薬剤師賠償責任保険について
調剤過誤により薬局が廃業に追い込まれた事例(日経DI H19.10号) 調剤過誤により薬局が廃業に追い込まれた事例(日経DI H19.10号) 薬事法第73条の規定に基づく薬局の管理者変更命令 処分の原因となった違反の内容 (1)管理者の義務(薬事法第8条第1項) 薬局の管理者は、保健衛生上支障を生ずるおそれがないよう必要な注意をしなければならないところ、平成17年8月13日、柏市内の医療機関が発行した処方せんに記載の低血圧治療薬「リズミック錠10mg」に対し、劇薬である血糖降下剤「グリミクロン錠40mg」を調剤し、服用した患者に重篤な健康被害を負わせた。 (2)劇薬の貯蔵(薬事法第48条第1項) 劇薬と他の医薬品は区別して貯蔵しなければならないところ、同じ引き出しの中に区画もなく劇薬と他の医薬品を貯蔵していたため、平成12年8月16日、及び平成15年9月2日の立ち入り検査時に指導したにもかかわらず、平成17年8月26日の調剤過誤直後の立入検査時まで、改善しないまま業務を継続した。 グリミクロン錠40mg リズミック錠10mg
お尋ねします! もしも! 自分が、調剤した・・・ 自分が、情報提供した・・・ 自分が、販売した・・・ 医薬品等で 重大な健康被害(死亡、重篤な副作用等)が! あなたは、どう対処しますか?
もし調剤事故が発生したら! 「調剤事故に関する対応マニュアル」 薬剤師賠償責任保険加入者の場合 事故の過失に基づき誠意を持って謝罪、対応 健康被害が明らかな場合 賠償責任保険の適用も念頭に置き、 鹿児島県薬剤師会薬事情報センターに第一報 「調剤事故に関する対応マニュアル」 県薬(日薬)指定の報告書に客観的情報に基づいた事故詳細を記載 ⇒県薬事務局に送付 保険担当者の指示に従い、示談交渉をすすめる
もし調剤事故が発生したら! ※保険加入のメリット 法的裏づけのある交渉を行なえる。 (法的根拠のある判断、示談金の設定等を (法的根拠のある判断、示談金の設定等を 保険会社の法律顧問が行います) 保険担当者等の第三者を示談に交える事が出来る。 医療事故被害者の賠償責任を果たす事ができる。
法律の専門家、弁護士等の手配が必要不可欠 もし調剤事故が発生したら! 薬剤師賠償保険未加入者の場合 誠意をもって被害者と示談交渉をすすめる 示談における法的根拠を確保するため、 法律の専門家、弁護士等の手配が必要不可欠
もし調剤事故が発生したら! ※保険未加入者のリスク 示談交渉のほとんどを当事者が行う事となる。 (日々の業務に支障を来たす恐れあり。) (日々の業務に支障を来たす恐れあり。) 示談交渉の長期化の恐れ。 見舞金、示談金、弁護士費用(成功報酬含む)等は全て 自己負担となる。
平成24年度 (7月時点) 薬剤師賠償責任保険契約数及び加入率 平成24年度 (7月時点) 薬剤師賠償責任保険契約数及び加入率 契約数/会員数 加入率 薬局契約 636/805 79.0% 薬剤師契約 473/1772 26.7%
調剤事故報道の紹介(薬剤師契約の必要性) 【東北大病院の2薬剤師を書類送検】 東北大病院(仙台市青葉区)で2003年、入院中の新生児に100倍の分量の薬剤を誤って投与し、死亡させたとして、宮城県警仙台北署は16日、調剤を行った女性薬剤師(27才:青森県弘前市)と、調剤の監査担当だった女性薬剤師(40才:仙台市太白区)を、業務上過失致死の疑いで仙台地検に書類送検した。同署は「当事者の過失が大きい」として、病院の管理責任は問わない方針。 調べによると、調剤担当の薬剤師は2003年2月19日、重度の呼吸不全で入院中だった男児(生後20日)に投与する気管支拡張剤「テオフィリン」を処方する際、「(1日あたり)3.5ミリグラム」をグラムに換算する際に誤り、「0.35グラム」で調剤し、男児を死亡させた疑い。監査担当の薬剤師は誤りを見過ごし、注意義務を怠った疑い。 男児は投薬の約1時間後から呼吸停止状態に陥り、約1か月後に死亡した。テオフィリンによる薬剤中毒死だったという。 東北大病院は「検察側の判断を見守りたい」とコメントした。病院側は2004年3月、男児の両親と和解している。 (2007年1月17日 読売新聞Web版)
保険に関する注意 契約締切日は、2月5日。(2月15日から 中途加入も可能! 加入資格は日本薬剤師会会員である事 (薬局契約) 中途加入も可能! 加入資格は日本薬剤師会会員である事 (薬局契約) 保険対象は「施設責任者及びその従業員」 (薬剤師契約) 事故当事者への賠償請求に備えるため 「施設責任者でない薬剤師」と個別契約 16 16
薬剤師賠償責任保険契約 保険未加入の会員薬剤師の皆さんへ! 日頃、薬剤師業務に携わる方は、 是非、薬剤師賠償責任保険に ご加入ください! 薬局契約は必須です。 事故が起きた時、管理者ではなく当事者が賠償請求を受ける可能性があります。 管理者以外の薬剤師は薬剤師契約に加入しておく必要があります。