甲南大学『ミクロ経済学』 特殊講義 コンテスタビリティ理論:政策編 econ. kyoto-u. ac

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2016/7/21 情報経済システム論 情報経済システム論:第1回 担当教員 黒田敏史 1. 教員の紹介 黒田 敏史(くろだ としふみ) – 略歴 1978年2月10日生まれ 1996年 神奈川県立藤沢西高校卒業 1997年 東京理科大学理学部物理学科中退 1999年 京都大学経済学部入学 2005年.
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甲南大学『ミクロ経済学』 特殊講義 コンテスタビリティ理論:政策編 http://www. econ. kyoto-u. ac 甲南大学『ミクロ経済学』 特殊講義 コンテスタビリティ理論:政策編 http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/~ida/ 2Kyouikukatudou/3Hijyoukin/2000/Konan2000.html 依田高典

規制緩和の時代 規制緩和の進展 日米の規制緩和法 表1参照 米国規制緩和の社会効果 表2参照 レーガノミックス・サッチャリズム・中曽根行革路線 米国の規制産業:17%(1977)→6.6%(1988) ミクロ経済学者の支持 日米の規制緩和法 表1参照 米国規制緩和の社会効果 表2参照

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米国航空産業の規制緩和 規制緩和以前 規制緩和以後 1938年航空法:公共利益論・幼稚産業論 CAB設立:参入規制・運賃規制・反トラスト 過剰規制批判:経済学者・DPFI・ケネディ委員会 規制緩和以後 ADA成立:CBAカーン委員長就任 規制緩和の便益 表3参照 規制緩和の3局面 第1局面1979-85:新規参入の増加と躍進 第2局面1986-91:大手の吸収合併 第3局面1992-:再編成・再規制 市場シェアの変化 表4参照 規制緩和の帰結

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規制緩和の帰結 産業構造 運賃 サービス 利潤 4・8・12社集中度:初め低下(78-85 )、後に増加(85-92) 176の新規参入:175倒産、1破産 運賃 運賃は低下(2/3水準)、ただし規制緩和前からのトレンド 運賃差別化の一般化 サービス ハブ・アンド・スポークの完成 便数増加・機内と空路混雑・乗換増加・附帯制約増加 利潤 極端に悪化、ライト兄弟以来未曾有の危機

日本航空産業の規制緩和 45・47体制 86年の見直し 緩やかな規制緩和 JAL(幹線・国際)・ANA(幹線・地方)・東亜(地方) 需給調整基準緩和(92・96) 同一距離帯同一運賃の標準原価導入(90) 割引運賃の一部届出化(94) 幅運賃制度導入(96) スカイマーク・エアドゥ参入(98)

航空コンテスタビリティの神話 「理論的支柱説」の検証 「航空市場コンテスタブル説」の検証 「コンテスタビリティ=規制緩和説」の検証 コンテスタビリティ理論が米国航空産業の規制緩和の理論的支柱になった? 「航空市場コンテスタブル説」の検証 航空産業はコンテスタブル市場である? 「コンテスタビリティ=規制緩和説」の検証 ボウモルは規制緩和論者、カーンはコンテスタブル論者?

理論的支柱説の検証 コンテスタビリティ理論形成史(Bailey) CABとコンテスタビリティの接点 第1期「内部相互補助」 負担テスト(Baumol 1970, Zajac&Faulhaber 1972) 第2期「規模・範囲の経済性」 放射線平均費用逓減性・横断放射線凸性(Baumol 1974-75) 第3期「持続可能性」 潜在的参入の重要性(Baumol&Bailey, Panzar&Willig 1977) 第4期「コンテスタビリティ命題」 定理の証明(Willig 1978) CABとコンテスタビリティの接点 Bailey、1977年CABの委員となる 戻る

航空市場コンテスタブル説の検証 ハブ・アンド・スポークの埋没費用化 コンピューター予約システムの費用非対称化 ハブ・プレミアム、ハブ・スロットの混雑 莫大な初期広告支出 コンピューター予約システムの費用非対称化 アポロ・セーバー他の寡占化とハロー効果 予約手数料の重い負担 イールド・マネジメントの戦略的差別化 多様な運賃格差・略奪的価格設定 常顧客優待プログラムの需要非対称化 旅客のブランド効果・大口顧客割引 戻る

コンテスタビリティ=規制緩和説の検証 ボウモルは規制緩和論者? カーンはコンテスタブル論者? 思慮のない規制緩和・反トラスト撤廃には反対 コンテスタビリティはガイドライン 航空産業はコンテスタブルにあらず カーンはコンテスタブル論者? 航空産業は寡占化の方向 不愉快な驚き、少なくとも一時的には誤った コンテスタビリティの観念論を批判したい 戻る

ドン・バーの夢と挫折 若き伝道者ドン・バー 乗っ取り屋ロレンゾ 最初に戻る ピープル・エクスプレスの設立 コンチネンタル買収 イースタン買収 低運賃・ノーフリル・事前予約なし 誇るべき規制緩和の成功例(カーン) メガキャリアの対抗的措置とフロンティアの買収失敗 テキサスエアへ吸収される 乗っ取り屋ロレンゾ コンチネンタル買収 全労働者解雇、半分の給料で30%を非組合を条件に再雇用 イースタン買収 1700名によるスト潰し、再売却、失業者と自殺者 最初に戻る