情報技術とビジネス・プロセス革新②(第8章) 2.プロセス革新と企業戦略 経営情報論B⑧ 情報技術とビジネス・プロセス革新②(第8章) 2.プロセス革新と企業戦略
製品革新とプロセス革新 革新(イノベーション); 新たな技術や方法が広く普及すること (技術進歩+普及) ※普及しなかったものは、イノベーションとは呼ばない。 製品革新;製品の基本性能の飛躍的向上や革新的機能の追加(製品の軽量化、小型化、頑健化なども含まれる) プロセス革新;生産工程における効率とコスト(作業の標準化や機械化による大量生産など) (リードタイム短縮も重要;時間・在庫費用の短縮)
質問 最近の製品革新の例は? 数年程度前の製品革新の例は? 10年程度前の製品革新の例は?
プロセスの戦略的重要性 安定した市場でのポジション争い(製品革新は危険がつきまとう) (セグメント内の優位獲得:コスト削減と市場への反応速度が重要) ライフサイクルの短縮(どのような手を打つのかが重要) 新製品を効率的かつ迅速に開発・販売できるか 差別化する能力(模倣困難な資源;ビジネス・プロセスや企業文化) 顧客に対して、他社との違いをアピール→販売数量および金額増加(高くても買ってくれるかも)
質問 あなたは飲食店を始めました。どのように店を運営しますか(何を売りにしますか)? あなたはそれをどのように顧客に伝えますか?
徹底した顧客志向とプロセス コミュニケーション能力の向上;SNS活用やデータベース化(顧客の欲するものを提供あるいはそれを提供できることを伝達) 顧客の要望の多様化;(ライフスタイルの多様化が背景にあり、世代・地域・所得等による異なる選好への対応が重要) 顧客満足の高いビジネスの展開(ビジネス・プロセス)(顧客のデータベースを構築し、欲するものを探し出し、情報提供する)
プロセスと持続的競争優位 先行性(他社より先に提供する:時間の問題) ※他社が簡単に追いつけないようにするのが効果的 アジリティ(柔軟性)機敏性・迅速性+柔軟性(変化に反応する速度) ※顧客の注文に対応する時間が短いほど有利なので、それを維持し続けるには柔軟性も不可欠になる(硬直的な組織は動きが鈍い) 顧客との関係性(企業やブランドへの忠誠心育成) ※顧客の要望に的確に対応し、信頼を勝ち取り続けるのが必要