・尿酸 ・血清尿素窒素 ・クレアチニン ・GOT(AST) GPT(ALT) ・γ-GTP ・C反応性たんぱく

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・尿酸 ・血清尿素窒素 ・クレアチニン ・GOT(AST) GPT(ALT) ・γ-GTP ・C反応性たんぱく 血液検査でわかる状態 ・総コレステロール ・HDLコレステロール ・中性脂肪 ・ビリルビン ・HbA1c ・血糖 ・尿酸 ・血清尿素窒素 ・クレアチニン ・GOT(AST)  GPT(ALT) ・γ-GTP ・C反応性たんぱく

総コレステロール(T-C) 基準値:140~219mg/㎗ 閉経後の女性: 150~239mg/㎗ ・動脈硬化や心臓病の診断に欠かせない検査 疑われる病気 高値:高脂血症、動脈硬化症、    狭心症、心筋梗塞 低値:甲状腺機能亢進症、    肝硬変     など ・動脈硬化や心臓病の診断に欠かせない検査 ・高値でも低値でも病気の可能性がある ・新しい細胞の細胞膜や副腎皮質ホルモン、胆汁酸の原料にもなるの  で生命活動には不可欠 ・他の病気に伴う二次的な抗コレステロール血症には、糖尿病、  甲状腺機能低下症、脂肪肝などがある 日常生活での注意 ・毎日の運動 ・コレステロールを控えた食事  ・アルコール、喫煙を控える ・動脈硬化は高血圧の要因ともなるので、血圧の管理も大切

HDLコレステロール(HDL-C) 基準値 男性:40~99mg/㎗ 女性:50~109mg/㎗ 疑われる病気 低値:高脂血症、動脈硬化症、    高血圧、心筋梗塞 など ・病気の診断ではなく、動脈硬化の危険因子の有無を調べる検査 ・動脈硬化の要因ともなる動脈壁に付着したLDLコレステロールを  取り除くことから善玉コレステロールとも呼ばれる ・60mg/dℓ以上の値が望ましく、 40mg/dℓ未満は  低コレステロール血症とされ、早期の治療が必要 ・高値の場合、動脈硬化の合併症が起こりにくくなるため、  長寿症候群と呼ばれている 日常生活での注意 ・HDLコレステロール値を下げる原因は肥満、運動不足、喫煙  ・糖質、飽和脂肪酸のとりすぎに気をつけ、不飽和脂肪酸を含む青魚をとるように心がける

中性脂肪(トリグリセライド・TG) 基準値:149mg/㎗以下 日常生活での注意 ・数値の高くなる原因は肥満、食べすぎ、運動不足、飲酒など 疑われる病気 高値:高脂血症、動脈硬化症、    糖尿病、心筋梗塞 低値:肝機能障害     など ・動脈硬化症を防ぐうえで欠かせない検査 ・食事の影響などで変動しやすい数値なので、数回測定することも ・エネルギー源として利用され、余分なものは脂肪細胞や肝臓に貯蓄される  ⇒ 増えすぎると肥満、脂肪肝に ・150~199mg/dℓの場合まず心配はない ・200~249mg/dℓの場合は経過観察、定期的に検査を ・250mg/dℓ以上は異常値で、精密検査、必要ならば治療も 日常生活での注意 ・数値の高くなる原因は肥満、食べすぎ、運動不足、飲酒など ・禁酒は2~3週間で数値の改善がみられる

ビリルビン(Bil) 基準値 総ビリルビン :0,2~1,2mg/㎗ 直接型ビリルビン:0,4mg/dℓ以下 間接型ビリルビン:0,8mg/dℓ以下 疑われる病気 直接型ビリルビンが高値:     肝細胞性黄疸、閉塞性黄疸、     肝炎、肝硬変、胆石症、     肝臓・胆嚢・膵臓のがん 間接型ビリルビンが高値:     溶血性黄疸、溶血性貧血、     肺梗塞、敗血症、     甲状腺機能低下症  など ・赤血球が壊れるとき、ヘモグロビンが  分解されて作られる黄色い色素 ・血液中にビリルビンが増えると、黄疸となり皮膚が黄色になる ・血液中でアルブミンと結合 ⇒ 間接型ビリルビン ・酵素の働きにより肝臓で水溶性となったもの ⇒ 直接型ビリルビン ・どのビリルビン値が高いかを調べ、黄疸の原因や種類、  肝機能障害などの病気の診断に役立てる ・食事や年齢、運動などでほとんど数値は変動しない

血糖(グルコース・BS) 基準値 空腹時血糖値:110mg/㎗未満 食後血糖値 :140mg/㎗未満 疑われる病気 高値:糖尿病、膵炎、    甲状腺機能亢進症、肝炎 低値:インスリノーマ(インスリンが    多量に放出され血糖値が極端    に下がってしまう病気)  など ・血液中のブドウ糖の濃度を調べる検査で、糖尿病の早期発見に必須 ・空腹時126 mg/dℓor食後200 mg/dℓ以上が糖尿病の診断基準 日常生活での注意 ・日本人の95%がインスリン非依存型糖尿病(Ⅱ型)  ⇒遺伝的要素に肥満、過食、ストレスがプラスされて発症するので、   生活習慣の改善(食事、運動など)が不可欠

HbA1c(グリコヘモグロビン) 疑われる病気 高値:糖尿病、腎不全 低値:肝硬変 基準値(2012年4月~新基準、 以前の数値と比較する場合は-0,4%) 6,0~6,4%:糖尿病が否定できない 6,5%~ :糖尿病が強く疑われる 疑われる病気 高値:糖尿病、腎不全 低値:肝硬変 ・過去1~2ヶ月の血糖コントロールの状態を知ることができる ・グリコヘモグロビンは赤血球中のヘモグロビンと血中のブドウ糖が結合したもので、  血糖値が高いほど形成されやすくなる ・一度生成されると赤血球が死滅するまでなくならないので、HbA1cがヘモグロビン  全体に占める割合を調べれば、赤血球の寿命である約120日間の血糖の平均値を  知ることができる ・高値になるとさまざまな合併症の危険を抱えることとなる  ⇒・糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症   ・動脈硬化からの心筋梗塞、脳梗塞  ・失明、壊疽 日常生活での注意 ・糖尿病は完治が難しい慢性病   ⇒食事療法、運動療法、薬物療法などを根気よく治療を続けることが大切

尿酸(UA) 疑われる病気:痛風、 基準値:3~7mg/㎗ 腎機能障害、白血病 など 腎機能障害、白血病 など ・血液中の尿酸濃度を測定する検査で、主に痛風の診断に有効 ・尿酸は細胞の核を構成している核酸(DNA・RNA)成分のひとつ  でもある、プリン体が体内で分解されたりしてできる産物 ・男女とも7,1 mg/dℓ以上になると高尿酸血症とされる  ⇒ 高値が持続すると、腎結石、痛風腎、動脈硬化症、高血圧、    高脂血症、心筋梗塞、糖尿病などの合併症にも注意が必要になる 日常生活での注意 ・肥満解消 ⇒ 総エネルギー量を抑えた食事、脂肪のとりすぎ         アルコールの過剰摂取 ・プリン体を多く含む食品を控える  ⇒ レバー、煮干し、かつお節、貝類、タラコ、    ニシン、ヒラメ、牛肉、豚肉  など

血清尿素窒素(BUN) 基準値:8~21mg/㎗ 疑われる病気 高値:腎不全、慢性腎炎など腎臓の病気 低値:肝硬変、慢性肝炎など肝臓の病気 ・血液中に含まれる尿素窒素の量を調べるもので、腎機能が  正常かどうかを調べる代表的な検査 ・尿素窒素は体内でたんぱく質がエネルギーとして利用されたあとにできる産物  ⇒ 肝臓でアンモニアと二酸化炭素をもとに合成される  ⇒ 血液によって腎臓に運ばれ、糸球体でろ過され尿に排泄される ・腎不全など腎機能に障害がある場合は常に数値が50mg/㎗以上になり、  機能がほとんどなくなると100 mg/㎗ 以上になることも ・糖尿病やがんなどでも尿素窒素がつくられすぎて高値を示す ・低値の場合尿素窒素をつくる機能が低下する、重症の肝機能障害が考えられる 日常生活での注意 ・異常値を示す場合は、そのもととなる病気の治療が必要  ⇒ 医師の指示に従って、定期的に検査を受ける ・腎臓の病気の場合は、激しい運動を避け、たんぱく質の摂取量を減らす

クレアチニン(Cr) 基準値 男性:0,7~1,1mg/㎗ 女性:0,5~0,8mg/㎗ 疑われる病気 高値:急性腎炎、慢性腎炎、腎不全 低値:筋ジストロフィー    など ・クレアチニンは、たんぱく質が筋肉でエネルギー源として  使われたあとにできる老廃物  ⇒ ほとんどが腎臓の糸球体でろ過され尿中に排泄される ・腎臓の働きが低下すると高値を示す ・血液中の量はほぼ一定だが、筋肉量に比例して数値は変動する  ⇒ 筋肉量が減れば数値も減少する ・男性は1,4mg/㎗以上、女性は1,1mg/㎗以上の場合は  精密検査、治療の必要がある ・ 3mg/㎗以上になると、広い意味で腎不全と呼ばれ、 10mg/㎗以上  になると重篤な腎不全や尿毒症の疑いがあり、場合によっては人工  透析が必要になる

GOT(AST)・GPT(ALT) 基準値 GOT:35IU/ℓ以下 GPT :35IU/ℓ以下 疑われる病気 急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、 アルコール性肝炎 など ※U(ユニット):検査法ごとに定められた慣用単位  IU(インターナショナルユニット):ユニットの国際単位 ・肝機能の異常を調べる代表的な検査 ・GOTとGPTはアミノ酸の生成に関係する酵素の一種で、肝臓をはじめ、  臓器の細胞が壊れると血液中に漏れだす(逸脱酵素) ・GOTは心筋に最も多く、肝臓、骨格筋などにも含まれるのに対し、 GPTは肝臓と腎臓にしか存在しない  ⇒ GOT、GPT値の高さと、両値のバランスで病気の診断がされる ・40~49IU/ℓで経過観察が必要となり、  50IU/ℓ以上で精密検査、治療が必要になる

γ-GTP 疑われる病気 基準値:55IU/ℓ以下 ・アルコールによる肝機能障害を調べる検査 アルコール性肝障害、急性肝炎、 慢性肝炎、肝硬変 など ・アルコールによる肝機能障害を調べる検査 ・γ-GTPはGOTやGPTと同様に、アミノ酸の代謝に関係する酵素で、  肝臓や腎臓、膵臓に多く存在している ・アルコールや薬剤(鎮静剤、糖尿病薬、副腎皮質ホルモンなど)で、  肝細胞が壊れたり、がんや結石で胆管がつまったりしたときに、  血液中にでてくる ・80IU/ℓ以上の場合は経過観察が必要となり、他の検査結果と  総合的に検討して病気の診断がされる 日常生活での注意 ・飲酒をするとそのうち90%以上は肝臓だけで分解される  ⇒ 飲んだ分すべてが分解されるまで肝臓は働き続けるので、    飲めば飲むほど肝臓を痛めてしまう ・1日の適量を守る ・週に2日は休肝日をつくる ・高たんぱく食をとる

C反応性たんぱく(CRP) 基準値 定性法:陰性(-) 定量法:0,4mg/㎗以下 疑われる病気 ・感染による組織の炎症や損傷を調べる検査 [検査試薬と血液を混ぜ沈殿物の有無をみる] 定量法:0,4mg/㎗以下 [沈澱物の量を計測する] 疑われる病気 関節リウマチ、肺炎、 全身性エリテマトーデス、 肺結核、心筋梗塞  など ・感染による組織の炎症や損傷を調べる検査 ・CRPは炎症に対して敏感に反応するたんぱくなので、  体内に炎症が起きたり、細胞組織が破壊されると血清中に増加する  ⇒ 数値が高いほど炎症の程度も高い ・体内に炎症が起きていることは判定できるが、どこで炎症が起こって  いるのかまでは確定できない  ⇒ 病気の特定はできないが、重症度や経過観察、    治療後の判断には欠かせない