暦、占星術、ギリシャ時代の宇宙観
暦の謎
暦に関する謎 ①1年が365日である理由 ②一月が30日前後である理由 ③1週間が7日である理由 ④1日が24時間であり、⑤1時間が60分であり、1 分が60秒である理由
1年が365日である理由
1年365日の起源 地球は太陽の周りを回っている(地動説)。同じ位 置に戻ってくるまで、365日と1/4日かかる。これか ら、1年を365日とし、4年に1度閏年(うるうどし) とした。
一月が30日前後である理由
太陰暦、太陽暦 暦には、大きく分けて太陰暦と太陽暦の2種類ある が、日本では、明治6年(1873)から、太陰暦(太陰 太陽暦)から、太陽暦(グレゴリー暦)に替わった。 昔の暦の記憶は今も残っていて、旧暦という。旧暦 の盆とかいう使い方をする。 韓国や中国でも太陽暦を用いているが、今でも旧 暦に従い、旧正月を2月ころ祝う。旧正月を中国で は春節、韓国では旧正(クジョン)という。
太陰暦(1) 太陰暦とは、月を基準にする暦 月は29.5日で地球を一周する。一月を30日と29日 の2種類に分けて、それぞれ、大の月と小の月と呼 ぶようにする 地球は太陽を365.25日で一周する。 問題)大の月(30日)6回と小の月(29日)6回を1年と すると、何日か? 答)30x12-6=354日、365日とは11日異なる。
太陰暦(2) 太陰暦とは 太陰暦の1年12ヶ月(大の月、小の月が各6回)は、 365.5日とは10日余り短い。 これでは、季節が徐々にずれてくる。そのため、二 三年に1度閏月(うるうづき)を設ける。この時々13ヶ 月を取り入れることにより、ズレを修正する。 一月は月が地球のまわりを29.5日かけて回ることか ら、太陰暦では一月は、29日あるいは30日となる
太陽暦(1) 太陽暦とは、太陽を基準にする暦なので、1年が 365日あるいは366日(閏年)を基準とする 12ヶ月とすると、一月は365÷12=30.44...なので 一月を31日(大の月)と30日(小の月)で構成すれ ば良いだろう。 各6回ずつとすると、 30x6+31x6=30x12+6=366 ほぼ良い。 ・大の月と小の月の配置は交互か?
太陽暦(2) 大の月、小の月の並びは のようになっている。 疑問 ・なぜ2月が28日なのだろうか? ・なぜ7月8月と大の月が連続しているのだろうか?
太陽暦(3) 1年の始まりはいつか? (答)3月 日本人も春から1年が始まると思っている。 月の名前の中に答がある
太陽暦(4) 月の名前のなかにあるローマ皇帝2人の名前 1.ジュリウス・シーザー(カエサル) July 2.アウグスティヌス August 彼らは、自分の生まれ月に自分の名前を入れた。更 には、生まれ月が小の月であることを許さず大の 月に替えた。そのため、7月、8月は連続して大の 月となった。影響を受けるたのは1年の終わりの2 月で、大の月も7回になったため、小の月以下の日 数28日となった。
1週間が7日である理由
惑星の数と一週間(1) 太陽の周りを回る星を惑星という。 10年程前までの惑星は、学校では、 水金地火木 土天海冥の9つと教えていた。 10年程前までの惑星は、学校では、 水金地火木 土天海冥の9つと教えていた。 ところが 今の学校では、惑星は、水金地火木土天海の8つ と教える。冥王星は、小惑星となった。 ・8つの惑星の他、多くの小惑星がある ・探査機「はやぶさ」は小惑星探査が目的だった
惑星の数と一週間(2) 冥王星(Pluto)は惑星から外されて、「134340」 と呼ばれるようになった。 【名-1】《ギリシャ神話》プルートー、黄泉の国、地獄◆ 【同】Hades ; Dis◆ゼウス(Zeus)の兄弟プルートー (Pluto)が支配する地界、死者の国。 【名-2】冥王星、冥界の王 【名-3】プルート◆ミッキーマウスの愛犬の名前
ディズニーと冥王星の関係 冥王星の発見者は米国人のクライド・トンボー。 冥王星の発見はアメリカ人の誇りだった。それがデ ィズニーがミッキーの愛犬をPlutoと名付けた理由 と思われる
惑星の数と一週間(3) 今は8つある惑星であるが、昔は、天王星も海王 星も知られていなかった。遠くにあるからだ。 ギリシャ時代に知られていた惑星は、水金火木土 の5つ。ほかに空を動く天体として、月と太陽の2つ が知られていた。 つまり夜空には明るい7つの天体が知られていた。 この7つが1週間の曜日となった。 だが、日月火水木金土の順番はどうして決まった のだろう?
ギリシャ時代の宇宙観(1) ギリシャ時代には、既に地動説も天動説もあった。 地動説:太陽を中心として、地球も太陽の周りを回っ ている。 天動説:地球の回りを太陽、月、その他の星が回っ ている。近い星ほど、回る距離(円周)が短いので 早く回ると考えていた。
ギリシャ時代の宇宙観(2) 天空で位置を変えない互いに恒星と、その恒星間 を移動する5つの惑星、月、太陽がある。 5つの惑星、月、太陽が近くの軌道を周り、恒星は 遠くの軌道を回っていると考えた。 5つの惑星、月、太陽のうち、遠い(高層から)順に 土星、木星、火星、水星、日(太陽)、金星、月 の順であった。 ・これが曜日とすると、知っている曜日と異なる 土、木、火、水、日、金、月
ギリシャ時代の宇宙観(3) 当時の占星術は、各時間を支配するのは、これら 7つの星であると考えた。毎時、支配する星の順番 は、「土、木、火、水、日、金、月」の順番で変わっ ていく。 1日を支配するのは、0時から1時までの1時間を 支配する星と考えた。 これらを元に毎日を支配する星を調べてみる
7つの星と占星術により曜日誕生
1日が24時間であり、1時間が60分であり、1分が60秒である理由
1日はなぜ24時間か? 1分はなぜ60秒かという 質問の答はあまり面白くないかもしれません。バビ ロニア人が一日を24等分していたことは、60進法 を使っていたことが起源です。60は12の5倍であ り、24は12の倍です。 【バビロニア】メソポタミア(現在のイラク)南部を占め る地域、あるいは王国。 【60進法】10進法には10個の記号が、1進法には2 つの記号が必要である。60進法では 2進法例)0101110
60進法の数の表現