2009年度柴田分研究ハイライト 磁気圏の共回転速度が光速になる部分のプラズマと磁場の振る舞いを粒子法 (Particle-In-Cell 法 )で初めて解析した。(海崎D 論、Umizaki M., Shibata S.,2010, Pub. Astr. Soc Japan,, 62, 131-142)

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2009年度柴田分研究ハイライト 磁気圏の共回転速度が光速になる部分のプラズマと磁場の振る舞いを粒子法 (Particle-In-Cell 法 )で初めて解析した。(海崎D 論、Umizaki M., Shibata S.,2010, Pub. Astr. Soc Japan,, 62, 131-142) 磁気リコネクションとともに粒子の加速と加熱を示した。これによって最近フェルミガンマ線望遠鏡によって見出された予想外のパルス成分を説明できる可能性がある。 開いた磁場 光円柱 閉じた磁場 粒子加速・過熱領域

パルサー星雲のサイズとパルサーパワーの間に相関を(観測的に)発見! チャンドラX線望遠鏡のデータの解析によって得られた。 2009年度柴田分研究ハイライト 2 パルサー星雲のサイズとパルサーパワーの間に相関を(観測的に)発見! チャンドラX線望遠鏡のデータの解析によって得られた。 (Bamba A., Mori K., Shibata S, 2010, Astrophys. J., 709 507-511) これによって、パルサー風の加速効率は普遍的な値を持つことが分かり、またこの経験式によって未知のパルサーまでの距離やパルサーのパワーを推定することができるようになった。 パルサー星雲のトーラスのサイズ 左の相関の検定のための 柴田によるモンテカルロシミュレーション パルサーの回転パワー

2009年度分 業績リスト 論文(査読あり) 2 編 (1) Bamba A., Mori K., Shibata S 2009年度分 業績リスト 論文(査読あり) 2 編 (1) Bamba A., Mori K., Shibata S "Chandra View of Pulsar Wind Nebula Tori" 2010, Astrophys. J., 709 507-511 (2) Umizaki M., Shibata S., "Method of the Particle-in-Cell Simulation for the Y-point in the Pulsar Magnetosphere" 2010, Pub. Astr. Soc Japan,, 62, 131-142 著書 2件 柴田他14名分担執筆(力学、流体力学), 松田卓也監修 三省堂新物理学小事典, 発行:三省堂総ページ数: 461 発行日:2009.6.20 DVD「わたしはどこからやってきた」 柴田晋平、渡邉瑛里 発行:NPO法人小さな天文学者の会

研究に関する社会的広報活動(18件) 研究発表 (13件) (9) パルサー磁気圏のシミュレーションの最新の結果とカニ星雲の関するコメント 高エネルギー宇宙物理学に関する研究会, 2010,11/27(金)--11/29(日) 国民宿舎みやじま「杜の宿(もりのやど)」、広島県、廿日町市 50名 (10) The Pulsar Magnetosphere Nagoya University Global COE, international school, Toyota Auditrium, Nagoya University, Japan 2009 11 12 (11) パルサー磁気圏におけるY-point形成のシミュレーション2 海崎 光宏 (山形大学・理工)、柴田 晋平(山形大学・理)、結城伸哉(山形大学・理工) 2009.9.14 日本天文学会2009年秋季年会 山口大学吉田キャンパス(山口県山口市) (12) パルサー磁気圏における粒子シミュレーション 結城伸哉(山形大学)、柴田晋平(山形大学)、和田智秀 (国立天文台)、海崎光宏(山形大学) (13) handraによるパルサー星雲torusの観測 馬場 彩 (宇宙航空研究開発機構)、森 浩二 (宮崎大学)、柴田晋平 (山形大学) 研究発表 (13件) (1) Shibata S., Yuki S., Wada T., Umizaki M. The Structure of the Pulsar Magnetosphere via Particle Simulation 2009,"The Energetic Cosmos: from Suzaku to Astro-H", Otaru, Hokkaido, Japan 29 June - 2 July 2009eds. Makishima K. and Nakazawa K. (2) Yuki S., Shibata S., Wada T., Umizaki M. Method of Particle Simulation for the Pulsar Magnetosphere by Use of Special Purpose Computer, GRAPE-6 2009"The Enrgetic Cosmos: from Suzaku to Astro-H", Otaru, Hokkaido, Japan 29 June - 2 July 2009eds. Makishima K. and Nakazawa K. (3) グローバル磁気圏の粒子シミュレーションとフェルミ時代のパルサー磁気圏モデルの方向性について 柴田晋平、結城 伸哉、 海崎 光宏(山形大学)、和田 智秀(国立天文台)、高田順平 (香港大学) 2010 2 25日本天文学会春季年会(フェルミセッション招待講演) 広島大学東広島キャンパス(広島県東広島市) (4) 粒子シミュレーションによる、パルサー磁気圏での磁気中性面形成と高エネルギー放射に関する研究 海崎光宏、柴田晋平、結城伸哉 (山形大学) (5) 磁場の変形を考慮した粒子シミュレーションによるパルサー磁気圏におけるデッドゾーンの構造 結城伸哉(山形大学)、柴田晋平(山形大学)、和田智秀 (国立天文台)、海崎光宏(山形大学) 2010 2 26 日本天文学会春季年会(フェルミセッション招待講演) (6) かに星雲のダイナミクスにおける圧力の非等方性効果の研究 大澤健(山形大学)、柴田晋平(山形大学) (7) 中性子星磁気圏の三次元粒子シミュレーション 和田智秀(CfCA)、高田順平(香港大)、柴田晋平(山形大) (8)「パルサー磁気圏研究の今後の展望」 宇宙線研究所共同利用研究会「高エネルギー宇宙物理学の将来>とCTA」 東京大学宇宙線研究所、千葉県、柏市 2010 1 9 研究に関する社会的広報活動(18件) (1) 2009年12月17日 宇宙に飛び出そう 理科支援、大石田駒籠小学校 30名、4-6年生 (2) 2009年12月15日 宇宙にささやくジャズコンサート 柴田晋平、Ketty-K (ジャズボーカリスト) 山形大学、インフォメーションセンター

(12) 2009 9月19日 公開講座「夏の星座」(プラネタリウムと観察会) 柴田 山形大学附属中学校 (13) 2009 9月10日 天文学の大学での研究について 大学についての講義と見学、山形大学理学部 (14) 2009 8月5日 虹の光をみる不思議箱 柴田、佐藤 星の教室, 米沢市児童館 (15) 2009 8月4日 地球を飛び出そう (16) 2009 7月18日 柴田晋平 さあ、はじめよう(星空の世界へようこそ) 楽しい天文教室 鶴岡市視聴覚センター (17) 2009 7月11日 宇宙のひろがり 科学のタネ蒔き、 西川町地域共同センター (18) 毎週一回 山形新聞連載「星空案内」 (3) 2009年11月22日 とんではねる活動宇宙 ひらめき☆ときめきサイエンス 山形大学理学部 JSPS,ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の実験室へ~KAKENHIの支援による (4) 2009年11月20日 科学普及NPOの運営と実際 科学プロデューサ養成講座 国立天文台 (5) 2009年11月18日 月と太陽:宇宙のしくみ 山形立南小学校出前6年生50名 (6) 2009年11月 7日 137億年先から見たわたしたち サイエンス・カフェinやまがた 山形大学サイタセンター 主催:サイエンス・カフェinやまがた 共催:山形県立博物館、山形大学理学部 (7) 2009年11月 5日 山形大学理学部におけるパブリックアウトリーチについて 報告会、国立教育政策研究所(所長) (8) 2009年10月 17日 4次元宇宙シアター公演「わたしはどこからやってきた」 山形市市民活動支援金助成事業 山形大学、サイタセンター (9) 2009年10月 7日 望遠鏡を作って観る 青年研修中南米初等中等理数教育コース研修 (10) 2009年10月 3日 星の魅力を語ろう~秋の夜空を楽しもう~ 新庄市、最上広域交流センター「ゆめりあ」 最上広域市町村圏事務組合教育研究センター 共催 大学コンソーシアムやまがた (11) 2009 10月1日 宇宙の仕組み 柴田、佐藤 米沢市立万世小学校 理化支援による出前授業、 学会活動など (1) 日本天文学会教育委員会委員 (2) 地域の科学舎推進事業 地域ネットワーク支援、外部評価委員 研究費受け入れ (1) 基盤研究C「電気的に非中性な磁気中性面における粒子加速と高エネルギー天文学への応用」1,100千円 その他 (1) NPO法人小さな天文学者の会 理事長