活断層と原発.

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活断層と原発

活断層とは 地質学的に最近の期間(数10万年~200万年)において地震を繰返し発生させ, 今後も引き続き活動して地震を引き起こす可能性の高い断層 http://www.hinet.bosai.go.jp/about_earthquake/part1.html

活断層 http://www.hinet.bosai.go.jp/about_earthquake/PNG/fig2.3.png 1995年兵庫県南部地震(M7.2)の際に, 淡路島西岸に沿って1.5~2mの地表食い違いを出現させた野島断層

横ずれ断層 http://www.hinet.bosai.go.jp/about_earthquake/PNG/fig6.3.png

活断層の活動度区分

陸域の活断層分布  日本全体では,活動度A級の活断層が約100,B級の活断層が約750,C級の活断層が約450知られています. ただ,先に述べたとおり,ずれの速さが小さい場合は地形による判別が困難となるため, 実際に存在する活動度C級の活断層はもっと多いものと想像されています. 図6.4は, 活断層研究会(1991)によってまとめられた,我が国における陸域活断層の分布です. 活断層の密度は中部地方と近畿地方で濃くなっているため,長期的な意味においては, 両地方における内陸地震発生の頻度は他地域に較べて高いと言えます.「活断層」という用語を聞くと,なにか断層が生きていて常に動いているような印象を受けますが, 平時の活断層は静穏であって,何の動きもしていません. しかし,数千年から,場合によっては数万年に一度,突然動くことによって大きな地震を発生させるのです. すなわち,活断層の動きは間欠的であり,その活動周期は非常に長いもののです.

敦賀原発2号機上のD1断層 http://www.asahi.com/politics/update/1210/TKY201212100195.html

敦賀原発2号機「活断層」 規制委が報告書了承 敦賀原発2号機「活断層」 規制委が報告書了承 原子力規制委員会は22日午前、日本原子力発電の敦賀原子力発電所(福井県)2号機直下の断層は活断層だとする有識者会合の報告を了承した。国のルールでは活断層の真上にある原発の再稼働を認めていない。このため今後、規制委は運転再開の審査はできないと判断し、再稼働を認めない公算が大きい。一方、日本原電は「活断層ではない」として6月末まで独自調査を続ける構えだ。 敦賀原発2号機「活断層」 規制委が報告書了承 2013/5/22 11:57 (2013/5/22 14:26更新)

敦賀「活断層」報告、説明不十分と 専門家が批判 2013年5月24日22時12分 読売新聞 敦賀「活断層」報告、説明不十分と 専門家が批判 2013年5月24日22時12分  読売新聞 もともと活断層の可能性を指摘していた専門家の一人である杉山雄一・産業技術総合研究所総括研究主幹(地質学)が24日、「説明が不十分だ」と批判した。  杉山さんは昨年4月、規制委の前身である旧原子力安全・保安院の意見聴取会の委員として、同原発を現地調査し、「活断層の可能性を否定できない」と指摘した。これを受けて、規制委による調査が行われた。  規制委が「活断層」と判断した論理より、活断層を否定する日本原電の主張の方が「合理的で可能性が高い」と指摘し、「公平に扱っていない。なぜそう判断したのか、説明が抜け落ちている」と、報告書を批判した。

活断層認定問題は, 原発再稼働のための トカゲの尻尾切り D1活断層の認定は不確か。 原子炉直下に活断層がなければ,原発事故が生じないということはありえない。にもかかわらず,そういう流れを作っている。 つまり,活断層が原子炉の直下になければ,問題がない,となる。そして,地震の揺れによる原発事故の可能性を棄てて,他の原発の再稼働につなげようとしている。

さて,大阪と福井