宇宙物理II(9) Planetary Formation

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系外惑星系 TrES-1 における Rossiter 効果の検出可能性と その観測意義 東京大学大学院 理学系研究科 成田憲保 共同研究者 太田泰弘、樽家篤史、須藤靖 (東京大学) Joshua N. Winn ( Harvard-Smithsonian Center ) Edwin L. Turner.
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初期に複数のピークを示す古典新星 のスペクトルの変化 1 田中淳平、野上大作 ( 京都大学 ) 藤井貢 ( 藤井美星観測所 ) 、綾仁一哉 ( 美星天文台 ) 大島修 ( 水島工業高校 ) 、川端哲也 ( 名古屋大学 )
星間物理学 講義4資料: 星間ダストによる散乱・吸収と放射 1 星間ダストによる減光 ( 散乱・吸収 ) 過程、放射過程 のまとめ、およびダストに関わるいろいろ。 2011/11/09.
硬 X 線で探るブラックホールと銀河の進化 深沢泰司(広大理) 最近の観測により、ブラックホールの形成と 銀河の進化(星生成)が密接に関係することが わかってきた。 ブラックホール観測の最も効率の良い硬 X 線で 銀河の進化を探ることを考える。 宇宙を構成する基本要素である銀河が、いつ どのように形成され、進化してきたか、は、宇宙の.
COBE/DIRBE による近赤外線 宇宙背景放射の再測定 東京大学, JAXA/ISAS D1 佐野 圭 コービー ダービー.
系外惑星系セミナー速報 Balmer line features of HD 東京大学大学院 理学系研究科宇宙理論研究室(須藤研)修士1年 成田憲保.
銀河物理学特論 I: 講義1:近傍宇宙の銀河の 統計的性質 遠方宇宙の銀河の理解のベースライン。 SDSS のデータベースによって近傍宇宙の 可視波長域での統計的性質の理解は飛躍的 に高精度になった。 2009/04/13.
オリオン星形成領域における 前主系列星の X 線放射の 長期的時間変動 京大理 ○ 兵藤 義明 中嶋 大 高木 慎一郎 小山 勝二 /23 天文学会 秋季年会 P39a もくじ  星の長期的変動  今回行った解析  まとめ.
TMT可視分光観測のサイエンス <太陽系外惑星の光と影の観測>
第5回 分子雲から星・惑星系へ 平成24年度新潟大学理学部物理学科  集中講義 松原英雄(JAXA宇宙研)
Spectroscopic Studies of Transiting Planetary Systems
かなた望遠鏡による NGC2264の可視赤外同時観測
星形成領域NGC2264における AA Tau 型星の可視赤外同時観測
スケジュール 火曜日4限( 14:45-16:15 ),A棟1333号室
すばる望遠鏡・高分散分光器を用いた系外惑星HD209458bの大気吸収探索
Adaptive Optics(AO) “宇宙をより鮮明にうつし出す” ~補償光学~ 補償光学系:これまでの成果!
衝撃波によって星形成が誘発される場合に 原始星の進化が受ける影響
第6回 制動放射 東京大学教養学部前期課程 2012年冬学期 宇宙科学II 松原英雄(JAXA宇宙研)
第11回 星・惑星系の誕生の現場 東京大学教養学部前期課程 2012年冬学期 宇宙科学II 松原英雄(JAXA宇宙研)
AOによる 重力レンズクェーサー吸収線系の観測 濱野 哲史(東京大学) 共同研究者 小林尚人(東大)、近藤荘平(京産大)、他
「Constraining the neutron star equation of state using XMM-Newton」
銀河物理学特論 I: 講義3-3:光度関数の進化 分光探査サンプルによる Lilly et al. 1995, ApJ, 455, 108
謎の惑星スーパーアースを探れ! 国立天文台・成田憲保.
スケジュール 月曜2限(10:45-12:15),A棟1333号室 10月 11月 12月 1月 2月 10/01 ① 11/5 ⑤
電離領域の遠赤外輻射 (物理的取り扱い)      Hiroyuki Hirashita    (Nagoya University, Japan)
トランジット法による低温度星まわりの地球型惑星探索と大気調査
東京大学大学院 宇宙理論研究室 成田 憲保(なりた のりお)
S3: 恒星とブラックホール (上田、野上、加藤)
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スケジュール 水曜3限( 13:00-14:30 ),A棟1333号室 10月 11月 12月 1月 2月 10/08 11/5 や②
すばる望遠鏡を用いた 太陽系外惑星系の観測的研究
神戸大大学院集中講義 銀河天文学:講義6 特別編 観測装置の将来計画
宇宙で星はどのように生まれるか? 富士山頂サブミリ波望遠鏡で探る星のゆりかご
系外惑星系セミナー速報 Balmer line features of HD209458
Taurus-Auriga association
太陽を見る 可視光 X線(ようこう衛星) 太陽フレア.
近赤外線サーベイによるマゼラニックブリッジの 前主系列星探査
論文紹介 Novae as a Class of Transient X-ray Sources K. Mukai, M
土野恭輔 08s1-024 明星大学理工学部物理学科天文学研究室
国立天文台 光赤外研究部 太陽系外惑星探査プロジェクト室 成田憲保
SFN 282 No 担当 内山.
系外惑星探査の現在 2003年天文・天体若手夏の学校 成田 憲保
太陽系外惑星の トランジット観測 和歌山大学  教育学部  自然環境教育課程   地球環境プログラム  天文学ゼミ   玉置 順大.
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銀河・銀河系天文学 星間物理学 鹿児島大学宇宙コース 祖父江義明 .
S3: 恒星とブラックホール (上田、野上、加藤)
大離心率トランジット惑星HD17156bの 公転軌道傾斜角の測定
ANIRによるM型星まわりの トランジット地球型惑星の観測 国立天文台 成田憲保.
星間物理学 講義1: 銀河系の星間空間の世界 太陽系近傍から銀河系全体への概観 星間空間の構成要素
松原英雄、中川貴雄(ISAS/JAXA)、山田 亨、今西昌俊、児玉忠恭、中西康一郎(国立天文台) 他SPICAサイエンスワーキンググループ
星間物理学 講義4資料: 星間ダストによる散乱・吸収と放射 2 銀河スケールのダスト、ダストの温度、PAH ほか
倉本研究室 宇宙理学専攻 修士1年 岡澤直也.
星間物理学 講義1の図など資料: 空間スケールを把握する。 太陽系近傍から 銀河系全体への概観、 観測事実に基づいて太陽系の周りの様子、銀河系全体の様子を概観する。それぞれの観測事実についての理解はこれ以降の講義で深める。 2010/10/05.
S1 装置開発と観測 長田哲也 教授 栗田光樹夫 准教授 木野勝 助教 望遠鏡および可視光と赤外線の観測装置の開発を行います。
第12回 銀河とその活動現象 東京大学教養学部前期課程 2017年度Aセメスター 宇宙科学II 松原英雄(JAXA宇宙研)
星間物理学 講義 3: 輝線放射過程 I 水素の光電離と再結合
大規模シミュレーションで見る宇宙初期から現在に至る星形成史の変遷
10/19 GMCゼミ.
すばる /HDSによる系外惑星 HD209458bの精密分光観測
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トランジット惑星系におけるRossiter効果 I. HD209458での観測結果
COSMOS天域における赤方偏移0.24のHα輝線銀河の性質
地上分光観測による金星下層大気におけるH2Oの半球分布の導出
すばる&マグナム望遠鏡による 系外惑星トランジットの 同時分光・測光観測
CHANDRA衛星の観測結果による、 球状星団M4(NGC6121)のスペクトル解析
観測的宇宙論ジャーナルクラブ 2006年5月22日 成田 憲保 1
星間物理学 講義7資料: 物質の輪廻と銀河の進化 銀河の化学進化についての定式化
形成期の楕円銀河 (サブミリ銀河) Arp220.
S5(理論宇宙物理学) 教 授 嶺重 慎 (ブラックホール)-4号館409 准教授 前田 啓一(超新星/物質循環)-4号館501
(FMOS戦略枠観測で余ったファイバーによる) M型星まわりのトランジット地球型惑星探し
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宇宙物理II(9) Planetary Formation June 15, 2004 T. Nakagawa

星形成過程のまとめ 半分以上の質量が、まだenvelopeに。 Diskの成長? 双極分子流でenvelopeを吹き払う。 Class 0 Main accretion phase? Age ≦104 yr MC*≧0.5Msolar 半分以上の質量が、まだenvelopeに。 Diskの成長? Class I Late accretion phase? Age ~105 yr MC*≦0.1Msolar 双極分子流でenvelopeを吹き払う。 Classical T Tau 中心星が可視・近赤外で見えるようになる。 Class II Optically thick disk Age ~106 yr Mdisk~ 0.01Msolar 10年前くらいまでに分類が確立 Weak-Line T Tau Hayashi-Phaseの終わり  (1Msolar) Class III Optically thin disk? Age ~107 yr Mdisk< 0.003Msolar Bachiller 1996, ARAA, 34, 111

原始惑星系円盤が見えた! HST シルエット

HSTが見た原始惑星系円盤 リファレンスを調べてざっと目を通すこと。

主系列星が遠赤外線で明るい Vega, βPic, … Smith & Terrile 1984, Science, 226, 1421

可視・近赤外による高分解能撮像 (惑星の存在?) HR4796A by HST/NICMOS @1.6 μm & 1.1 μm (Schneider et al. 1999, ApJ, 513, L127) β Pic Disk by HST/WFPC2

太陽系星雲モデル

原始太陽形星雲の進化

大気をもつ最小質量

ドップラー法

Exoplanets Found ! M2sini=0.47±0.02 MJupiter, Orbital Period: 4.23 days

超高精度Doppler計測 最近では、3 m/sの速度精度を達成 ~10 m/s amplitude の速度変動 木星でも検出! 例:Butler et al. 1996, PASP, 108, 500 Echelle分光器の入射スリットの前に、ヨウ素セルを設置 ヨウ素セルの吸収スペクトル 星のスペクトルのテンプレート 観測値 residual×10

異形の惑星?

Doppler法で 検出された惑星 現在100個 2000個程度の星がサーベイされているので、5%の星に惑星が検出されたことになる。 California & Carnegie Planet Search Carnegie Institution of Washington University of California, Berkeley University of California, Santa Cruz Lick Observatory Keck Observatory Anglo Australian Observatory

Transit法による惑星検出 Multi-color Photometry of HD209458 Jha et al. 2000, ApJ, 540, L45 主に、UH 2.2m & 0.6mによるphotometry 減光の深さと継続時間は、 星の大きさ 惑星の大きさ 軌道のinclination  で決まる。Mulicolorの観測では、この3つのパラメータの縮退が解ける!

Astrometry

Habitable Zone

ASTRO-F under Test

ASTRO-F 2004 by M-V-6

直接検出へ: 赤外線観測

SPICA Space Odyssey 2010