超伝導科学講座 (超伝導先端計測・分析システムの開発) 1.超伝導先端計測・分析システムとは (超伝導先端計測・分析システムの開発) 1.超伝導先端計測・分析システムとは 超伝導を利用することにより、磁気、光、電磁波、X線などの極めて微弱な信号が計測できる高感度センサが実現できます。 このため、種々の先端計測システムが開発されており、医療・バイオ計測、物質分析、材料評価、集積回路検査、等への幅広い分野への応用が期待されています。 教授 円福敬二 医療・バイオ計測 ・脳・心臓機能の解明 ・医療診断(免疫検査) 材料分析・検査 ・非破壊検査 ・極微量物質の分析 超伝導センサを用いた 先端計測・分析システム 通信・エレクトロニクス計測 ・LSI検査 ・移動体通信フィルター 環境計測 ・宇宙・天文観測 ・大気・海洋計測 2.当研究室の研究テーマ ( http://www.sc.kyushu-u.ac.jp/~enlab/ ) 当研究室ではSQUIDと呼ばれる高感度な磁気センサとその応用システムの開発を行っています。特に、 バイオ免疫検査装置と非破壊検査システムの開発が主要テーマです。免疫検査は病院での血液検査や、食品中の病原菌の検出に用いられる検査法です。また、非破壊検査は材料中の微小欠陥や微量不純物を検出するための検査法です。SQUIDセンサを用いることにより、これまでにない高性能な検査装置の開発を目指しています。 磁気信号 走査 SQUID センサ 磁気マーカー SQUID センサ 検出用抗体 検出するバイオ物質 ・蛋白質 ・病原菌・ウイルス ・ガン、DNA 抗原 欠陥 欠陥から発生する磁界 マッピング 磁気マーカーを用いて抗原を検出するSQUID免疫検査 材料中の微小欠陥を検出するSQUID非破壊検査装置