元気なクラブづくりのために クラブ・リーダーシップ・プラン プレゼンテーションを担当する方へ 各スライドの発表者用ノートは、進行の際の参考としてご使用ください。スライドの内容の説明や、聴衆との対話型プレゼンテーションにするためのアイデアなどを紹介しています。発表の対象となる聞き手の関心・ニーズに合わせてご自由に加筆修正してご利用ください。 また、各スライドの写真は、発表が行われる地域に合ったものに交換することをお勧めします。 アイデア 参加者に問いかけてみる。 皆さんのクラブについて考えてみてください。活気があり、楽しいクラブですか。多様な会員がそろっていますか。新しいアイデアを奨励していますか。すべての会員が積極的にクラブに参加していますか。 どうすれば、もっと元気なクラブになるでしょうか。 クラブ・リーダーシップ・プラン

元気なクラブとは 会員が積極的に 参加している 有意義なプロジェクトを 実施している 新しいアイデアを 取り入れている

元気なクラブとは 元気なクラブでは、地域社会とのつながりを深め、会員のニーズや関心により良く応えるための、さまざまな新しいアイデアを受け入れる環境が整っているものです。これらのアイデアに柔軟に対応することで、クラブでの経験がより充実し、入会候補者への魅力もアップします。 続くスライドでは、元気なクラブをつくるためのベストプラクティスをご紹介します。また、スライドを進めながら、これらのベストプラクティスをどのように自分のクラブに応用することができるか、一緒に考えていきたいと思います。

長期的な計画を立てる まず、3～5年後にどのようなクラブになりたいかを考えてみましょう。より多様な会員、より多くの地域社会の人たちの参加、より充実したプロジェクトなど、さまざまな展望があるかと思いますが、3～5年間の長さで目標を設定し、それを実現するための計画を立てることが肝心です。 また、長期的な計画を立てることで見えてくるものがあります。それらは、会員にとっての優先項目、これからも守っていきたい、あるいは変えたいと思っている伝統や慣習などです。 年に1度、将来を見据えて話し合うセッションを開き、クラブの現状を評価して、何を変えていく必要があるか話し合ってみましょう。 研修アイデア 参加者に問いかけてみましょう。 皆さんは、どのようなクラブの将来像を思い描いていますか。 そのためには、どのような変化が必要となるでしょうか。 これから3年から5年の間に、どのようなことを達成したいと思いますか。 「クラブの健康チェック」と「戦略計画立案ガイド」を参加者に配布します。「クラブの健康チェック」は、クラブの強みと改善点を探るための資料、「戦略計画立案ガイド」は長期的な戦略と立てるための資料となります。

年度目標を立てる 長期目標を達成するには、目標一つひとつを、各計画年度ごとに達成可能な年度目標に分ける必要があります。 ここで活用できるのが、ロータリークラブ・セントラルです。ロータリークラブ・セントラルは、クラブが年度目標を立て、目標への進み具合を記録するためのツールです。クラブの委員会や会員に情報提供する際の情報源にもなります。 研修アイデア 参加者に問いかけてみましょう。 皆さんのクラブも年度目標は何ですか。 その年度目標は、どのような方法で立てましたか。 長期的な目標を達成するために、ロータリークラブ・セントラルをどのように活用できるでしょうか。

意見交換のミーティングを開く 形式ばらない明るい雰囲気の中で、会員がクラブについて話し合えるミーティングを開いてみましょう。 このときに活用できるのが、「会員の満足度調査」です。この調査を用いることで、クラブに対する会員の満足度をはかることができます。会員がよいと思っていること、また良くないと思っていることを知ることもできます。 また、例会の形式に変化を加えてみることも一案となります。奉仕プロジェクトや交流行事を例会の代わりとするなどのアイデアがあります。 研修アイデア 参加者に問いかけてみましょう。 積極的に参加できる例会とは、どういう例会でしょうか。 皆さんのクラブ会員は、例会、協議会、理事会のどのような点が好きだと思いますか。 どのように例会を改善できるでしょうか。 どのような例会の形式であれば、会員の積極的な参加や関心を高めることができるでしょうか。   次のリソースを活用することを勧めます。 「会員の満足度を高める」 「大会理由を理解する」 「クラブの健康チェック」

コミュニケーション計画を立てる 優れた戦略計画には通常、コミュニケーション計画も含まれています。 充実したクラブでは、クラブやその活動について会員や地域社会に情報を伝える際に、斬新な方法を用いています。今日のデジタル社会では、情報を伝えるのがずっと簡単になっており、スカイプやフェイスブックなどを用いて、直接顔を合わせることができなくても手軽に情報を広げることができます。ソーシャルメディアは、友人、家族、地域社会の人たちにクラブの活動を伝えるだけでなく、クラブに関心を抱いている人に魅力を伝えるための効果的なツールです。 また、ソーシャルメディアやクラブのウェブサイトがある場合は、定期的に更新することが重要となります。 研修アイデア 参加者に問いかけてみましょう。 クラブでは現在、会員に情報を伝えるために、どのような方法を用いていますか。 クラブの連絡方法を、どのように改善できるでしょうか。 クラブのウェブサイトは、どのくらいの頻度で更新されていますか。 クラブの活動を地域社会に伝える際に、ロータリーのブランドリソースセンターからダウンロードできる資料を活用していますか。活用してるという場合、その実用例をご紹介ください。

リーダーシップの継続性を保つ 長期的な計画を成功させるには、計画当初から関与し、目標設定や決定に協力できるリーダーが必要となります。 重要となるのが、リーダーシップにおける継続性です。複数年にわたってリーダーの役割を引き受けることができる人を選ぶ必要があります。また、リーダーは、クラブ情報をより良く管理するために、ロータリークラブ・セントラルを使えるとよいでしょう。 研修アイデア 次年度、誰がクラブのリーダーとなりますか。 （現在クラブリーダーの役割を担っている方）任期に備える上で、どのようなことが役立ちましたか。また、どのような準備ができればよかったと思いますか。 クラブでは、リーダーシップの継続性が保たれていますか。また、将来のリーダーとなる人を見つけ、また育てるような仕組みはありますか。あるという場合、それはどのように機能していますか。 参加者を少人数のグループに分け、リーダーシップの継続性を保つことがクラブのプロジェクトや諸手続きにとってどのような利点があるか検討してもらいます。

クラブに最適な細則をつくる 推奨ロータリークラブ細則はクラブごとに採択するものです。クラブが発展を遂げるごとに、細則の内容もまた現状に合ったものとします。 毎年、クラブ細則の内容を見直す機会をクラブ会員に奨励しましょう。 研修アイデア やめたほうがいいと感じているクラブの慣習、また、新たにクラブで取り入れたほうがよいと感じている方法を、一つずつ、参加者に考えてもらいます。

会員同士の交流を深める 会員に積極的に参加してもらうようにするには、まず、クラブが楽しいところだと感じてもらうことが肝心です。 会員がお互いについてより深く知ることができるような交流行事を、通常の例会とは別に設けてみるのも一案となります。 研修アイデア 会員がお互いについてより良く知るために、どのような機会を設けることができるか考えてもらいます。その後、アイデアを紹介してもらって大型用紙に書き留めます。 お互いについてまだあまりよく知らない人とペアになってもらい、「今週、嬉しいと感じたこと」や「人がビックリするような自分の一面」などについて紹介しあってもらいます。

関心をもてる活動に参加できるようにする クラブ会員は、心から関心がもてる活動に参加することができていますか。 これを知るために、会員を対象としたアンケート調査を実施することができます。会員が何に関心を抱いているかを把握して、その関心を生かせるような活動を計画しましょう。または、自分の関心に基づくクラブの活動を立案してもらうよう新会員にお願いすることもでも、クラブとのつながりを強化する一つの方法となります。 研修アイデア 参加してみたいと感じるプロジェクトについて参加者一人ひとりに尋ね、回答を大型用紙に書き留めます。その後、回答リストから一つを選び、それを実現するためのアイデアやスキルについて全員で話し合います。

リーダーとなる人材を育てる 包括的な研修プランには、地区での研修、新会員オリエンテーション、継続的な教育の機会、リーダーシップスキル開発などが含まれます。 クラブ研修リーダーまたはクラブ研修委員会を設置して、新会員や現会員のための研修の監督を担当してもらいましょう。 また、どのような主題やリーダーシップスキルを学びたいと考えているか、会員に尋ねてみるとよいでしょう。 リーダーシップ研修を立案する際は、「実践リーダーシップ」の資料を参照できます。 研修アイデア 参加者に問いかけてみましょう。 どのような研修の機会をクラブで設けてもらいたいと思いますか。また、どのような研修への参加に関心がありますか。 廃止できる研修、統合したほうがよい研修、抜本的に内容を変えたほうがよいと思われる研修はありますか。

クラブに必要な委員会を設置する クラブの効果的な運営を支える委員会を設置 管理運営 会員増強（参加・入会促進） 広報 ロータリー財団 奉仕プロジェクト 充実したクラブでは、クラブ目標を達成するために委員会が活躍しています。また、委員会があることで、会員が積極的に参加できるというメリットもあります。 大規模なクラブの場合、全会員が参加できるよう、追加の委員会を設けることを検討するとよいでしょう。小規模クラブでは、同じ会員が複数の役割を務める状況を避けるため、委員会の活動を統合するのも一案です。 また、委員会の構成を毎年見直し、クラブのために適切に機能しているかどうかを確認することも効果的です。 研修アイデア 参加者に問いかけてみましょう。 現在のクラブの委員会構成に問題点やうまくいっていないと思われることはありますか。 クラブ運営を円滑にするために追加したほうがよいと思われる委員会がありますか。 現在ある委員会の中で、必要ないと思われるものはありますか。

元気なクラブの例を紹介する 「元気なクラブづくりのために」の資料では、元気なクラブが紹介されています。また、ロータリーの公式日本語ブログでも、積極的に活動しているクラブが紹介されています。ぜひこれらをご参照ください。 研修アイデア 参加者を3人のグループに分け、「元気なクラブづくりのために」の資料を配ります。各グループで資料を見てもらい、その内容について話し合ってもらいます。 参加者に問いかけてみましょう。 クラブでは、どのような課題に直面したことがありますか。 その課題に、どのように対応しましたか。 その対応は、会員や会員の参加度合いにどのような影響を与えましたか。 「元気なクラブづくりのために」で紹介されているどのアイデアをクラブで応用できますか。

リソース 以下の資料は、オンラインでダウンロードできます クラブの健康チェック 戦略計画立案ガイド 会員の満足度を調べる 新会員オリエンテーション 実践リーダーシップ My ROTARYにログインして、以下をご利用ください ロータリークラブ・セントラル ラーニングセンターの会員増強関連コース ブランドリソースセンター

元気なクラブとするために どのようなことができるでしょうか？ 会員のアイデアがクラブをつくる 元気なクラブとするために どのようなことができるでしょうか？ 「元気なクラブづくりのために」の内容を参照しながら、クラブの現状を見直してみましょう。 改善が必要な分野を特定し、新しいアイデアとそれを実践する方法を検討しましょう。たとえ実現までに時間がかかったとしても、それによって実りある結果がもたらされるでしょう。 研修アイデア 参加者に問いかけてみましょう。 既に紹介されたベストプラクティスのほかに、良い方法やアイデアがありますか。 何かご質問やコメントがありますか。