平成29年5月23日 内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室

Slides:



Advertisements
Similar presentations
スマートフォン、タブレット端末、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及等を背景に、多種多様な情 報を相互に連携させて新たな価値を生み出すことが期待されている。 地方公共団体オープンデータ推進ガイドラインの概要 0.ガイドラインの位置付け 国が掲げるオープンデータ取組の意義 1.経済の活性化、新事業の創出.
Advertisements

世界最先端IT国家創造宣言 の見直しについて 資料1 2016 年3月 10 日(木) 内閣官房 情報通信技術( IT )総合戦 略室.
国及び地方公共団体が分担すべき役割の明確化 機関委任事務制度の廃止及びそれに伴う事務区分の再構成
電子行政分野での 利用者視点での情報整理の考え方 (電子行政分科会の議論を踏まえて)
住民基本台帳ネットワークシステムの 利用状況等について
政府情報システム数と運用コスト削減見込額の推移について
社会福祉法人の財務諸表等開示システムの概要等①
「地域自殺対策緊急強化基金(仮称)」の概要
地方公共団体オープンデータ推進ガイドライン および手引書の見直し(案)
電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(工程表)
地質地盤情報協議会案 仮称・地質地盤情報協議会の提案
【資料3】 条例検討会議について 平成28年8月30日 福岡市障がい者在宅支援課.
【資料5】 条例の基本的な方向性について 平成28年8月30日 福岡市障がい者在宅支援課.
1.情報通信技術(IT)の利活用に関する制度整備検討会の概要
4 第3次障害者基本計画の特徴 障害者基本計画 経緯等 概要(特徴) 障害者基本法に基づき政府が策定する障害者施策に関する基本計画
地方公共団体オープンデータ推進ガイドラインの概要
2016年3月10日(木) 内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室
これまでのオンライン利用の促進に関する取組の概要    これまでのオンライン利用の促進に関する取組の概要      参考資料1 ■ e-Japan戦略(平成13年1月 IT戦略本部決定)   「2003年までに、国が提供する実質的にすべての行政手続きをインターネット経由で可能とする」。  ● オンライン利用拡大行動計画(平成20年9月.
地方におけるデータ活用人材の育成について
公共データの2次利用と経済活性化 <経済活性化>
平成29年10月 内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室
Ⅱ.施行に向けたスケジュール.
1 「高知県子ども・子育て支援事業支援計画」の内容
「沖縄におけるスポーツサイエンスの拠点化に向けた
実践型地域雇用創造事業 ≪概要≫ 実施スキーム 事業内容 厚生労働省 地域雇用創造協議会 外部有識者等 都道府県 地域の経済団体 市町村
大阪府健康づくり推進条例の概要について (1) 条例制定の背景・必要性 (3) 条例案の概要 (2) 条例制定のポイント
母子保健の取組を推進するための国と各地方公共団体の役割
長期滞在型テレワークの誘致及び導入検討調査
第1章 日本の統計制度 ー 経済統計 ー.
4.新たな価値を生み出す市政改革 52.
「沖縄におけるスポーツサイエンスの拠点化に向けた
Mappin’ Drop 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 Mappin’ Drop 誕生の キッカケ
1.保有データを自治体Webサイトで公開しよう①
最先端ICT都市の実現に向け、「ICTの徹底活用」と「ICTの適正利用」を基本に取組をすすめます
資料1-5 平成26年度 第1回データガバナンス委員会資料 平成26年度検討事項(案)
「政府標準利用規約(第2.0版)」の概要 「政府標準利用規約(第2.0版)」の概要は以下のとおり。 1.基本的なコンテンツの利用ルール
釜石市まち・ひと・しごと総合戦略・長期人口ビジョンの策定体制
地方公共団体実行計画を核とした地域の低炭素化 基盤整備事業
次期「東通村まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定に向けて
資料2-2 平成26年度 第2回技術委員会資料 次年度検討テーマ案
自治体サブワーキンググループ における検討事項
地方公共団体オープンデータ推進ガイドラインの概要(案)
平成29年10月30日 内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室
第1回オープンデータ官民ラウンドテーブルの 開催について
地方公共団体オープンデータ推進ガイドラインの概要
「政府標準利用規約(第1.0版)」の概要 「政府標準利用規約(第1.0版)」の概要は以下のとおり。 1.基本的なコンテンツの利用ルール
第3回オープンデータ官民ラウンドテーブルの 開催について
行政保有データ(手続等関連)の棚卸結果概要 (平成30年3月とりまとめ)
総務省の各部局について説明します 行政 管理局 行政 評価局 統計局 自治 行政局 自治 財政局 自治 税務局 消防庁
「(仮称)長野市立図書館基本計画」 の策定について
【バリアフリー対応のバス(リフト付バス)】
DATA METI構想を進めていくためのロードマップ(工程表)(案)
地方創生に向けた自治体SDGs推進事業 平成30年度予算案5億円(平成30年度からの新規事業) 実施期間:平成30年度~(新規)
第2回オープンデータ官民ラウンドテーブルの 開催について
電子行政オープンデータ推進のためのロードマップの概要
資料2 立地推進体制について(案) 平成23年7月26日.
(平成25年6月25日 各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定)
オープンデータに関する 経済産業省の取組と提言
<限定地域での無人自動運転移動サービス>
オープンデータリーダ育成研修 資料集 講義ノート:
自殺対策基本法(振り返り) 資料4 基本理念(第2条)
JACICにおけるCALS/ECの推進及びICT導入に係る取り組みについて
(別紙1) 提案書雛型 令和元年度 沖縄型テレワーク実装推進調査 ー提案書ー                        (日付)                        (企業名)                        (連絡先等)
サービスデザイン思考による行政サービス(論点ペーパー)
第2回実務者会議の議論を受けた検討(データWG関係)
1.保有データを自治体Webサイトで公開しよう①
第2回実務者会議の議論を受けた検討 資料14 1 第2回実務者会議での議論の概要 (○:有識者意見、●:関係府省意見) 1
資料2 2 政府標準利用規約(1.0版)の見直し.
行政保有データ(行政手続等関連)の棚卸結果概要 (平成31年3月とりまとめ)
特別支援教育総合推進事業 特別支援教育 推進員 高等学校 1(新)特別支援教育総合推進事業【4,752千円】 県教育委員会 特別支援学校
Presentation transcript:

平成29年5月23日 内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室 資料1 オープンデータを巡る最近の動き 平成29年5月23日 内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室

目 次 1.官民データ活用推進基本計画実行委員会での検討状況・・・・・・ 2 2.その他関連する動き (1)官民ITS構想・ロードマップ2017の検討状況・・・・・・・・・・・・・・ 6 (2)公共交通分野における検討状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 (3)統計改革の動き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

1.官民データ活用推進基本計画実行委員会での検討状況 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT本部) 本 部 長 :内閣総理大臣 副本部長:情報通信技術(IT)政策担当大臣、内閣官房長官、総務大臣、経済産業大臣 本 部 員 :本部長・副本部長を除く全国務大臣、内閣情報通信政策監(政府CIO)及び有識者(10名以内) <法律(官民データ活用推進基本法)により設置(平成28年12月14日)> 官民データ活用推進戦略会議 議  長:内閣総理大臣 副議長:情報通信技術(IT)政策担当大臣、内閣官房長官       総務大臣、経済産業大臣 議  員:議長・副議長を除く全国務大臣、政府CIO及び有識者 <会議及び議長の役割> ・官民データ活用推進基本計画の案の作成 ・官民データ活用の推進を図るべき重点分野の指定、  報告要請、関係行政機関の長に対する勧告 等 <官民データ活用推進戦略会議議長決定により設置(平成29年3月31日)> 官民データ活用推進基本計画実行委員会 会長:民間委員    (委員会構成:民間委員+各省庁局長級) ・官民データ活用推進基本計画の素案(重点分野の指定を含む)の作成 ・四半期又は年1回の関連施策のフォローアップ 等

(参考)官民データ活用推進基本法 第2章 官民データ活用推進基本計画等について (参考)官民データ活用推進基本法 第2章 官民データ活用推進基本計画等について (官民データ活用推進基本計画)[第8条関係]  官民データ活用推進基本計画は、次に掲げる事項について定めるものとする。 1.官民データ活用の推進に関する施策についての基本的な方針 2.国の行政機関における官民データ活用に関する事項 3.地方公共団体及び事業者における官民データ活用の促進に関する事項 4.官民データ活用に関し政府が重点的に講ずべき施策(議長により重点分野が指定された場合) 5.上記のほか、官民データ活用の推進に関する施策を総合的かつ効果的に推進するために必要な事項  基本計画に定める施策については、原則として具体的な目標やその達成の期間を定めるものとする。 基本計画の案は、IT総合戦略本部のもとに設置される官民データ活用推進戦略会議が作成し、内閣総理大 臣が閣議決定を求め、国会に報告するとともに、Webサイト等で公表しなければならない。 政府は、毎年度、基本計画の見直しを行い、必要に応じて変更する。 (都道府県官民データ活用推進計画等)[第9条関係]  都道府県官民データ活用推進計画は、次に掲げる事項について定めるものとする。 1.都道府県の区域における官民データ活用の推進に関する施策についての基本的な方針 2.都道府県の区域における官民データ活用の推進に関する事項 3.上記のほか、都道府県の区域における官民データ活用の推進に関する施策を総合的かつ効果的に推進 するために必要な事項   市町村(特別区を含む。)は、官民データ活用推進基本計画に即し、かつ、都道府県官民データ活用推進計 画を勘案して、当該市町村の区域における官民データ活用の推進に関する施策についての基本的な計画を定 めるよう努めるものとする。   都道府県又は市町村は、各々の計画を策定・変更したときは、Webサイト等で公表しなければならない。

(参考)官民データ活用推進基本計画等の策定(国の施策と地方公共団体の施策との整合性の確保) 各地方公共団体が、 国の計画に即して 計画を策定すること により、整合性を確保 官民データ活用 推進基本計画 国の計画に 即して策定  (義務) 国の計画に 即して策定 (努力義務) 都道府県 市町村 都道府県官民データ 活用推進計画 市町村官民データ 活用推進計画 都道府県の計画を 勘案して策定(努力義務) ・データ保有主体の壁を越えた円滑なデータ流通の促進 ・国民一人一人が今まで以上にきめ細かいサービスを享受できる社会の実現 ・防災や見守りをはじめ、公益性の高い分野で、より充実した行政サービス等の実現

(参考)官民データ活用推進基本法 第3章 基本的施策の全体像 (データの標準化(語彙、コード、文字等)、API、認証機能等) (参考)官民データ活用推進基本法 第3章 基本的施策の全体像 19条   国の施策と地方公共団体 の施策との整合性の確保等 行政(国) 民間 オープンデータ (協調分野) 行政(地方) オープンデータ データ流通基盤の整備 10条 11条  手続における情報通信の技術の利用等について(オンライン原則) ルール整備  国及び地方公共団体等が保有する官民データの容易な利用等(オープンデータ)  個人の関与の下での多様な主体による官民データの適正な使用(12条)   円滑なデータ流通に関連する制度(コンテンツ流通を含む)の見直し(11条3項)  電子委任状の法整備(10条3項) 15条1項  情報システムに係る規格の整備、 互換性の確保、業務の見直し (システム改革、BPR) サービスプラットフォーム (データの標準化(語彙、コード、文字等)、API、認証機能等) マイナンバー制度 15条2項 13条   官民の情報システムの連携を図るための基盤の 整備(分野横断的なサービスプラットフォーム) マイナンバーカードの普及・活用 14条 利用の機会等の格差の是正(デジタルデバイド対策) 16条 研究開発の推進 17条 人材の育成 18条 普及啓発等

2.その他関連する動き(1)官民ITS構想・ロードマップ2017(案)の検討状況 今後とも、これまでの開発してきたダイナミックマップに係る技術の実証、実用化を推進するとともに、体制の整備、国際標準化等を引き続き推進する。 また、官・民それぞれにおいて、それぞれの保有する自動車関連情報に係るデータのダイナミック・マップへの活用方法(オープンデータ化を含む)について検討を進める。 <官民連携によるダイナミック・マップに係る情報活用の今後の進め方(イメージ)> 官の保有する自動車関連情報に係るデータの提供の検討(オープンデータ化など) 特に、自動運転に必要なデータ(高精度3次元地図情報を含む)であって、現状民間が入手困難なのかも含め、民間ニーズを明確化した上で対象データを特定。 (以下は、例。今後具体的に議論することになる。) 道路の変更等の3次元地図情報の更新情報 その他、自動運転に必要であるとして民間ニーズのあるデータなど その上で、それぞれの各種データの官における収集・保有方法の現状、効率的な情報提供体制の在り方を踏まえて、今後スケジュールの明確化も含めて検討。 また、上記以外のデータであっても、可能なものについては、その提供、オープン化を推進する。 民(自動車会社、各事業者等)の保有する自動車関連情報の活用(プローブデータ等) ダイナミック・マップ活用の仕様や仕組み(協調領域)を早急に明確化し、民間におけるビジネスモデルの構築に繋げる。 その上で、各種データの収集・保有方法の現状を整理するとともに、過去における取組を参考にしつつ、官民連携で取組を進める。 また、走行映像データのダイナミック・マップへの活用について、その可能性を検討する

(2)公共交通分野における検討状況 国土交通省においては、首都圏における公共交通に係る情報提供の現状を整理するとともに、IoT機器の活用など今後の技術進歩を念頭に、オープンデータ化によるメリットやリスク、コストの負担の在り方等について検討を行い、公共交通分野のオープンデータ推進に向けた機運醸成を図ることを目的として、 「公共交通分野におけるオープンデータ推進に関する検討会」を設置。 <公共交通分野におけるオープンデータ推進に関する検討会> 委員メンバー:学識経験者、交通事業者等、行政機関 議論のポイント: データ公開によるメリット データ公開によるリスク及びその対応策 オープン化に係るコスト負担のあり方 ビジネス化されている領域でのオープンデータ化のあり方 将来の取組の方向性 その他 スケジュール 第1回(平成29年3月17日)以降5回開催し、平成29年5月下旬に中間整理予定。

行政の業務効率化(イメージ) ~統計棚卸し(統計版BPR)の実施~ (3)統計改革の動き 行政の業務効率化(イメージ) ~統計棚卸し(統計版BPR)の実施~ 統計委員会の取組 ○ 統計委員会に統計専門家、ユーザー、報告者、業務コンサルタント等からなる「統計棚卸チーム(仮称)」を設置 ○ 各府省の統計調査について統計精度の観点から見直すPDCAスキームの取組と合わせて、 例えば、以下のようなイメージで毎年計画的に「統計棚卸」(統計版BPR)を実施。その際、 調査票情報の利活用の在り方、行政記録情報を併せて活用することによる精度の向上、報告 者の負担軽減、分析の高度化についても検討 ※ 詳細の手法は、今後、BPR手法の専門家の意見も踏まえつつ具体化 ・ 各府省からの書面報告・ヒアリング、報告者・ユーザー・EBPM推進統括官(仮称)ヒアリング、自治体ヒアリング、業務プロセスの実情把握等を実施 10~3月 【各府省⇒統計委】 ・ 棚卸によって見出された課題の解決に向けた方針を整理し、概算要求に反映 ・ 予算反映状況、進捗状況は、 定期的にフォローアップ 4月以降 【統計委・各府省】 ・ 統計棚卸チーム(仮称)において、当該年度の棚卸計画、棚卸対象、棚卸事項等を決定 ・ 利活用に関する事項等は、 EBPM推進委員会(仮称) の意見を聴取 ~9月 【統計委】 各府省の取組 ○ 利活用の状況や寄せられるニーズ等を踏まえつつ、統計の状況を不断に把握することとし、EBPM推進統括官(仮称)がこれを統括 ○ 統計委員会とEBPM推進委員会(仮称)が、把握の際の視点等の手引きを、EBPM推 進統括官(仮称)に提供(把握の状況は、上記の棚卸においてもフォローアップ)