SOLDERING SEMINAR(FLOW).

Slides:



Advertisements
Similar presentations
土木基礎力学2・土質 圧密現象と圧密試験.
Advertisements

第2章 機械の強度と材料 機械の必要条件 ★壊れない ★安全である ★正しく機能する そのためには・・・ ★適切な材料を使う
No.2 実用部材の疲労強度           に関する研究 鹿島 巌 酒井 徹.
液体チッソ パートⅡ ‘07/01/31 kana.
第13章 工具材料 工具材料:硬質合金(WC、TiC)、サーメットおよびセラミック。 13.1 硬質合金の燒結機構 13.2 硬質合金の性質
科学のおもしろさの中から省エネを考えよう!
超臨界二酸化炭素を用いて作製した水素同位体交換反応用の 白金担持撥水性触媒
竹 7班 制作:白さま.
経管栄養の技術      及び関連するケア.
PF-ARフロントエンド部における冷却水流量計に関する評価
アルギン酸 アルギン酸とは‥ 化学構造 ・昆布、わかめに代表される褐藻類の細胞間物質の主成分
化学的侵食 コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
高分子電気絶縁材料の撥水性の画像診断に関する研究
硝酸と銅の実験 操作1~3はスライドを見て、空欄を埋めてください。 【準備】
芦田尚美*,髙田雅美*,木目沢司†,城和貴* *奈良女子大学大学院 †国立国会図書館
1次陽子ビームのエネルギーが ニュートリノ・フラックスおよび機器に 与える影響について
新コンセプト 熱伝導グリース このグリースにTera-5シートを添付します。 其れをグリース使用前に面に敷き絶縁スペース確保と 熱伝導率向上を狙います。
基板切削 CNC切削チェックリスト 切削前準備 切削開始直前、切削中 緊急停止時 対象基板名: メモ: 機械原点 (Ref home)
ワイヤーテスト 被試験ワイヤー 50ミクロンφ金メッキタングステン線 オスラム・シルバニア 東京タングステン 金メッキ厚 0.5ミクロン
気温測定用日射遮蔽シェルターの性能検証 保坂 智樹 指導教員 成田 健一
高熱放射フィラー (Rad-1) について エス・ジー・ケイ有限会社.
CRL 高周波磁界検出用MOインディケーターの合成と評価 1. Introduction 3. Results and Discussion
シンチレーション法による 顕熱フラックス測定の検討
セラミックス 第9回 6月18日(水) セラミックスの物性.
スタンドアロン4人同時皮膚温計 詳細は 
金型内冷却ハーフキャップ CHC Cooling Half Cap
Astro-E2搭載X線CCD(XIS) BIチップにおける 新しい解析法の構築および応答関数の作成
生物機能工学基礎実験 2.ナイロン66の合成・糖の性質 から 木村 悟隆
化学的侵食 コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
前回の内容 結晶工学特論 第5回目 Braggの式とLaue関数 実格子と逆格子 回折(結晶による波の散乱) Ewald球
セラミックス 第4回目 5月 7日(水)  担当教員:永山 勝久.
   電気回路について学習する。        (センサを使用した電気回路) 〇 めあて トランジスタを使った、電気回路を つくろう。
早稲田大学理工学部 コンピュータネットワーク工学科 山崎研B4 大野遙平
YRS Trade Co.,Ltd “ L’real ” エ・リアル
第3編 アーク溶接等の作業方法 に関する知識 第1章 溶接等の方法.
「プラズマエッチングによるレジストパターン転写実習」
空港施設の豆知識 てんくる ~教えて!天空流くん~  僕が空港施設について解説するね 天草空港イメージキャラクター 「天空流(てんくる)くん」
核断熱消磁冷凍機 世界有数の最低温度と保持時間をもち、サイズもコンパクト。主に2次元3Heの比熱およびNMR測定に使用中。 核断熱消磁冷凍機
エレクトリオンのご紹介  Ver /3/26.
塑性加工 第1回 今日のテーマ 塑性変形とは(塑性変形した後どうなる?) (応力(圧力)とひずみ(伸び)、弾性変形) 金属組織と変形
循環式に関して より微粒化が求められる昨今、ビーズミルを複数回通過させる粉砕、分散処理が多くなっている。
スケールモデルサイトにおける「風の道」の野外実験
原子核物理学 第2講 原子核の電荷密度分布.
塩霧室試験用丸棒試料の吸水及び乾燥過程の評価
化学的侵食 コンクリート工学研究室 岩城一郎.
集積回路中における 絶縁膜に加わる熱応力の緩和
情報機器と情報社会のしくみ Web素材利用
自然・環境ブック 新潟県 良好な水質の確保 <内容> ・水質ってなんだろう? 2ページ ・水質はどうやって確認しているの? 7ページ
都市表面における 熱輸送速度の実験的研究 スケールモデルによる野外実験と風洞実験の比較 大久保 典明
(株)ナノオプトニクス・エナジー 高橋啓介 11/14 技術検討会@岡山
X線望遠鏡用反射鏡製作のための スパッタマスクの開発
BIのデータ解析法と 高エネルギー側の検出効率
送信回路 レイアウト図 表面 7805 赤外線LED 青色:ソケット 赤色:基板の裏側 黒色:基板の表側 青破線:ビニールケーブル in
高速カメラの分光システム開発の現況 磯貝 /13 1: 分光システムの開発要素 ・分散素子 ・フィルター
TES型X線マイクロカロリメータ の多素子化の研究
遮熱性塗料の断熱性能評価実験  柏原 雅史.
赤外線反射 省エネルギー塗料 高機能セラミック系 IR2800 株式会社ハネリューコーポレーション.
屋外絶縁用高分子材料の 撥水性の画像解析に関する研究
フレッシュコンクリートの性質 コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
熱放射層による 熱源の放射冷却について.
ポンプ軸封部の管理 1.軸封部 セルフ・フラッシングは、触手によってフラッシングラインの表面温度から内部流体が流れているか確認する。
スケールモデルを用いた建物群周りの        気温分布の検討 藤原 孝三 指導教員  成田 健一.
サハリン開発と天然ガス 新聞発表 5月14日 上野 雅史 坂中 遼平 松崎 翔太朗 河原塚 裕美 .
輻射伝搬効果の検証(中) 都丸隆行.
洗面所 上水道不具合 2019//5/11.
1.光・音・力.
機械的特性向上 成形性向上 50. 加工・通電熱処理による アルミニウム合金板の機械的特性の向上 車両の軽量化 塑性加工学研究室 石黒 農
設計FMEAとは、各重要な機能部品などに関して、どのような想定故障モードが致命的であるかをシステ
0次元計算による定常高イオン温度STの可能性
RCはりをU字型補強した連続繊維シートによる
Presentation transcript:

SOLDERING SEMINAR(FLOW)

フローソルダリング フラックス塗布 予備加熱 ハンダ付け 冷却 フラックス フラックス比重 フラックス塗布方法 コンベアスピード コンベア角度 プリヒート温度 プリヒート時間 予備加熱 ハンダ槽温度 ハンダ付け時間 ウェーブ方式 ウェーブ状態 ハンダ合金 ハンダ付け 冷却 冷却スピード

ポストフラックス-① 母材表面の酸化膜の除去 ハンダ付け加熱中の再酸化防止 ハンダ表面張力の低下によるヌレ性促進 熱伝導への寄与 ポストフラックスの役割 母材表面の酸化膜の除去 ハンダ付け加熱中の再酸化防止 ハンダ表面張力の低下によるヌレ性促進 熱伝導への寄与 ハンダ表面の仕上げ

ポストフラックスー② ポストフラックスの傾向 1:固形分は低固形化 2::活性剤は低ハロゲン化 3:有機酸系フラックス 4:無色透明の残渣 フラックスタイプ 固形分(%) ビヒクル 活性剤 塗布方法 等級 フラックス 10 ~15 ロジン ハロゲン/有機酸 発泡・  スプレー  RMA RA 低残渣フラックス  5 ~ 9 発泡・  スプレー 超低残渣フラックス  2 ~ 5 合成ロジン スプレー ・・・・・ 1:固形分は低固形化 2::活性剤は低ハロゲン化 3:有機酸系フラックス 4:無色透明の残渣

ポストフラックスー③ ポストフラックスの構成 □ロジン :フラックス中の成分をPCB上に均一に塗布する。 ハンダ付け時の再酸化防止 □ロジン     :フラックス中の成分をPCB上に均一に塗布する。            ハンダ付け時の再酸化防止 □活性剤    :ハンダ付け(ヌレ、キレ) □溶剤      :フラックス成分を溶剤中に均一に分布/塗布を容易にする。 □酸化防止剤 :発泡による酸化を防止 □発泡剤    :発泡性の確保 □つや消し剤  :つや消し効果

フラクサー フラクサーの種類と特徴 発泡式 普及型、固形分7%以上使用可 塗布量多い、表面実装不可 ウェーブ式 浸漬式 長尺ピン対応、塗布量多い スプレー式 塗布量調整可、接点注意 ジェットパウダー式 塗布量調整可、固形分量広範囲対応 超音波発泡式 低固形分対応型 使用用途により利点と欠点がある為、特徴を理解して使用する。

フラックス塗布の影響による不具合 1:未ハンダ 2:ブローホール 3:ハンダボール 塗布量過多 1:未ハンダ 2:ブリッジ、つらら 3:ヌレ不足 塗布量不足

プリヒート-① プリヒートの目的 1:ポストフラックス中の溶剤除去 2:ハンダ付け時の急激な温度劣化の防止 3:フラックスの活性化の準備 4:基板や部品への熱衝撃の緩和 5:ガス発生によるボイドや不ヌレの防止 6:フラックスのにじみ上がり防止 7:基板や部品への加熱 8:ハンダ付け各部の温度差上昇差の緩和

プリヒート-② 基板の種類とプリヒート温度 90℃ 100℃ 110℃ 120℃ 紙フェノール基板 紙エポシキ基板 ガラエポ基板 片面基板 ディスクリート部品 紙エポシキ基板 両面基板 多層基板 ガラエポ基板 チップ混載 多層基板 熱容量大の部品

プリヒート-③ プリヒートの影響による不具合 加熱不足 オーバーヒート 1:温度不足による不ヌレ 2:フラックスが流され不ヌレ   ブリッジ、つらら、等 3:ハンダボール 4:フラックスのにじみ上がり 5:ヒートショックによる部品破壊等 加熱不足 1:活性ダウンによるブリッジ、つらら 2:基板の反り オーバーヒート

ハンダ付け-① ハンダバスの種類 静止ディップ槽 静止浴槽 ドラック方式 ハンダ浴槽 シングルウェーブ 噴流浴槽 ダブルウェーブ

ハンダ付け-② フィレットの形成 基板がハンダバスから離脱した 瞬間、 部分は冷却されハンダは凝 固する。 リードピン PCB 基板がハンダバスから離脱した 瞬間、  部分は冷却されハンダは凝 固する。 ホールに蓋をした状態になり基板が離 脱するに従ってフィレットを形勢する。 ハンダバス

ハンダ付け-③ マランゴニ効果 フローソルダリングを理解するにはマランゴニ効果を理解する。 温度 低い 高い 溶けたハンダ 量 少ない 多い この様な性質が マランゴニ効果  と呼ばれている。

ハンダ付け-④ ピールバックエリア PCB 6 5 4 3 2 1 ハンダ ピールバックエリア ピールバックポイント

ハンダ付け-⑤ ピールバックエリアの影響 フィレット形状 マランゴニ効果の働く時間の違いによる。 6 7 5 4 3 2 1 長いピールバックエリア 小さいフィレット つらら状のブリッジ 1 2 3 短いピールバックエリア 大きいフィレット ハンダ量過多のブリッジ マランゴニ効果の働く時間の違いによる。

ハンダ付け-⑥ 基板タイプ 基板厚さ 浸漬深さ(低) 浸漬深さ(高) 片面基板 1.6mm 1/4 1/3 両面基板 2/3 2.4mm 1/2 3/4 多層基板

ハンダ付け-⑦ 部品形状の違いによる温度上昇の違い 1 2 3 4 5 ③は熱不足によりハンダ付け不可。条件変更要。 240℃ハンダ付け温度 200℃ 1 2 3 100℃ ディップタイム2.5秒 1 2 3 4 5 ハンダ付け時間(秒) 2 1 3 ③は熱不足によりハンダ付け不可。条件変更要。

デザインによってハンダフィレット形状が変わる 設計とハンダフィレット デザインによってハンダフィレット形状が変わる ※ランド径が大きいとフィレトは 薄く低い            ※小さいとフィレットは高い    ※リードが長いとフィレットは 薄く小さい          ※短いとフィレットは高い  

片面基板の基本デザイン D D 2~3D 2~3D ランド径はホール径の 2~3倍 リードの長さはリード径の 2~3倍

ICランドとブリッジ ブリッジ ハンダ盛 丸 1   1 ハンダの流れ方向 納豆 2   2 ダイヤ 表面張力が大きく働く範囲 3   3

表面実装の搭載-① 進行方向 NG OK トランジスタ OK OK SOP QFP

表面実装の搭載-② ハンダバス 対策 進行方向 ハンダの流れ ハンダが当たらない ハンダの流れ 方向を変えることが出来ない場合 パッド設計で対策

ブリッジが切れない場合、ダミーランドを設ける。 ダミーランドの例 ブリッジが切れない場合、ダミーランドを設ける。 進行方向 ブリッジ位置の後方に ダミーランドを配置 ブリッジ位置 ダミーランド

ブローホール 両面基板での注意点 ガスの発生 メッキ不良 機械的欠陥 ガス抜け不可 ハンダ ブローホール ガスの発生 メッキ不良 機械的欠陥 ガス抜け不可 早すぎた凝固 ガス抜け不可 ピンホール 小さいピンホールでも内部のボイドの大きさは不明の為、注意する。

THANK YOU CONTINUE Kenji.Mukai