工事担任者試験(総合種) について こうたん一発で合格する会 V1.0版
1.目的 本資料は、社外重点資格である工事担任者試験(総合種)についての 概要説明と合格者の体験談の資料となります。 本資格を受験・合格することで、電気通信事業の端末設備等を接続する ための工事に関する知識を高めることができます。 設備知識を高めることでカスタマーサポート部門内のスキル向上され、 ひいてはフィールドテクノのサービス品質向上を目的とします。
2.1 工事担任者試験について 具体例を上げると個人宅内でONUとPCをLANケーブル接続工事をしたり、 法人ビル内でIP-PBXやスイッチングハブの配線や設定工事をするのに必要な資格となります。
2.2 資格の種類 資格者証の種類 工事可能範囲 試験難易度 AI・DD総合種 高い AI第1種 DD第1種 AI第2種 DD第2種 広い(法人向け含む) 高い AI第1種 DD第1種 AI第2種 DD第2種 AI第3種 DD第3種 狭い(個人向けのみ) 低い
2.3 工事担任者試験(総合種)科目 工事担任者試験(総合種)は以下3科目に分かれています。 各科目の満点は100点で、合格点は60点以上。全科目合格で資格取得。 No 正式名称 略称 出題範囲例 1 電気通信技術の基礎 基礎 電気工学の基礎(電気回路、電子回路、論理回路)、電気通信の基礎(伝送理論、伝送技術) 2 端末設備の接続のための技術及び理論 技術 端末設備の技術、総合デジタル通信の技術、接続工事の技術、トラヒック理論、ネットワークの技術、情報セキュリティの技術 3 端末設備の接続に関する法規 法規 電気通信事業法、工事担任者規則、端末設備等規則(技術基準)、有線電気通信法、不正アクセス行為の禁止等に関する法律、電子署名及び認証業務に関する法律
2.4 工事担任者試験(総合種)試験月等 試験月は、毎年2回、5月と11月に実施し、試験日は試験申請の受付が 始まる1か月~2か月前に公示。 試験の実施地も試験申請の受付が始まる1か月~2か月前に公示。 その他、試験の申込み期日や受験料などはホームページ参照。
(参考)試験種別/試験科目数毎推移表(受験者数、合格率)
全科目の過去問5年分(10回分)を2~3回繰り返す 3.1 試験勉強実施方法について 勉強全体の流れ 勉強方法概要 通常勉強期間 勉強開始 STEP1 今の実力と勉強範囲を知る STEP2 科目毎に合格レベルまで計算力と知識等を強化 STEP3 過去問を確実に解けるようにする 最新の過去問を1回解く 1日 ・基礎と法規科目を勉強 ・技術科目を勉強 約1か月 約1か月 全科目の過去問5年分(10回分)を2~3回繰り返す 約半月 受験 次スライド以降はSTEP2の各科目別に勉強方法詳細を記載
3.2 基礎の勉強方法について No 項目 勉強内容 勉強期間 必須/推奨 1 基礎科目 計算力の向上 「電気回路」「電子回路」「論理回路」「伝送理論」内の計算問題をパターンごとに個別で確実に抑え、自力で計算できるようにする 約10日 必須 2 知識の向上 「電気回路」「電子回路」「論理回路」「伝送理論」「伝送技術」に出てくる知識について過去問から抑え、参考書でその意味を理解する 約5日 推奨 3 基礎科目 過去問実施 過去問から基礎だけを5年分(10回)解き、1.2で行った勉強が身についていることを確認する ※必須は合格するために優先される、推奨は確実に合格するために推奨される勉強
3.2 法規の勉強方法について 3.3 法規の勉強方法について No 項目 勉強内容 勉強期間 必須/推奨 1 法規科目 知識の向上 3.3 法規の勉強方法について No 項目 勉強内容 勉強期間 必須/推奨 1 法規科目 知識の向上 別途配布する法規の穴埋め資料を何も見ずに一言一句間違いなく記入できるように暗記する 約7日 推奨 2 法規科目 過去問実施 過去問から基礎だけを5年分(10回)解き、1で行った勉強が身についていることを確認する 約5日 必須 ※必須は合格するために優先される、推奨は確実に合格するために推奨される勉強
3.4 技術の勉強方法について No 項目 勉強内容 勉強期間 必須/推奨 1 技術科目 計算力の向上 「トラヒック理論」「接続工事の技術(水平リンク長、幹線リンク長)」の計算問題をパターンごとに個別で確実に抑え、自力で計算できるようにする 約3日 必須 2 技術科目 知識の向上 「情報セキュリティの技術」「接続工事の技術」の不正アクセス表、機能確認試験表それぞれを確実に理解する 約1日 3 過去問実施 過去問から技術だけを5年分(10回)解き、1.2で行った勉強が身についていること、及び問題文及び解答欄に出てくる用語や選択肢等は後述の参考書で確実に理解しておく 約21日 4 技術科目 知識の向上+ 参考書の技術部分を端から端まで読みその意味や用語を正しく理解する 時間が許す限り 推奨
3.5 勉強実施時のの注意点 問題内容は毎年部分的に変えてくることが多い。 ひっかけに引っかからないように過去問実施時は以下を必ず行うこと。 1.問題文及び解答欄に出てくる用語や選択肢等は後述の参考書で 意味や用語確実に抑えること 2.正誤問題はその他の選択肢がなぜ正しいのか、なぜ誤っているか を説明できるようにしておくこと 3.英語の略称は何の略なのかを抑えること (例:WDM=WaveDivisionMultiplexing(光波長多重))
4.1 勉強サポートできることについて 1.基礎、技術の計算問題についての勉強会開催 2.法規の穴埋め資料配布 3.基礎、技術、法規の不明点の回答(口頭及びLINEを利用) 4.その他頻出傾向にある個所の説明
4.2 勉強サポートチェック表
能動的且つ継続的に勉強時間を確保して勉強しようとしない人は 勉強会だけ受けても絶対合格できません!! 4.3 勉強サポートの注意点※免責事項 基本的なスタンスは『問題参考書変わり』となります。 計算問題の解法等、自力で習得が難しい部分についてはこちらから サポートしますが、こちらで理解度把握などは行いません! ※センター長はお優しいので管理されてましたが、私はやりません! 事前に理解しておかないといけないチェック表は渡しますので 過去問をやってみるなどで、各自で把握お願いします。 能動的且つ継続的に勉強時間を確保して勉強しようとしない人は 勉強会だけ受けても絶対合格できません!!
5.1 過去合格事例(井ノ畑の場合 その1) ・5月:過去問及び問題集を解く ・6月:通信教育受講※あまり役に立たなかった ・7月~8月:実施せず ・9月:講師による勉強会講義。基礎と法規を一通り抑え終える ・10月:講師による勉強会講義。技術を一通り抑え終える 過去問5年分1回目終える ・11月:過去問5年分2回目。DD第1種と第2種の過去問2年分実施 その後参考書内技術を端から端まで理解する⇒受験
5.2 過去合格事例(井ノ畑の場合 その2) ・勉強時間:5月~6月、休日平均2時間 ・勉強方法:勉強会は勤務上で出れないもの以外は必ず参加 5.2 過去合格事例(井ノ畑の場合 その2) ・勉強時間:5月~6月、休日平均2時間 9月~10月、平日平均2時間、休日平均8時間 11月、平日平均2時間、休日平均6時間 ・勉強方法:勉強会は勤務上で出れないもの以外は必ず参加 平日は、休憩時間中 or 電車の中で法規の穴埋め資料を覚える +勤務前後に休憩室 or 会社近くの喫茶店で1h以上勉強(A勤時:19時頃まで) 休日は、朝9時には会社近くの喫茶店に出向き、休憩しつつ18時頃まで勉強 後半は合格レベルに達したため他の人へ勉強を教えながら、過去問実施 +参考書の技術部分(約250ページ)について1ページずつ理解していき 知識の向上を図る ・試験結果:基礎96点、技術98点、法規92点で合格
(参考URL) ・電気通信国家試験センター https://www.shiken.dekyo.or.jp/index.html ・工事担任者試験対策wiki ~AI・DD総合種~ - 過去問 https://www49.atwiki.jp/kotansogo/pages/20.html