建築材料と環境負荷.

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ESH DATABANK 1 環境関連法令. ESH DATABANK 2 法の体系 憲 法 行政法 民事法 刑法 公害犯罪処罰法 民法 民事特別法 国の法令 自治体法令 国際法 法律 政令 省令 条例 規則 告示 条約・議定書 国際宣言・憲章.
構造物の長寿命化 2008 年 3 月 14 日. 長寿命化のメリット 更新のための建設費用の節約効果 再建設に伴うエネルギーと資源の節減 施設取り壊し時に発生する廃棄物の削減 「土木用コンクリート構造物の長寿命化対策」渡 辺博志 『建設リサイクル』 2007 秋号 vol.41 pp
5.資源の循環.
環境政策への歩み 環境問題へのアプローチ 都市と自然
生ごみからエネルギー ~バイオガス発電の効果を考える~
廃棄物問題の基礎知識.
将来の太陽電池の廃棄量の 予測と処理について
14 廃棄物と環境保全 廃棄物の処理 1)一般廃棄物
環境問題に向けた取組 工業高校における持続可能な開発のための教育(ESD) 高等学校(工業)
これまでの議論・府域の状況を踏まえた考え方の整理
フルハシ工業の環境取組み フルハシ工業株式会社 2008年2月.
平成17年度 卒業論文発表資料 ゼロエミッションをめざした 産業ネットワークの形成に関する研究
第3班 C07011 奥田愛 C07012奥野智也 C07013 奥山唯香 C07014 片山貴詞
土木って何? コンクリート工学研究室 岩城 一郎
建設材料のリサイクルの方法について 考えてみよう。
~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 廃棄物処理工学 ~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 第7回:H27年11月16日.
リサイクル工学特論 ~imai/recycle/recycle.html
第10章 機械設計の高度化 ★本講義の内容だけでは機械設計はできない? ★教科書や参考書の設計手順で設計ができるのか?
ごみ問題 ~対策~.
地球温暖化.
エコアクション21 環境活動レポート 2014年度(4月~3月) 株式会社 竹内電設 環境方針 ますます深刻化する地球環境問題へ対応するため
~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 廃棄物処理工学 ~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 第9回:H27年12月7日.
LCAを用いたパレット運用における総合的な環境影響に関する研究
1.環境汚染の防止と改善 2.産業廃棄物の処理と健康
~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 廃棄物処理工学 ~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 第8回:H27年11月30日.
建設と環境 建築 ビル・住宅 建設 ハードな分野 土木 道路・橋梁・ダム トンネル・堤防 ソフトな分野 交通計画・都市計画
注意 ごみには、「産業廃棄物」と「一般廃棄物」があり、処分方法が異なります
リサイクル工学特論 ~imai/recycle/recycle.html
~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 廃棄物処理工学 ~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 第1回:H29年10月2日.
資料 3-4 熊本地震における災害廃棄物処理の検証 平成30年3月13日 環境再生・資源循環局 災害廃棄物対策室.
エコ実践 日本一を目指して 連携 推進体制 (町民)エコなライフスタイルへ (企業)エコな企業活動 (行政)エコの仕組みの整備、活動の支援
ごみゼロ推進委員研修 平成 26年度 作成:資源循環局一般廃棄物対策課 「ヨコハマ3R夢(スリム)!」マスコット イーオ
廃プラスチックとは ケミカルリサイクル サーマルリサイクル マテリアルリサイクル マテリアルリサイクルのメリット
小課題3.1 震災廃棄物の再資源化と高機能化 概要:震災時の都市機能回復に多大な影響を及ぼすとされている震災廃棄物を対象にその再資源化・高機能化を図る技術を考案し、社会や環境に対する震災廃棄物の影響を最小化する方策を提案する 主要な施設・設備:八王子材料関係実験施設(組織構造分析システム)・SMBC施設(走査型電子顕微鏡)
自然・環境ブック 新潟県 廃棄物の適正処理 <内容> ・家庭から出てくるごみの処理について 3ページ
循環型社会と木質資源 戸木 七瀬  富田 真帆 中新 絵里  野口 希恵.
持続可能社会実現にむけた現実的なシナリオ
廃棄物処理施設を中心とした自立・分散型の
低炭素型廃棄物処理支援事業 平成25年度予算 ○○百万円 背景・目的 期待される効果 事業スキーム <間接補助事業> <委託事業> 事業概要
スラグ絡みの不法投棄事件(2) 2010年2月、新日鉄名古屋製鉄所(愛知県東海市)でスラグを積んだ敷地内から高アルカリ水が名古屋港に流出していたことが発覚 現在も年間3.5万トン排出=宮崎県のフェロニッケルスラグ(グリーンサンド)事件(日向精錬所:ステンレス製造) 2014年1月、大同特殊鋼渋川工場でスラグの逆有償取引が判明。群馬県が立入検査。2014年8月八ッ場ダムの移転代替地や上武国道などでも有害スラグ使用が発覚。渋川工場はこれまでに約70万トン排出=スラグ混合再生砕石偽装事件.
環境学 第5回目 (H ) 環境学HP ~imai/kankyougaku/kankyougaku.html.
現在の環境問題の特色 ● 環境問題の第一の波: 1960年代の公害 (水俣病、イタイイタイ病、四日市・川崎喘息など)
環境学 第4回目 (H24.5.7) 環境学HP ~imai/kankyougaku/kankyougaku.html.
省CO₂型リサイクル等高度化設備導入促進事業
2008年1月10日 LCCO2配慮型提案への取組み 宮地電機株式会社研究開発室.
※記入例を事前に確認すること 技術名称: 申請者名: 登録区分: 活用の効果(従来技術との比較) 従来技術 : 技術概要 特記事項
森林破壊と地球温暖化.
~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 廃棄物処理工学 ~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 第5回:H30年11月5日.
環境・エネルギー工学 アウトライン 序 章 環境・エネルギー問題と工学の役割 第1章 バイオ技術を使った環境技術
<アジア需要で存在感増す(古紙)> 7/3/2003日本経済新聞朝刊
小課題3.1 震災廃棄物の再資源化と高機能化 概要:震災時の都市機能回復に多大な影響を及ぼすとされている震災廃棄物を対象にその再資源化・高機能化を図る技術を考案し、社会や環境に対する震災廃棄物の影響を最小化する方策を提案する 主要な施設・設備:八王子材料関係実験施設(組織構造分析システム)・SMBC施設(走査型電子顕微鏡)
新聞発表 2003年4月16日 大和田・鈴木・菅原・山中.
第10章 機械設計の高度化 ★本講義の内容だけでは機械設計はできない? ★教科書や参考書の設計手順で設計ができるのか?
事業目的・概要等 イメージ 脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業 背景・目的 期待される効果 事業スキーム 事業概要
省CO2かつ低環境負荷なバイオマス利活用モデルを確立し、低炭素社会と循環型社会の同時達成に貢献
シュウ酸による焼却残渣中のカルシウムの再生
廃PVC中有害金属の 最適な処理方法の評価
~新聞紙を使ってエコバッグ作りに挑戦!~
CO2大幅削減のためのCNF導入拡大戦略の立案 (3)バイオマスプラスチックによるCO2削減効果の検証
【企業向け】 容器包装リサイクル制度 参考資料 [資料3] 容リ法の成果
代表的なフロン類の特徴 フロン類の概要 ウレタン発泡用途は2003生産中止 スチレン発泡は2010生産中止
リサイクル工学特論 ~imai/recycle/recycle.html
1.土壌汚染とその原因 2.大気汚染・水質汚濁・土壌汚染のかかわり
リサイクル工学特論 ~imai/recycle/recycle.html
環境学 第2回 (H ) 講義HP: cc. yamaguchi-u. ac
リサイクル工学特論 ~imai/recycle/recycle.html
環境学 第9回目 (H ) 環境法と循環型社会 p.68~
大阪府生活環境の保全等に関する条例に基づく水銀の大気排出規制のあり方について
次期循環型社会推進計画について 現行計画の概要 ● 目指すべき循環型社会の将来像(長期的視点) ● 施策の基本方針 現状と課題
Presentation transcript:

建築材料と環境負荷

建築物のライフサイクル 企画・設計 原料調達 製造 運搬 建設 利用 維持管理 補修・補強 解体 回収 再生 廃棄

環境の空間スケール 地球環境 地域環境 住環境

地球環境 地球生態系破壊 地球温暖化 CO2排出、メタン排出 オゾン層破壊 フロン排出、ハロン排出 酸性雨 SOx、NOx 資源消費

地域環境 地域環境公害 近隣環境公害 廃棄物処理問題 都市気象現象問題 近隣環境悪化 大気汚染、水質汚濁、土壌汚染 騒音、振動、悪臭、地盤沈下 廃棄物処理問題 都市気象現象問題 異常高温、異常乾燥 近隣環境悪化 景観悪化、交通問題

住環境 室内環境衛生 空気汚染、有害微生物 室内環境調和 温湿度、換気 室内視環境 照度、窓視野 室内音環境 騒音 福祉住環境 非健常者障害

ライフサイクルと空間スケール 企画・設計 原料調達 製造 運搬 建設 利用 維持管理 補修・補強 解体 回収 再生 廃棄 地球環境 地球生態系破壊 ○ 地球温暖化 ◎ オゾン層破壊 酸性雨 資源消費 地域環境 地域環境公害 近隣環境公害 廃棄物処理問題 都市気象現象問題 近隣環境悪化 住環境 室内環境衛生 室内環境調和 室内視環境 室内音環境 福祉住環境

廃棄物問題(1) 廃棄物発生量 リサイクル率 一般廃棄物 約5000万トン 産業廃棄物 約4億トン(建設廃棄物20%) 一般廃棄物 約10% 一般廃棄物 約5000万トン 産業廃棄物 約4億トン(建設廃棄物20%) リサイクル率 一般廃棄物 約10% 産業廃棄物 約42% アスファルト塊81%、コンクリート塊65% 建設発生木材40%、建設汚泥14%、建設混合廃棄物11%

廃棄物問題(2) 最終処分場 不法投棄 二酸化炭素排出量 一般廃棄物 8.8年分 産業廃棄物 3.1年分 産業廃棄物 約40万トン 一般廃棄物 8.8年分 産業廃棄物 3.1年分 建設廃棄物40%占有 首都圏1.0年分 不法投棄 産業廃棄物 約40万トン 建設廃棄物90% 二酸化炭素排出量 建設業47%

建設廃棄物 一般廃棄物 産業廃棄物 特定管理産業廃棄物 新築廃木材、紙屑、繊維屑、燃えがら コンクリート破片、アスファルトコンクリート破片、煉瓦破片、解体木材、金属屑、ガラス屑、陶磁器屑、建設汚泥、廃油、廃プラスティック、ゴム屑 特定管理産業廃棄物 飛散性アスベスト

環境関連法規 環境基本法 循環型社会形成推進基本法 廃棄物処理法 資源有効利用促進法 グリーン購入促進法 容器包装リサイクル法 家電リサイクル法 建設資材リサイクル法 食品リサイクル法 グリーン購入促進法

建設資材リサイクル法 解体工事、新築工事 コンクリート、アスファルト、木材 優先順位 発生抑制 再使用 再生利用 熱回収 適正処分

ゼロエミッション 1994 国連大学 全産業の製造過程を再編成 排出を最小化する行為 ゼロエミッション研究イニシアティブの創設 1994 国連大学 ゼロエミッション研究イニシアティブの創設 全産業の製造過程を再編成 循環型産業システムの構築 産業界の生産活動によって排出される廃棄物をゼロ 排出を最小化する行為 最終処分場に埋め立てられる固形廃棄物を100%再資源化しゼロにする行為

3R(Reduce,Reuse,Recycle) Material Recycle 同種の材料としてそのままリサイクル Chemical Recycle 化学的プロセスを経て他種材料の原料としてリサイクル Thermal Recycle 熱源として回収(プラスティック材料)

ゼロエミッションの取組み範囲 生産拠点単位 生産拠点クラスター 地域単位 産業セクター エコファクトリー ゼロエミッション工業団地 エコタウン事業 産業セクター

建築生産におけるゼロエミッション化 建築生産活動における資源利用 マテリアルフローを媒介とした企業・産業同士の連携の集合体が重要 国・地域の半分の重量(約11億トン) マテリアルフローを媒介とした企業・産業同士の連携の集合体が重要

他産業の廃棄物→建築生産で利用 国・地域全体でゼロエミッションのための企業・産業クラスターを構築 製鉄所→高炉スラグ→高炉セメント 資源利用効率を改善 製鉄所→高炉スラグ→高炉セメント 屑鉄→電炉鋼→鉄筋 電力・製鉄・化学工業の排煙脱硫(SOx)過程→石膏→石膏ボード 原料・成分の明示 企業グリーン活動(リサイクルペーパー)、危険回避

建築生産の発生廃棄物→建築生産で利用 同種の建材として利用 多種の建材として利用 Reuse Material Recycle(再加工) 銘木の再利用 Material Recycle(再加工) プラスターボード端材、再生型枠、再生骨材 多種の建材として利用 Material Recycle 解体コンクリート塊→路盤材 使用済み合板型枠→チップボード原料 Chemical Recycle アルミサッシュ→アルミ鋳物建材の原料

建築生産の発生廃棄物→他産業で利用 木屑 建築材料=カスケード型ループの末端 多量の資源 肥料の原料、製紙用チップ、燃料チップ 他産業での利用は困難 多量の資源 「都市森林」「都市鉱山」

企画・計画・設計での配慮事項 建築物の長寿命化 Design for X 材料・素材の種類を限定 異種材料・素材の複雑な組合せを削減 構造躯体の物理的耐久性の向上 建築設備の更新性 用途変更の容易性 階高・スペースのゆとり SI分離 Design for X Design for Environment(環境配慮設計) Design for Disassembly(分解配慮設計) Design for Recycling(リサイクル配慮設計) Design for Remanufacturing(再製造配慮設計) 材料・素材の種類を限定 異種材料・素材の複雑な組合せを削減 分解が容易な接合

新築施工段階 廃棄物発生量削減 廃棄物の分別・搬出 資材搬入における梱包材・養生材の削減 現場加工に伴う端材の発生の削減 廃棄される仮設材量の削減 廃棄物の分別・搬出 再資源化計画 工程別・工種別に廃棄物の発生源・種別・発生量を事前予測 分別・保管・収集・運搬・再生・処分の手順を計画 分別収集の徹底策

解体・回収段階 再資源化の可能性の高い廃棄物の仕分け・搬出 中間処理場における再資源化方策 中間処理場における最終残滓の利用方策 ①同一現場での再利用の可能性 ②建築材料としての再資源化の可能性 ③他産業での利用可能性 解体工事費用 機械ミンチ解体+選別・再資源化 解体工事費32、処分費・その他68 分別機械解体+選別・再資源化 解体工事費48、処分費・その他43 機械ミンチ解体+埋立処分 解体工事費32、処分費・その他118

室内空気汚染 ホルムアルデヒド:0.08ppm以下(WHO指針値) トルエン:0.07ppm以下 キシレン:0.20ppm以下 防蟻剤 合板、繊維板、パーティクルボード、内装材の接着剤 トルエン:0.07ppm以下 塗料、接着剤 キシレン:0.20ppm以下 防蟻剤 地盤面から1m以内の木材(土台・柱)、床下土壌に散布 可塑剤(フタル酸エステル、りん酸トリス、りん酸トリクレシル) ポリ塩化ビニルに柔軟性付与 木材保存剤(現場施工用) 地盤面から1m以内の木材(土台・柱)