トラック 医薬品品質システム(PQS).

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Presentation transcript:

トラック 医薬品品質システム(PQS)

本セッションの構成 PQS討論会のための導入プレゼンテーション(10分) 小グループでの討論(70分) 学習の目的 重要メッセージ 小グループでの討論(70分) トレーニング/討論 実施の障壁に関するフィードバック さらなる明確化を要する課題に関するフィードバック 各小グループからのフィードバック(40分)

学習の目的 ICH Q10の重要な側面を確認する 上級経営陣の役割と責任を理解する 新薬 既存製品 製品の品質とPQS自体の双方を改善するために,継続的改善をどのように用いることができるかを明示する

重要メッセージ: ICH Q10とは何か? ICH Q10は,製品ライフサイクルを通じたPQSに必要不可欠な要素に関するガイドラインである ICH Q10は,Q8およびQ9を補完する ICH Q8 – 開発と製造の間の連携を強化する ICH Q9 – PQS達成のための手法 PQSの実施は,製品の品質保証の強化をもたらす GMPは,ライフサイクルの製造部分に適用される 治験薬(治験用医薬品)の製造 市販製品の製造

重要メッセージ: ICH Q10とは何か? ICH Q10型のPQSは,いくつかの要素を補強/導入している。例えば, 製造と開発の連携(フィードバックなど) 継続的改善 製品 工程 PQS自体 上級経営陣の役割と責任 品質リスクマネジメントおよび知識管理 製品ライフサイクル 開発から製品の終結まで 外部委託および購入原材料の管理

重要メッセージ 開発段階で品質を製品に組み込むことが基本 ICH Q10は,GMPを補強し,GMPを超えたいくつかの要素を導入するISOの品質マネジメントシステム(ISO 9000シリーズ)に基づくPQSの調和されたモデルである 新たな規制上の要件を創出することを意図していない 例えば,以下に対して適用される 原薬(低分子およびバイオ医薬品) 製剤 より進んだアプローチおよび従来のアプローチで開発された製品

重要メッセージ: 知識管理とPQS 企業は体系的なアプローチを用いて,開発および製造段階で得られた知識を獲得し,活用するべきである 例 今後の製品同様,現行製品の継続的改善のため 各企業は,どのようにしてそれを達成するかを検討するべきである 例 QTPPは,新たな知識が得られるにつれて,ライフサイクル中 –開発および商業生産中– に発展することがある 管理戦略は,技術移転および商業生産中に洗練される 製造施設では,類似製品から既に得られている知識を活用する

重要メッセージ: PQSは目的に適っていること 製品ライフサイクルの各段階に適切で相応しい,構造化された一貫した方法で適用される ICH Q10型のPQSの実施においては,企業活動(製品を含む)の規模と複雑さを考慮に入れる その展望,目的,設計および実施は,実用的で明快であり,理解されている必要がある PQSは実際の業務に連係し,日常業務に組み込まれていなければならない

様々な製品,また,様々なライフサイクル段階 すべてにおいて,「適切な」サポートプロセスが必要である 医薬品およびワクチン 校正システム 予防保守 固形製剤・無菌製剤 変更管理 企業のPQSによって管理される 品質マニュアル 医療機器 文書化システム 新薬開発 既存品 トレーニングシステム 栄養補助食品 …かつ,すべて継続的改善が必要である 外部委託

PQS討論会 小グループでの活動

上級経営陣の役割と責任 より進んだ開発アプローチ(QbD)を導入する決定は,開発および製造における品質システム間の強力な連携の必要性を補強する 上級経営陣は,PQSへのコミットメントを明確に示す。その手段は, PQSを実施し,サポートし,管理するために適切な資源を与える PQSの重要性を伝える すべての関連する機能間の強力なインターフェースを確保する。例:開発,製造,品質部門(QA,QC,QP),エンジニアリング,サプライチェーンおよび外部委託業務の管理 マネジメントレビュー(製造プロセスの稼働性能を含む),製品品質のレビューおよびPQS自体の実施を通して,システムに参加する

PQSがカバーする製品ライフサイクルの概念 製品に特有なレベルでは,開発に関する総合的な理解を促進し,それを製造に取り込む

PQSと製品ライフサイクル 事例研究からの例 PQS達成のための手法としてQRMを用いることにより, 重要な段階で,正しい技術的原則を用いて品質リスクマネジメントのプロセスが実施された QRMプロセスの様々な側面に留意して適切な手法および適切なトレーニングが選択された PQSの要求通り,プロセスが定義・文書化された 適切なマネジメントレビューが 行われた 開発プロセスで得られた 知識が保存され,製造部門と 共有された

製品の継続的改善 入力 製品ライフサイクル の調整 製造経験 逸脱/CAPA 日常的なフィードバックの一部として速やかに行われる 稼働性能のモニタリング 顧客からの苦情 マネジメントレビュー 原料のばらつき 製品ライフサイクル の調整 日常的なフィードバックの一部として速やかに行われる 従前の概念を改善する恒久的かつ実質的な製造プロセス/施設設計を要する 継続的改善 フィードフォワード フィードバック 製品ライフサイクル マネジメント 知識量の増加

PQSの継続的改善 入力 PQSの調整 フィードフォワード フィードバック 知識量の増加 PQSマネジメント 外部委託業務 自己評価プロセス(監査,リスクアセスメント,トレンド解析) 外部評価(例:調査) 新たな規制 ビジネス環境の変化 製品の所有権 PQSの調整 PQSおよび関係するプロセスの改善 資源の割り当て 人員のトレーニング 品質方針および目的の見直し 文書化 コミュニケーション 継続的改善 フィードフォワード フィードバック 知識量の増加 PQSマネジメント

既存製品の継続的改善 ICH Q9およびQ10は,単独で既存製品に利益をもたらし得る 従来の手法により開発された,広範囲なQCラボ試験 ほとんどの企業/施設で既存製品を製造しており,継続的に改善する意義は大きい ICH Q8,Q9,Q10の原則は,これらに対して等しく適用可能であり, 製品理解および工程理解を向上させる 製品品質を向上させ,ムダ(例:不合格品)を低減する 工程変動を低減する RTRTを含めることによりリードタイムおよびQC試験を低減する 新技術(例:RTRT)の旧製品への導入には課題がある データの追加 = 問題/課題が明らかになるリスクの可能性

既存製品の継続的改善 しかし,企業による既存製品および既存工程の改善を促進させなければならない 古い技術や作業方法を使い続けても無意味である PQSは,既存製品の継続的改善から得られる知識にも対応可能でなければならない 企業は,規制当局と共に,リスクの検討と管理に取り組むことができる 規制当局は,既存製品および既存工程の改善を希望する企業を奨励・サポートする 意見交換は歓迎される

討論のポイント(1) PQSは義務か?ICH Q10は義務か? ライフサイクルを通じてICH Q10 型のPQSを実施することにより,企業はどのような付加価値を得るか? ICH Q10の意図を満たすためには,企業の既存のPQSにどのような変更を加えることが予測されるか? Q10型のPQSは,より進んだ開発アプローチを取り扱う上で,どのように促進することができるか? PQSは,どのように継続的改善を支援することができるか? PQSによって管理される上位3つの「高リスク」要素は,何であると考えられるか? ICH Q10型のPQSを実際に実施するにあたり,障壁となるものはあるか?

討論のポイント(2) PQSの要素のうち,開発現場で最も有用と考えられるものはどれか? 承認申請資料(Q-CTD)に,PQSの諸要素を記載する必要はあるか? PQSの中で,グローバル/会社レベルで,また各国/製造施設レベルで重要なものは何か? PQSを設計する前に,決定すべき重要要素は何か?