北村正直 北海道大学知識メディアラボラトリー

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アルゴリズムと データ構造 第 3 回 基本的なデータ構造(2) : 配列 1. 前回の復習 アルゴリズムの計算量 最悪(最大)計算量 計算量の漸近的評価 (オーダ)  多項式時間アルゴリズム( polynomial time algorithm )  指数時間アルゴリズム( exponential.
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北村正直 北海道大学知識メディアラボラトリー 逐次計算で平方根、立方根を  北村正直 北海道大学知識メディアラボラトリー

ある数Aの平方根を求める Aの平方根の第0近似値をa0と置く 次の近似値a1を a1 = (A/a0 + a0)/2 とする n+1-th近似値はn-th近似値より an+1 =(A/an + an)/2 となる

n → ∞ の極限 無限数列{an} その極限値をaとすると a = (A/a + a)/2 すなわち 2a2 = A + a2 これより

ある数Aの立方根 立方根も平方根の場合と全く同様に逐次計算で求めることができる n+1-th近似値はn-th近似値より an+1 =(A/an2 + 2an)/3

計算の実例:3529の平方根 a0 = 100 a1 = (3529/100 + 100)/2 = 67.645 計算の実例:3529の平方根  a0 = 100 a1 = (3529/100 + 100)/2 = 67.645 a2 = (3529/67.645 + 67.645)/2   = 59.90720692586296104664054992978 a3 = (3529/59.907 + 59.907・・)/2 = 59.407488738932143348990673805071 a4 = (3529/59.407 + 59.407・・)/2 = 59.405386998295985359668526247912 a5 = (3529/59.405 + 59.405・・)/2 = 59.40538696111658190081640103178 a6 = (3529/59.405 + 59.405・・)/2 = 59.405386961116581889181866587447 a7 = (3529/59.405 + 59.405・・)/2

an2の計算値 a12 = 4575.846025 a22 = 3588.8734416581631276043647032463 a32 = 3529.2497182663494236595990067065 a42 = 3529.000004417313701677789652848 a52 = 3529.0000000000000013823080415561 a62 = 3529 a72 = 3529