Copyright © 2000 Takato NATSUI, All Rights Reserved.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
図書館活用法 Ⅰ 第8講 インターネット情報とその利用法 (1) (明治大学図書館庶務課 菊池).
Advertisements

Digital Farm inc. 株式会社デジタルファーム ・本社 札幌市東区北 41 条東 6 丁目 ・東京オフィス 東京都港区白金 2 丁目 5 番 多言語サイト、ここに気をつけ て! -制作時の落とし穴と対策- Multisite Language_gaiyou.pptx.
Copyright © Kazuhito HAMANO 2007 all Rights Reserved. 1 情報基礎( Week4 ) ≪ WWW で展開される新しい技術≫ 非常勤講師 濱野和人 2007/5/8 火曜 1,2,3 限
卒業生専用のコミュニケーション プラットフォーム構築と関連の提案 AGENDA 戸富貴会の目的と直面する問題 戸富貴会の問題解決の可能性 提案.
「前提科目」のしくみ 経済法学科. 履修の前提となる科目があります 《前提科目》 ← 例えば … 民 法 I ← 経済数学 ← or 基礎経済学 〈後継科目〉 (履修したい科目) 民 法 II ミクロ経済学.
サイバー犯罪条約を批准する場合の 立法政策上の課題 ー 手続法を中心に ー 明治大学法学部教授・弁護士 JISA 第 6 回サイバー法セミナー 夏 井 高 人.
南山大学法科大学院 FD研修会1 インターネットとコンピュータの法学教育利用
民法教育におけるカリキュラムおよび教育方法の改革
第34回安全工学シンポジウム, 日本学術会議, 安全知の体系化
企業構造 SAP Best Practices Baseline Package (日本)
法とコンピュータ 場所 慶大法学部(三田校舎教室) 期間 2004/4/ /1/30 講師 吉野一.
農産物一貫流通システム 農業・農村の活性化と安全・安心の確保のために
第1回  序論.
第2回 1999/10/7 情報検索の歴史(1) 使用文献 講座図書館の理論と実際5 情報検索 細野公男編
情報の探し方ガイダンス 法律判例文献情報 CD-ROM編.
In larger Freedom 平和構築・人権擁護・開発援助 日本から国際社会へ
法律と人工知能08 (第2回) 2 .法適用 慶大大学院法学研究科 2008/4/17 吉野一.
ネットワーク構成法 スケール 第6回 11月19日.
JISA第5回サイバー法セミナー サイバー犯罪条約と日本の刑事法制 明治大学法学部教授・弁護士 夏 井 高 人.
アジア恊働大学院(AUI)構想 AUI推進機構/設立趣意書
慶大大学院法学研究科(三田校舎教室) 期間 2008/4/ /1/20 吉野一
標準空間情報の整備及び 異種データベース間のデータ交換手法 に関する研究開発
(東京メトロ千代田線「乃木坂駅」5番出口徒歩1分)
Yahoo! JAPAN 震災対応とオープンデータの重要性 資料8
法とコンピュータ 場所 慶大法学部(三田校舎教室) 期間 2005/4/ /1/30 講師 吉野一.
日本語教育グローバルネットワーク(GN) J-GAPシンポジウム 2014 (香港-日本プロジェクト)
奈良県スポーツアカデミーの検討経緯 資料2-1 1 平成26年度の取組 3 平成28年度の取組 2 平成27年度の取組
COBIT 5 エグゼクティブ・サマリー.
情報検索演習 第5回 パソコンを起動しておくこと 前から4列目までに着席すること 前回までの配布資料:教室の後方にある
人工知能特論2007 東京工科大学 亀田弘之.
ご提案資料 xxxxx株式会社 作成日:2016.xx.xx.
ご提案資料 xxxxx株式会社 作成日:2016.xx.xx.
図書館システムの歴史と日本語処理 紅林 徹也 ~ 大規模目録データベース ~ 株式会社 日立製作所 公共システム事業部
第21回応用言語学講座公開講演会 看護師による「申し送り」における協同的知識管理 — 会話分析的視点からのマルチモダリティ分析 —
計算機実験の計画 References 研究目的 囲碁・将棋での強化学習 高信頼性人工知能システムへの展望 大規模な強化学習技術の実証と応用
BSC Map (サウスウエスト航空BSCを参考にした戦略マップPPT版)
はじめに: 平均場理論を用いた情報処理の最近の動向
メールデータをローカルPCに保存する方法
人工知能特論2009 東京工科大学 亀田弘之 KE304.
只見町 インターネット・エコミュージアムの「キーワード」検索の改善
大阪大学大学院法学研究科 田中規久雄 情報ネットワーク法学会(2a版)
Windows Summit /24/2019 © 2010 Microsoft Corporation. All rights reserved. Microsoft, Windows, Windows Vista and other product names are or may be.
図書館員のためのインターネット ~ インターネットの基礎知識 ~
情報システムの基礎概念 (1) 情報システムとは
平成20年度 奈良教育大学学術リポジトリ成果報告
大岩 慶應義塾大学 環境情報学部 情報技術者と日本人 情報教育論2003 大岩 慶應義塾大学 環境情報学部.
日韓比較労使関係論 2 労使関係論.
(1)序論 人工知能とは 歴史 方法論 人工知能の基礎 問題解決 探索 推論 知識.
事務所における情報管理の問題点 情報管理の現状 “欲しいデータが探せない” 情報管理の現状 “媒体ごとの個別管理”
大阪大学法学部・法学研究科の情報教育改革
人工知能と法情報の知識表現 -法知識データベースとデータモデル
理論研究:言語文化研究 担当:細川英雄.
理論研究:言語文化研究 担当:細川英雄.
資料6.
Windows Summit 2010 © 2010 Microsoft Corporation.All rights reserved.Microsoft、Windows、Windows Vista およびその他の製品名は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
TOC 制約理論のひろば Copyright , Toshio Sasaki All Rights Reserved
All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi
科学研究費補助金 特定領域研究 確率的情報処理への 統計力学的アプローチ 平成14年度研究成果発表会
若手研究者・学生向けに最新技術をわかりやすく紹介する講演会 確率的アルゴリズムによる情報処理
香川大学工学部 富永浩之 知識工学1 第1-1章 人工知能と知識工学 香川大学工学部 富永浩之
- MARUZEN Z39.50 Gateway-CAT、Knowledge Worker Z39.50 Target のご紹介-
情報検索演習:第4回 前回の配布資料: 教室の前方のカサ立てにある パソコンを起動したさいに入力する 氏名に 「時限-学籍番号-名前」
自然言語処理2015 Natural Language Processing 2015
日報の全体像を知る.
ご提案資料 xxxxx株式会社 作成日:2016.xx.xx.
国際教育論1 オリエンテーション.
医療科学B演習のおさらい 杏林大学医学図書館 医療科学B.
自然言語処理2016 Natural Language Processing 2016
アップデート.
P2Pによる協調学習システム 唐澤 信介   北海道工業大学 電気工学専攻.
Presentation transcript:

Copyright © 2000 Takato NATSUI, All Rights Reserved. 法情報学のいまと未来 明治大学法学部教授 夏 井 高 人 Copyright © 2000 Takato NATSUI, All Rights Reserved.

Table of Contents はじめに 法情報学の歴史 法情報学の現在 法情報学の課題 法情報学の未来 まとめに代えて

法情報学の歴史 人工知能研究からの流れ 欧州における人工知能研究(法律エキスパートシステム) 日本における導入 イギリス ドイツ LES(法律エキスパートシステム)の研究 第5世代コンピュータにおける研究

法律情報検索からの流れ アメリカにおける法情報DB企業 アメリカ合衆国政府機関の法情報DB 日本における導入 Lexis-Nexis Westlaw アメリカ合衆国政府機関の法情報DB Thomas (Library of Congress) 日本における導入 オンラインによる法情報検索サービス CD-ROM版の法令集・判例集 関係各官庁や自治体等のWebページにおける情報提供

学術目的及びインターネット・コラボレーションによる法情報DB構築プロジェクトからの流れ アメリカ LLI : Legal Information Institute(コーネル大学) Find Law ドイツ Juristsches Internetprojekt Saarbrücken オーストラリア AustLII(Australasian Legal Information Institute) 日本における導入 The World List (指宿 信)

法情報学の現在 理論研究 法情報リテラシー教育 法曹教育 法的推論研究を中心とする立場 情報論を中心とする立場 社会システム論を中心とする立場 法哲学・法学基礎論からのアプローチ 法情報リテラシー教育 法情報検索を中心とする立場 法律文書作成支援等を中心とする立場 法曹教育

法情報学の課題 全体的課題 個別的課題 学問としての独自性の確立 方法論の確立 研究者の確保・育成 前提となる法的素養の確保 情報リテラシー 実務的センス 政策提案能力及び正しいポリシーの選択

法情報学の未来 今後の法学のあるべき姿 法情報学の果たすべき役割 対象と方法との機能論的考察の深化の必要 認知工学,神経生理学等の成果の応用 社会システム論 法学ジャンルの再構成 法情報学の果たすべき役割 正確で社会的効用を有するMAPの提供 法学のための効果的な方法論の提供 「鰯の頭」から「動くエンジン」へ

まとめに代えて SHIPプロジェクトの目的 おわりに(パネルディスカッションへのつなぎ) SHIPプロジェクトとは? 社会科学データベースのためのプラットフォームの構築・提案 XMLを応用した法情報データベースの構築 情報社会における法学と司法のための新たな方法論の提案 おわりに(パネルディスカッションへのつなぎ)

LES(法律エキスパートシステム)

第5世代コンピュータ

Lexis-Nexis

Westlaw

Thomas

総務庁「行政情報の総合案内」

TKC「LEX/DB INTERNET」

第一法規「CD-ROM版現行法規」

LLI : Legal Information Institute (コーネル大学:1992~)

Find Law (Timothy Stanley, Stacy Stern 1995~)

Juristsches Internetprojekt Saarbrücken (M. Herberger, H Juristsches Internetprojekt Saarbrücken (M. Herberger, H. Rüßmann 1993~)

AustLII : Australasian Legal Information Institute (University of Technology Sydney, University of New South Wales) (New version 1997~)

The World List (指宿 信 version 2.0 1997~)

Observation or Examination 法情報の生成プロセス Processing Input Output Legislation Motive Statute Litigation Order Dispute Observation or Examination Theory/Opinion Legal Objects

法情報のサイクル Law Making Operation Examination Legal Information

SHIPプロジェクト (夏井高人ほか 1999~)

パネルディスカッション 「21世紀における法情報学の責務」 司 会:  岡村久道(弁護士・大阪弁護士会、近畿大学・関西大学非常勤講師) パネル:  夏井高人(明治大学法学部教授) 田中規久雄(大阪大学法学部講師) 佐野裕志(鹿児島大学法文学部教授) 福島力洋(熊本大学法学部講師)