TMT第1期観測装置 WFOSの検討状況報告

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TMT第1期観測装置 WFOSの検討状況報告 尾崎忍夫(国立天文台) 2017/11/16,17 可視赤外線装置開発技術ワークショップ

アウトライン イントロ 以前の装置コンセプトと問題点 新たな装置コンセプト 2017/11/16,17 可視赤外線装置開発技術ワークショップ

1, イントロ 2017/11/16,17 可視赤外線装置開発技術ワークショップ

Wide Field Optical Spectrograph (WFOS) TMT第一期観測装置の一つ 国際共同開発 UCSC (US), Caltech(US), NIAOT (China), IIA (India), NAOJ (Japan) NIAOT: Nanjing Institute of Astronomical Optics and Technology IIA: Indian Institute of Astrophysics 今後、その他の機関も参加予定 2017/11/16,17 可視赤外線装置開発技術ワークショップ

サイエンス例 銀河間ガスの空間分布 8-10m望遠鏡では主に明るいQSOを背景光にしていた。 TMTでは銀河も背景光として利用できる。 密度100倍程度でサンプルできる。 8-10m TMT 2017/11/16,17 可視赤外線装置開発技術ワークショップ

Parameters Field of View 8.3×3 arcmin2 Wavelength coverage 310 – 1,000 nm Observation mode Imaging Long slit spectroscopy Multi slit spectroscopy Spectral resolution R~1000, 5000 for 0.75” slit width 2017/11/16,17 可視赤外線装置開発技術ワークショップ

2、以前の装置コンセプトと問題点 2017/11/16,17 可視赤外線装置開発技術ワークショップ

Optical layout 2017/11/16,17 可視赤外線装置開発技術ワークショップ

これまでの装置コンセプトの問題点 Φ420mm有効径のカメラをもってしても視野端で30%程度のケラレが生じる。 2017/11/16,17 可視赤外線装置開発技術ワークショップ

3、新たな装置コンセプト Fiber-WFOS Slicer-WFOS

Fiber-WFOS 同時取得天体数: ~700 ファイバーを用いたときの安定性が問題

Slicer-WFOS 低分散モード R~1500 高分散モード R~4500 同時天体取得数:~100 同時天体取得数:~23 イメージスライサーで0.75”幅を3分割 低分散モードと同じ分散素子を利用 分散素子交換機構が不要になる 透過型VPHグレーティンが使用可能になる。 効率高い リトロー条件で使用可能 カメラへの入射瞳形状がφ300丸(以前のコンセプトでは450x300の楕円) カメラを入射瞳に近づけられる。 620mm -> 75mm 1/3のスリット幅をシャープに結像する必要あり。

イメージスライサーモジュール 中央スライスは素通し 両端のスライスは4面のミラーで再結像 2nd mirror 4th mirror Slicer 2nd mirror 3rd mirror 4th mirror All mirrors are spherical. 中央スライスは素通し 両端のスライスは4面のミラーで再結像

概念光学レイアウト TMT焦点面 ダイクロイックミラー コリメーター 青側コレクター 青側VPH 赤側チャンネル 青側カメラ 青側チャンネル

Timeline 2008/6 – 2008/12 Feasibility study phase Conceptual design phase (CDP) 2009/6 – 2010/6 CDP Stage 1 2010 NAOJ joined 2012/3 – 2013/8 CDP Stage 2 2013/10/29,30 Handover workshop (PI and PM moved to GMT.) 2014/5 – 2015/4 mini-study phase 2015/4/14-17 mini-study review 2016/1 – 2017/5 Opt-Mechanical Designs and Requirements (OMDR) Phase 2017/9-2018/3 CoDP Phase1 (ダウンセレクト) 2018/4-2019/9 CoDP Phase2 2019/Q3? Preliminary design phase (PDP) 2020/Q3? - Final design phase (FDP) 2022/Q2? - Fabrication (FAB) 2025/Q2? - Integration (INT) 2026/Q3? - Assembly, Integration and Verification (AIV) 2026/Q4? - Commissioning (COMM) 2017/11/16,17 可視赤外線装置開発技術ワークショップ

Acknowledgments The TMT Project gratefully acknowledges the support of the TMT collaborating institutions. They are the California Institute of Technology, the University of California, the National Astronomical Observatory of Japan, the National Astronomical Observatories of China and their consortium partners, the Department of Science and Technology of India and their supported institutes, and the National Research Council of Canada. This work was supported as well by the Gordon and Betty Moore Foundation, the Canada Foundation for Innovation, the Ontario Ministry of Research and Innovation, the Natural Sciences and Engineering Research Council of Canada, the British Columbia Knowledge Development Fund, the Association of Canadian Universities for Research in Astronomy (ACURA), the Association of Universities for Research in Astronomy (AURA), the U.S. National Science Foundation, the National Institutes of Natural Sciences of Japan, and the Department of Atomic Energy of India.