第4回 信号表現とエリアシング
信号表現 信号表現 測定器名称 時間領域 横軸:時間 オシロスコープ 周波数領域 横軸:周波数 スペクトラムアナライザ 時間領域の信号表現 信号表現 測定器名称 時間領域 横軸:時間 オシロスコープ 周波数領域 横軸:周波数 スペクトラムアナライザ t[s] 0.01 時間領域の信号表現 対応 f[Hz] 100 周波数領域の信号表現 (スペクトルと呼ぶ)
信号のスペクトル 例)0~fh[Hz]の信号のスペクトル 利得[dB] f -fh fh 負の周波数: 物理的な意味はない
デシベル[dB] 利得[dB] G=20log [dB] =10log [dB] 回路 問 G=-3[dB]となるのは、どのようなときか? Vi Vo 10 =10log [dB] Pi Po 回路 入力電圧 Vi [V] 入力電力 Pi [V] 出力電圧 Vo [V] Po [V] 問 G=-3[dB]となるのは、どのようなときか? 答
ディジタル信号のスペクトル 300Hz 300Hz 100Hz 500Hz 500Hz 0.0025s間隔で標本化 (fs=400Hz) スペクトル Hz fs 100 2fs 700 900 ・・・・ 300 500 kfs±fc [Hz]のスペクトルが現れる
エリアシング(aliasing) 0~200Hzの信号を300Hzで標本化すると f エリアシングという 標本化によるスペクトル 元信号スペクトル f 100 200 300 400 100~200Hzの信号は重なって現れる エリアシングという エリアシングを防ぐためには標本化周波数を高くする f 100 200 300 400
標本化定理(サンプリング定理) fs≧2fh 標本化定理 f fh fs fh fh アナログ最高周波数 サンプリング周波数 標本化によるスペクトル 元信号スペクトル f fh fs fh fh アナログ最高周波数 サンプリング周波数 エリアシングを起こさないための条件 標本化定理 fs≧2fh
エリアシング エリアシング 標本化定理を満たさない条件で,サンプリングを 行った場合に,元信号(アナログ信号)のもつ 標本化定理を満たさない条件で,サンプリングを 行った場合に,元信号(アナログ信号)のもつ 高周波成分と標本化された信号の周波数成分が 重なってしまう現象 ⇒ 元のアナログ信号に再生できない
ディジタル信号変換のための処理 アナログデータをコンピュータに取り込むためには、 エリアシングを防ぐ処理が必要である。 アナログ 信号 PCへ LPF 標本化 量子化 LPF(Low Pass Filter) 入力信号の周波数をfc[Hz]以下に制限し エリアシングを防ぐ
LPF( Low Pass Filter ) fc 遮断周波数 遮断周波数 C1 - + Op Amp. R1 R2 C2 利得 0dB -3dB fc 遮断周波数 高域周波数は遮断される
演習 3kHzの信号を標本化周期0.2msで標本化した点を通る3kHzより高い周波数の信号を低い方から3つ答えなさい。 0~250Hzの周波数成分の信号を400Hzで標本化する時、信号のスペクトルを0~1kHzの範囲で描きなさい。また、エリアシングが発生している周波数を0~400Hzの範囲で答えなさい。 各自の学籍番号の下1桁(ただし、0の人は10とする)を a とする。アナログ信号の周波数が 0~10×a [kHz]であり,サンプリング周波数fsを 18×a [kHz]としたとき,エリアシングが発生する範囲を 0~18×a [kHz]の範囲で答えなさい。
画像の容量 サイズ 256×256 8bit階調(=256階調) (1byte) 256×256=65,536byte≒64kbyte カラー(RGB)画像 =3色 64k×3≒200kbyte 動画(TV) 30フレーム/秒 200k×30≒6000k=6Mbyte 1分間 6Mbyte×60=360Mbyte