高脂血症の恐怖 胃 基礎細胞生物学 第14回(1/22) 2. 胃酸の分泌 1. 胃 3. 消化管(小腸)上皮細胞の更新 絨毛 NHK出版「驚異の小宇宙・人体」 胃小窩 H+,K+-ATPaseを含む膜小胞が細胞膜に融合 1. 胃 この辺に幹細胞 胃底腺 胃酸の分泌機構 H+,K+-ATPase・HCO3-/Cl-交換輸送体 Cl- channel, K+ channel 分裂細胞 幹細胞(赤) 抗菌分子を分泌する免疫系細胞 脱分極=興奮 Ann Rev Cell Dev Biol 20: 695, 2004 3. 消化管(小腸)上皮細胞の更新 胃 インスリン受容体からの信号が複雑な伝達系を経て、Glut4輸送体小胞の細胞膜への融合(exocytosis)、そしてGlc取り込みを促す。 4b. インスリンの作用 4a. インスリン分泌 (上) インスリンは、消化酵素を分泌する膵臓の中のランゲルハンス島のb-細胞が、摂食による血糖値の上昇を検出して分泌する(4a)。血糖を下げる唯一のホルモンであるので、 b-細胞がこの能力を失わないよう大事に使わなければならない。標的細胞となる脂肪細胞・筋肉細胞では、細胞内に用意されているGlut4輸送体を含む小胞が細胞膜と融合して、細胞表面に輸送体タンパク質が現れ、細胞内へ糖を吸収する(4b)。 糖尿病(インスリンが効かない)などメタボリック・シンドロームは脂肪が蓄積しすぎたための炎症だ! Physiology 20: 271-284, 2005 基礎細胞生物学 第14回(1/22) 能動輸送 微絨毛 腸肝循環 胆汁酸・コレステロール(リン脂質) 水分の循環 消化液10 L以上/day 6. 血清リポタンパク質 脂肪の体内輸送 消化管側と体液側とで異なる輸送体 キロミクロン(左端)は、消化管で消化・吸収された脂質から合成・分泌されるもの、VLDL(左から三番目)は肝臓で新たに合成された脂質(トリグリセリドとコレステロール、さらに加えてリン脂質・様々なアポタンパク質からなる)が分泌されるもの。これらが血流を循環するうちに、中性脂質が利用されて減少し、前者はremnant、後者はLDL等へと変化する。HDLはそのタンパク成分のみが肝臓から分泌され(図には示されていない)、末梢組織の余計なコレステロールを集めてHDLとなり(良いコレステロール)、最終的にLDL等と混合してしまう。 受動輸送 高脂血症の恐怖 能動輸送を駆動するATPase 鳥居薬品 マンガ ライフサイエンス 第3回 代謝物語(その3) 5. 糖の吸収 腸管側と血管側とで、異なる輸送体が働いている。前者はNa+との共輸送=能動輸送、後者は受動輸送 血糖を取り込む細胞には、後者と類似の輸送体(インスリン応答性)がある。 Voet & Voet