
ダンプ・トラックの省燃費運転手法(1) ●不要なアイドリングを避ける! ⇒冬でも暖機運転は5分で十分 ●空ぶかしや急発進・急加速はしない! ⇒必要以上にエンジンの回転数を上げることになり、燃費悪化の大きな原因 ●グリーンゾーン(1200~1500rpm)で運転する! ⇒エンジン効率が最も高い回転領域(通常、タコメーターの10時~12時の位置)で運転すると燃費が向上 ●シフトアップは早めに、シフトダウンは遅めに! ⇒エンジンの回転数をなるべく低くすることが重要
ダンプ・トラックの省燃費運転手法(2) ●惰力走行で燃費改善! ●経済速度での走行! ●波状運転はやめよう! ⇒エンジンブレーキ使用時は燃料噴射がゼロ 停車時はエンジンブレーキを活用すること ●経済速度での走行! ⇒車の空気抵抗は速度が2倍になると4倍,3倍になると9倍 (例)走行速度100km/h⇒80 km/hで、燃費は20%向上 ●波状運転はやめよう! ⇒加速と減速を繰り返す波状運転は定速運転と比べ燃費は 25%悪化
油圧ショベルの省燃費運転手法(1) ●省燃費モードの使用! ⇒通常の土質では作業効率はあまり低下せず燃費が7%向上 ●不要なアイドリングを避ける! ⇒アイドリングはエンジン始動時と停止時の5分間で十分 ●2段掘削を活用! ⇒まず上部を掘削し次に下部を掘削することでサイクルタイムが短縮でき燃料節減 ●旋回角度を極力小さく! ⇒油圧ショベルの旋回角度を小さくできる場所にダンプを誘導することでサイクルタイムが短縮でき、燃料節減
油圧ショベルの省燃費運転手法(2) ●アーム・バケットを適正な角度で使用! ⇒アームを垂直にし、前後30~40度の範囲で掘削すると最も効率的。遠方掘削や手前掘削を避け、適正な範囲を掘削するよう心掛ける ●油圧リリーフを避ける! ⇒過負荷作業で油圧リリーフが作動すると、作業は止まり油圧が逃げるだけで燃費が悪化します ●定期点検・日常点検の励行! ⇒オイルフィルタやエアークリーナーの目詰まり、バケットの爪の摩耗、履帯の緩みは燃費の悪化の要因
省燃費運転の副次効果(安全面)
最後に!(省燃費運転研修の意義) 日建連が実施した省燃費運転の実技研修では 平均で約25%の燃費節減効果が得られています ●環境保全に貢献 CO2の排出量を削減し 地球温暖化防止に貢献 ●経営改善に寄与 燃料使用量を削減し 経費節減に寄与 *重機・車両の長寿命化や事故防止にも効果あり ・省燃費運転の意義ですが ・一つはCO2排出量を削減し地球温暖化に貢献すること ・一つは燃料削減、経費削減に寄与することができます。 ・更には安全運転による事故防止にも繋がります。 ・省燃費運転に心がけ、走行作業のムダを無くすことにご協力をお願いします。 省燃費運転により、走行・作業のムダをなくす ことで環境にも経営にも貢献できます
省燃費運転の重要性、実施方法の説明は以上です。 引き続き、理解度確認テストで確認しましょう。