平成29年度 御宿町地域公共交通会議 (千葉県御宿町) (地域内フィーダー系統確保維持事業)

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佐賀市中期財政計画 総務部財政課 平成26年12 月 平成27年度 ~ 平成33年度 1. 佐賀市を取り巻く状況 ○ 生産年齢人口(15~64歳)の減少 ⇒ 税収等の減少 ○ 高齢者人口(65歳以上)の増加 ⇒ 扶助費や医療費等の増加 ○ 合併特例措置 ⇒ 普通交付税の段階的縮減 (27年度から32年度まで)
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平成29年度 御宿町地域公共交通会議 (千葉県御宿町) (地域内フィーダー系統確保維持事業) 【関東管内ベストプラクティス】  平成29年度 御宿町地域公共交通会議  (千葉県御宿町) (地域内フィーダー系統確保維持事業) 資料2 地域の公共交通の現況 半島振興対策 実施地域指定  御宿町は都市部からの転入者が多いことから、人口減少率は近隣市町と比べ緩やかに推移している。しかし65歳以上の人口比率は高まりをみせ、高齢化率は千葉県内上位である。  このような状況のなかで、町内を移動する交通手段はタクシーのみであり、高齢者等の移動が困難になっている地域もある。  また、町外への交通アクセス手段である路線バス(JR御宿駅とJR勝浦駅を結ぶ)の利用者も減少傾向である。 面 積 24.86k㎡ 人口 (H29.11月時点) 7,615人 15歳未満 514人 65歳以上 3,712人 高 齢 化 率 48.7% 世  帯  数 3,672世帯 事業の目的・必要性  高齢化が県内トップである状況や自動車免許証の返納も増加傾向にある状況などから、高齢者の移動手段の確保は大きな課題となっている。また 都市部からの移住者(2地域居住含む)が増加していることから、生活圏域の広域化等により町民の移動ニーズは多様化しており、こうしたニーズに対応した公共交通ネットワークの構築が急務となっている。  このような状況の中、地域のニーズに合った交通サービスを将来にわたり確保・維持するため、地域内フィーダー系統確保維持事業を実施する。 事業の概要  地域間交通を確保・維持する取組みとして、町内全域をカバーする乗合運行(デマンド型)を地域内フィーダー系統確保維持事業を平成26年10月1日から実施している。これは、ルートを定めず、運行エリア内を乗合で移動するもので、事前予約型・町内全域乗合タクシーとして運行している。 公共交通会議開催状況 ○協議会の開催状況 5回開催  ・(H26.1.28) 乗合運行計画(案)を協議  ・(H26.2.25) 目標・効果、費用総額を協議  ・(H26.3.25) ネットワーク計画の協議等  ・(H26.6.12) ネットワーク計画の協議等  ・(H27.6.17) ネットワーク計画の見直し  ・(H28.1.22) 平成27年度1次評価  ・(H28.6.21) ネットワーク計画の協議等  ・(H29.1.20) 平成28年度1次評価  ・(H29.6.21) ネットワーク計画の協議等 【デマンド交通「 エビアミー号」】 事業者名:株式会社 小湊鉄道 運行区域:御宿町全域 運行日:月曜~日曜(年末年始のみ運休) 運行時間帯:午前8時~午後5時 運行本数:8便/日 運行車両:キャラバン10人乗り 運賃:大人300円、小学生100円、障害者手帳交付者200円

資料3 前回の事業評価結果の反映状況 アピールポイント 定量的な目標・効果 今後の改善点 目標効果の達成状況 【関東管内ベストプラクティス】 ○利用者が増加すると予測して、共通乗降場所(おんじゅく認定こども園)を1か所追加し、利用促 進に取り組んだ。 8か所→12か所(H28)→13か所(H29) ○利用者の利便性向上(JR御宿駅/特急発車時刻に合わせた)を図るため、運行ダイヤの改正を行った。(利用者ターゲットを特急電車に乗車する方にした) ①10人乗りの車両に乗り合って運行する御宿町 乗合運行は、電話予約により運行するため、無駄のない効率的な運行を図っている。 ②住民に親しんでもらうため、乗合運行の愛称を募集し「エビアミー号」とした。(車両にペイント) ③土日・休日も運行している。  (休日は12月29日から1月3日) ④自宅(付近)まで送迎している。 定量的な目標・効果 【目標】 ・1日あたりの利用者数を14人と見込む。(総利用者数4,828人を見込む) ・運賃収入は、1,416,200円を見込む。 【効果】 ①主要な公共施設をはじめ、商店や医療施設へアクセスできる公共交通サービスを提供する。 ②民間バス及びJRといった幹線交通軸に接続する公共交通サービスを確保する。 ③公共交通サービスの提供により徒歩では移動が困難な交通不便地域の解消を図る。 ④公共交通機関相互のサービス水準は、民間タクシー>デマンド>民間バス」を原則とする。 今後の改善点  乗合運行エビアミー号の運行を開始して 3年が経過した。  利用者の状況をみると、同じ方の利用が多く、通勤や買い物、通院など日常生活に必要な公共交通になっている。  このことから、継続的に利用者のモニタリングを行い、ニーズに応じて改善する必要がありますが、変化に伴う利用者への影響を十分に考慮しながら運行設計を行う必要がある。  高齢者の利用が多いことから、安全に乗降できるよう自動スライドドアや自動ステップ装置が搭載された車両への買い替えが必要になっている。   エビアミー号の走行位置を利用者がわかる仕組みを取り入れ、待機している利用者の不安を解消したい。 目標効果の達成状況 【御宿町全域】 利用者数: 1日あたりの利用者数を13.3人(総利用者数4,789人) 運賃収入は、1,330,900円。(マイナス85,300円)  ・計画の上では、利用者数と運賃収入はともに下回った。 ・前年度の実績ベースで比較すると利用者数は増加した。運賃収入は下回った。  運賃収入が下回った要因は子どもの利用者数(8人→22人)と障害者利用数(574人→758人) が増えたため。 ・利用者の状況は、移住者が多い開発地域に住んでいる方の利用が多い。高齢者が多い地域であるため、地域公共交通のニーズが高い。  また、中山間地域に住む方の利用も多い。  本事業の実施により買い物や通院、JR御宿駅へのアクセスなど、日常生活に必要な移動手段を確保することができた。   今後は、さらなる高齢化の進展、免許返納者の増加など利用者増の要因があるため、引き続き運行内容の改善・見直しを慎重に検討し、持続可能な地域公共交通を実施していく必要がある。