自然の芸術 = 頭の体操:天動説か地動説か=正午のアナレンマ 正午のアナレンマ 「学校でならったから正しい」のではなく 自分の頭で考える習慣を付けよう。 自然の芸術 = 正午のアナレンマ Ayiomamitis 野村 仁 B. Urschel 地球の自転軸は公転面から23.4度傾いている。
宇宙物理は過去の事象を現在に見ることが出来る =時空を超えるタイムマシーン =時空を超えるタイムマシーン 情報は有限の速度(光速度)でしか伝わらない。 例:宇宙誕生後30万年の姿(3000度の火の玉の名残) このときの宇宙には水素とヘリウムしかなかった。 今の宇宙は?
元素の周期律表:この中で宇宙誕生時に作られたのは水素とヘリウムのみ。ではその他の主要な元素はいつどこで作られたか
星の一生⇒星の重さで決まる 恒星になれず終わる ガスが宇宙空間にばらまかれ、再び星をつくる材料になる 褐色矮星 (〜0.08) ) 主系列星 星間ガス 主系列星 (0.08〜0.4) 褐色矮星 (〜0.08) 赤色 巨星 超巨星 惑星状星雲 白色矮星 恒星になれず終わる 超新星爆発 中性子星 ブラックホール ガスが宇宙空間にばらまかれ、再び星をつくる材料になる 超新星残骸 数字は質量 (太陽質量=1) (0.4〜8) (8〜) 星の一生は、星が生まれた時から決まっています。それは星の重さによって決まります。 太陽質量程度以上の星は、中心部分で水素を燃やす、主系列星の時代が一生の大半を占めます。 その後、軽い星は白色矮星になって静かに冷えていきます。 しかし、重い星は非常にドラマティックな最期を迎えます。 これを超新星と呼び、太陽の8から10倍程度以上の質量の星は、この超新星爆発を起こすといわれています。 新しい星と言いますが、実は超新星は、星の誕生ではなく、星の壮絶な死なのです。
重い星の起こす超新星爆発 鉄が分解し、周りから物質が落ち込む Fe 中性子星またはブラックホール 中心に鉄があり、星の中で作られた 太陽質量の10倍程度以上の重い星は、中心部で、水素を燃やした後、 次々と重い元素を生成する燃焼を起こしますが、最終的に鉄の中心核が形成されます。 鉄はそれ以上燃焼できずに、収縮し、いずれ分解を始めます。 その結果中心核に向けて周りの物質が落ち込み、中心核との衝突を起こし、 その衝撃で大爆発を起こします。 爆発後、中性子星やブラックホールが残ります。 この爆発の代表的なものは、かに星雲のSN1054(イチゼロゴーヨン)や 小柴昌俊さんがノーベル物理学賞を受賞する対象になったSN1987Aがあります。 中心に鉄があり、星の中で作られた 様々な元素が囲んでいる 中性子星またはブラックホール
より軽い星の起こす超新星爆発 白色矮星 (White Dwarf) 白色矮星でいられる質量を超える 白色矮星に他の星の H He WD WD 白色矮星に他の星の ガスが降り積もる H He He C,O 一方、軽い星は、最終的に白色矮星になります。 ここで、もしその星が、他の星と連星になっていて、相手の星のガスをはぎ取るような場合は、 白色矮星にそのガスが降り積もります。 降り積もったガスで白色矮星でいられる限界の質量を超えた場合、白色矮星全体が爆発します。 この爆発の場合、爆発後には何も残りません。 この型の代表的な超新星は、明月記にも記述のあるSN1006(イチゼロゼロロク)、 ティコの星SN1572やケプラーの星SN1604(イチロクゼロヨン) があります。 何も残らない 白色矮星 (White Dwarf)
星は安全な原子炉、但し最期には! 軽い星 重い星
超新星 と X線放射 (大質量星の最期の大爆発) SN1987A (左下):可視光 その後の20年 (下):X線 超新星 と X線放射 (大質量星の最期の大爆発) SN1987A (左下):可視光 その後の20年 (下):X線 X線の放射(スペクトル、形)は超新 星の進化(時間発展)の帰結である 例えば元素の合成 宇宙はビッグバンで誕生 (水素+ヘリウム)。星は核融合で光る重い元素(鉄まで)の合成超新星宇宙空間に拡散、 再び集って次世代の星(太陽)この繰り返しで宇宙全体が重元素汚染。 この歴史をX線で追う。
一條院 寛弘三年 四月二日 葵酉 夜以降 騎官中 有大客星 如螢惑 光明動耀 連夜正見南方 或云 騎陣将軍星本体 増変光 明月記(藤原定家)の記録SN1006 一條院 寛弘三年 四月二日 葵酉 夜以降 騎官中 有大客星 如螢惑 光明動耀 連夜正見南方 或云 騎陣将軍星本体 増変光 安倍晴明の次男の天文密奏を記録 ? SN1006のみが「大客星」という表現が用いられています。 いかに大きく、明るかったかがわかります。 騎官:27星からなる皇帝の侍衛 騎陣将軍:車騎にのる将軍
①1006年の超新星(SN1006) 加茂大橋から南を眺望 火星 アンタレス 作花一志提供
②1054年の超新星(かに星雲) 東山を眺望(7月4日3:00) カペラ 作花一志提供
③1181年の超新星(3C58) 比叡山頂を眺望 カシオペア 作花一志提供
を経て平安時代 (1006年)に到着した。 藤原定家 が、明月記にこれを書き留めた。更に1000年後の 1000歳の記念写真から、何がわかったか ネオン 珪素 X線の強度 硫黄 縄文時代に爆発した超新星の光が、5000年の時 を経て平安時代 (1006年)に到着した。 藤原定家 が、明月記にこれを書き留めた。更に1000年後の 2006年に、21世紀の最新衛星によって、史上最も 明るい超新星だったことを証明した(小山)。 アルゴン 酸素 鉄 マグネシウム カルシウム X線のエネルギー
京都と江戸の天文学争い 江戸で、澁川春海が新暦を作成、京都梅小路で天体観測をし 京都の陰陽頭の土御門泰福推薦の暦と比較 京都と江戸の天文学争い 江戸で、澁川春海が新暦を作成、京都梅小路で天体観測をし 京都の陰陽頭の土御門泰福推薦の暦と比較 「貞享暦」の勝利 (水戸光圀仲介) 息子の土御門泰邦は1751年梅小路に天文台、私塾:斉政館、 四条堺町に分室(皆川村吉) 江戸天文方は1797に西三条に天文台をつくる (土御門の天文台と同じ経度、緯度~35度) 伊能忠敬の日本初の本初子午線はここ 大将軍八神社 土御門家の家司、皆川家に伝わる一連の古文暦道資料 がある。国産第1号の暦、貞享暦を 作った渋川春海製作の天球儀
安倍(土御門)泰福の墓 真如堂 安倍(土御門)泰邦の墓 梅小路の大表土台(日時計) 渾天儀台(天体観測機器) 浅草天文台を描いた葛飾北斎 真如堂 梅林寺の大表土台 安倍(土御門)泰邦の墓 梅小路の大表土台(日時計) 渾天儀台(天体観測機器) 浅草天文台を描いた葛飾北斎 の「浅草鳥越の図」
星の運命は「体重」によって決まる。 超新星
6000年の時空旅行の後、寛弘三年四月二日(1006年5月1日)、京都南 巨椋池上空に 火星 アンタレス 騎陣将軍 SN1006 四月二日時々雨:御堂関白記